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URAWA REDS 2009




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[20091205]【34】浦和レッズvs鹿島アントラーズ@埼玉


●浦和0-1鹿島(66'鹿・興梠) 53,783人
GK山岸、DF山田、坪井、闘莉王、平川、MF阿部、鈴木63'、山田直54'(→67'ポンテ)、FW原口(→70'高原)、田中(→75'エスクデロ)、エジミウソン(SUB都築、濱田、高橋、細貝)主審柏原 雨 10.8度 81% バック中段にP R I D E of U R A W A

6位 勝点52 16勝4分14敗 得点43 失点43 得失点差0
鹿島66 +21で優勝&3連覇 2位川崎64 +24、G大阪60 +18、広島56 +9、FC東京53 +8、浦和52 0、清水51 +3、新潟50 +11、名古屋50 +4、横浜FM46 +6、磐田41、京都41、大宮39、神戸39、山形39、柏34、大分30、千葉27

闘莉王ベストイレブン[20091207]「オレは必要とされなかった」[20091208サンスポ]契約満了・クラブから「功績に感謝」コメント[20091212]名古屋移籍[20091224]
J最優秀育成クラブ賞[20091207](MVP小笠原、新人王横浜M渡辺、得点王前遼、ベスト11鹿島8人)、柏木広島から移籍決定[20091215]、ユースDF岡本トップへ[20091216]、原口5年契約[20091217]、ポンテ6月退団へ[20091220ニッカン]、柱谷兄GM就任/信藤TD退任[20091225]、山田直アジア杯最終予選vsイエメン@サヌアで右足右腓骨亀裂骨折[20100106]、豪DFスピラノビッチ ニュルンベルクからレンタル移籍[20100107]、A代表召集は去就保留中の阿部のみ[20100114]、ブルキナファソ代表FWサヌー ケルンから移籍[20100116]、東国原知事に9番[20100118]、OB戦内舘秀樹引退試合TEAM UCHIDATE3-2TEAM SAKU&NISHITANI@駒場(32'保坂、53'内舘、54'桜井、56'佐藤慶明、60'菊原)6052人[20100123]トップチームは宮崎合宿中、阿部残留[20100130]、練習試合vs湘南でGK加藤・大谷をフィールドプレイヤーとして出す[20100207] 松本山雅JFL入り



[20091128]【33】京都サンガF.C.vs浦和レッズ@西京極
怒りは情熱だったのね…と、怒りなくただ際限なく落ち込んだ後で思う。

●京都1-0浦和(71'京・中山) 18,121人
GK山岸、DF平川、坪井、闘莉王、細貝、MF阿部、鈴木(→66'山田直)、ポンテ(→78'FWエスクデロ)、FW高原(→78'原口)、田中、エジミウソン(SUB都築、濱田、山田直、林)主審松尾 曇 13.1度 53% 7戦勝ちなしの京都大量の「勝」ゲート旗→勝ちでJ1残留決定
3位以内の可能性ゼロに 関西アウェー全敗(というかリーグ京都以西全敗)

6位(鹿島63 +20、川崎61 +23 G大阪57 +16、広島53 +6、FC東京52 +8、浦和52 +1、清水50 +3、新潟49 +11、名古屋49 +4、横浜FM45)鹿5-1G大

11/30 信藤TDの代役(つまりGM)は橋本社長と各紙。「ひとを大切にしない」浦和レッズはかくも維持されるのか。


ポンテ・タカから元気・セルに代わった前と後は明らかに違う動きだった。あたしは後者で動かなくなった/プレーが消極的になったと感じ、知人は後者で動くようになった/プレーが積極的になったと言う。

意図や意志に、それが腹立たしかろうとあたしの魂は揺さぶられ、セオリーのトレースにはそれが正しかろうと興味はない。2009最終戦。どっちの優勝も嫌だという子供じみた気持ちはすでにこの世に行き場はない。あたしはあたしの浦和はこうであってほしいという渇望で闘う。



見たか!
[20091121]【32】浦和レッズvsジュビロ磐田@埼玉
今年初めてスタジアムから沸き起こるものを感じた。その熱に曝されながらアレ浦和。絶対勝つと思って来た、逆転されても逆転してやると(某ずっこけに瞬間萎えたけど)。一瞬一瞬の興奮が最後に、最後のほんとの最後のプレーに雪崩れ込む。咆えて叫んでちょっと涙。

試合後オーロラビジョンのダイジェストで3点目直後のベンチ見た瞬間、「見たか!ざまあみろ!」と思ったことを告白。やってきたサッカーがどうこうということではなくてただ「闘い」に対する考えの違いとして。あんな埼スタにいたのは初めてだろう。が、彼のフィードバックは(チームには触れず)「特別に褒め称えたい」と達也の名。さすがだ。あたしは闘い抜いた全選手を称える。エジ以外ほとんどコールできなかったのが心残りなほどに。
もうひとつリプレイで思ったこと。
あんな土壇場にあそこまで下がってたエジすげえ。

○浦和3-2磐田(21'エジミウソン、55'59'磐・前田、82'89'エジミウソン) 43,619人
GK山岸、DF平川、坪井、闘莉王、細貝(→66'山田)、MF阿部、鈴木(→72'FWエスクデロ)、ポンテ、高原、FW田中、エジミウソン75'(SUB都築、濱田、近藤、西澤、林)主審奥谷 晴 17.0度 30% 原口出停 梅崎練習中右ひざ負傷全治半年 山田直・ホリ故障 代表海外遠征(11/14 0-0南ア、11/18アジア杯最終予選4-0香港)闘莉王フル/阿部4分出場 峻希インフル/細貝・ポンテインフル病み上がり 磐田戦力外ゴン怪我欠場 先制 逆転 入ってすぐ自陣ですっころんだりもしたセルの突破クロス→闘莉王右ポスト→エジで同点 ロスタイム3分エリア外ポンテFKからエジミドル 直後磐田KOと同時に笛 轟くWe Are REDS!
エジハットは新潟2005年以来2度目 得点ランク1位前田20G 2位エジ17G

4位(鹿島60 +16、川崎58 +22、G大阪57 +20、浦和52 +2、広島50 +5、清水50 +5、新潟49 +12、FC東京49 +7、名古屋46 +2、横浜FM42、磐田40)勝点49他3チーム勝ちなし&清水0-2G大阪 大分1-0川崎
鹿島 60|G大H |浦和A|
川崎 58|新潟H|柏 A |
G大阪 57|鹿島A|千葉H|
浦和 52|京都A|鹿島H|
広島 50|磐田A|京都H|
清水 50|横浜A|名古H|
新潟 49|川崎A|東京H|
東京 49|神戸H|新潟A|

2004年2nd雨の磐田戦@埼スタのロスタイム長谷部逆転ゴール(3-2)を思い、その長谷部は成長/チームはステージ優勝、対する「育成」のこの1年を思う。

でもあの失点はない。ロンドン帰りのイ グノに何度か好きにさせたのを含め。自分たちが闘ってこなかったから、敵がぎりぎりでとる判断や勝負への道に鈍感になってしまったのか。でもそれは監督や戦術のせいにはできることじゃない。この試合に来年以降の中心と監督やクラブが考えているのであろう選手がほとんど出てないことが残念だ。

闘莉王「事実上」戦力外&移籍先の連日報道(=喧伝)の中で、デイリーの「指揮官が来季の続投の条件として『闘莉王放出』を申し入れ、クラブ側もこれを了承」(*)がもっとも気になった(正確にはアタマに血)。今すぐに信藤TDと闘莉王を面談させたいひとが22日だ今週中だと予定を決めれば練習休んで流れ…それどころか信藤TDが病気で離脱中と。代行の可能性も(11/24デイリー*によれば宮崎義正チーム業務部長。この夏の改編のポイントのひとつだったTD直下の「トップチーム運営部門」)。
浦和レッズ。何度目だ。これも選手の入れ替えでまた見えなくなるのか。


勝てる理由などない
[20091108]【31】FC東京vs浦和レッズ@味の素スタジアム
でも勝つ。
2016 RIO!

先制直後の退場で定まった「目の前の闘い」は、かつての退屈を、恐ろしく劣化させたある意味むしろ痺れるものだったが(...orz)、「おもしろい」も「つまらない」も浦和のフットボールはこの上に築いていくものだろう。

○FC東京0-1浦和(49'エジミウソン) 40,701人
GK山岸80'、DF高橋、坪井、闘莉王、細貝、MF阿部、鈴木、梅崎(→88'平川)、原口03'53'53' 、FW田中56'(→66'MF山田暢70')、エジミウソン(→81'高原)(SUB都築、濱田、エスクデロ、ファイサル)主審西村 晴 19.1度 66% ナ杯優勝直後のお相手 2-0で負かしたはずの川崎の5000万円自主返上騒ぎに報道で凌駕されるもスタンド満杯/バックにも旗ちらほら 当方ポンテ出停&インフル 山田直・ホリ故障 山田暢家族インフル待機から前日復帰 代表南ア遠征控え闘莉王ギリギリ復帰 メッセージダンマクそれぞれに掲げ選手にPRIDE OF URAWA カード相手は1枚ウチは5枚 シュートは12-5 CKは9-1 ほぼ唯一の興奮シーン(元気→峻希→エジ)だけででも勝利

8位(川崎58 +23、鹿島57 +15、G大阪54 +18、清水50 +7、新潟49 +13、FC東京49 +8、広島49 +5、浦和49 +1、名古屋45 +2、横浜FM41、磐田40)柏5-0清水 千葉降格決定
川崎 58|大分A|新潟H|柏 A |
鹿島 57|京都A|G大H |浦和A|
G大阪 54|清水A|鹿島A|千葉H|
清水 50|G大 H|横浜A|名古H|
新潟 49|柏 H |川崎A|東京H|
広島 49|名古H|磐田A|京都H|
東京 49|千葉A|神戸H|新潟A|
浦和 49|磐田H|京都A|鹿島H|

「あれだけ歌い続けられるのは屈辱以外の何物でもない」(J's GOAL城福監督*)とか言ってるヤツがいるなと思ったら、サポ「居残り」をガス村林社長が橋本社長に「激怒」(報知*)とか「クレーム」(スポニチ*)とか「抗議」(ニッカン*)とか「猛抗議」(サンスポ*)とかとか思わぬ方向から。居残りつうのは昔の厚別とか東スタとかフクアリとか


天皇杯もナビスコもなく順位も変わらず8位のチームにそれでも予算規模に見合う報道量の維持されるこの数週間。金崎@大分、香川@C大阪、柏木@広島、パク@鹿島に続き、森重@大分、マルシオ@新潟、…最初にどこが報道と書くもあほらしい。「信藤TD解任へ」「闘莉王構想外」「高原国内移籍検討」と、闘いから逃走し続ける「迷走」者本人とその一派なのか組織なのか浦和の中のオマエラをあたしは憎む。

千島@愛媛引退の報。ジュビスタで日本人選手だけで闘った2002年の一戦は、挑み勝ち取ることの爆発的な喜びとともに、ほんとうに上を目指すぞというリアルをくれた。明日は磐田に勝たねばならぬ。



永遠の練習試合
[20091025]【30】浦和レッズvs大宮アルディージャ@埼玉
(ならテーマと達成度評価があるだけまだマシか)
その原因はいくつも思いつくが、でも何をどうしたらプロ選手がここまで闘いを表現できぬ状態でピッチでフルタイム過ごせるのかがわからない。自分自身であげられない、あげても表現する回路をチームとして持たず(あるいは闘争心の発露に監督/戦い方によってブレーキがかけられていて)むしろ心に期すものを持った選手が行き場を失うような試合を重ねてしまったのかなと思う。サポートを含め。
浦和があらかじめ闘いを放棄した上で臨んでいたA3のことを思い出す。チームとして闘う姿勢も方法もモチベーションもなしに試合に選手を出すのはもう絶対に避けねばと思ったし、自分らが90分の中でそんなチームとそれをよしとしてしまう選手に対してできることの可能性と限界も知った。
さてどうしたら…というはるか手前に試合は落ちた。0-2で確信する大宮の選手・サポを前にして浦和は全く違うところにいる。「埼スタ仕様の長芝で19日からの練習の成果」が芝をすべ〜る。心以前にぶれまくる体幹。
テメエラまずメシを喰え! 情けな。

●浦和0-3大宮(16'55'大・ラファエル、89'大・石原) 43,746人
GK山岸、DF山田、坪井、闘莉王、細貝、MF阿部、山田直(→68'DF堀之内)、ポンテ29'40'40' 、原口(→57'梅崎)、FW田中(→57'エスクデロ)、高原(SUB大谷、宇賀神、平川、峻希)主審扇谷 曇 16.4度 68% クリスピー・クリーム・ドーナツ日本初スタジアム出店(オリジナル・グレーズドダズン1600円のみ) エジミウソン出停 ダービーのダの字もない監督前日コメント そして前節と真逆にアップから緩みきってる選手たち 大宮は16位柏と勝点差6の崖っぷち 北ゴール裏に縦に赤黒/白縁取りのレッズトリコ 日曜昼のダービーでこの入場者数→3失点目前にすでに席を立つ姿散見の非常事態が常態になる日が? 南出口に次ホーム磐田戦前売販売所への矢印看板
闘莉王左足内転筋肉離れ

8位(川崎55 +22、鹿島54 +13、G大阪51 +15、清水50 +12、FC東京49 +9、新潟46 +11、広島46 +4、浦和46 0、名古屋42 +1、横浜FM41、磐田40)大分降格決定
川崎 55|千葉H|大分A|新潟H|柏 A |
鹿島 54|山形H|京都A|G大H |浦和A|
G大阪 51|京都H|清水A|鹿島A|千葉H|
清水 50|柏 A |G大 H|横浜A|名古H|
東京 49|浦和H|千葉A|神戸H|新潟A|
新潟 46|磐田A|柏 H |川崎A|東京H|
広島 46|大宮A|名古H|磐田A|京都H|
浦和 46|東京A|磐田H|京都A|鹿島H|
ACL準決アルイティハド6-2名古屋@サウジ 後半5失点の様には強くなってしまうかもと焦燥に駆られた 第2戦名1-2ア@瑞穂で敗退


というわけであたしは行ってないが、試合後約80〜100人(ニッカン*他)が橋本社長に談判→チームバス内の選手に社長が伝達、一部のあまりの聞く態度に再度伝達、との話。しかしそもそも松本での信藤TDとの談判は社長に伝わってなかったとかってそれ何スカ。
過去、厳しい時、選手に向かう心があった。クラブがどうだろうと、もっと酷い時はチームがどうだろうとまず選手に、響くと信じ得るだけのものを互いに築いてきた選手に。今は違う。その話、次回に。



カツカツの手触り
[20091017]【29】アルビレックス新潟vs浦和レッズ@東電ス
初右SBのホリ、代表帰り阿部の熱心なFK練習、コンセプチュアルなレフェリング、…触媒と発露が幾重にか折り重なり、勝ちたいという気持ちで砂をひとつひとつ拾って積んでくような90分。松本で固執した「闘い方」よりさらに手前の「基本」とフォローの気持ちと前向く意識。相変わらず相手を捉えてやらせない/ひきこんでやるみたいなものはチームにはなく、局所的なプレーに身震いするほどの意図を感じるシーンも冒頭以外なかったけれども(ないのは相手も同様で)。そんな試合だったこそ高原の動きには魅かれるもんがあり、渇望が残り。

○新潟0-1浦和(0'エジミウソン) 39,963人
GK山岸、DF堀之内(→79'平川)、坪井、闘莉王、細貝、MF阿部58'、鈴木(→28'山田直)、ポンテ22'、原口、FW田中69'(→84'高原)、エジミウソン30'次節出停(SUB大谷、濱田、宇賀神、梅崎)主審トマシュ ミクルスキ(ポーランド) 晴のち雨 21.9度 46% 暢久出停中峻希怪我中で右SBプロ初のホリ K.O.前の「We Are REDS!」 エジ新潟から初ゴール 啓太負傷 88'ジウトン退場

J1残留決定 8位・同じ勝点46に4チーム(川崎52 +15、鹿島51 +10、G大阪50 +15、清水50 +13、新潟46 +12、広島46 +11、FC東京46 +8、浦和46 +3、名古屋41 +1、横浜FM40、磐田39)
川崎 52|広島H|千葉H|大分A|新潟H|柏 A |
鹿島 51|千葉H|山形H|京都A|G大H |浦和A|
G大阪 50|横浜H|京都H|清水A|鹿島A|千葉H|
清水 50|東京H|柏 A |G大 H|横浜A|名古H|
新潟 46|神戸A|磐田A|柏 H |川崎A|東京H|
広島 46|川崎A|大宮A|名古H|磐田A|京都H|
東京 46|清水A|浦和H|千葉A|神戸H|新潟A|
浦和 46|大宮H|東京A|磐田H|京都A|鹿島H|


松本の直後、J1実行委員会の際に橋本社長がJ鬼武チェアマンに天皇杯敗退を謝罪という記事(10/14各紙)。「Jの面目をつぶした」。さすがクレーム処理屋の謝罪外交。つかそっちかよ。と思ったら新潟戦前日、「ACL出場」という具体的な目標を初めて(クラブとしても今季初)設定、訓示という報道。公式HPにも掲載。これに対し監督「『最終的にACLに出場できれば素晴らしい』とした上で『大きな目標をあらかじめ発表することは建設的ではない。育てることと、上位を目指すことは同時には難しい』」(10/17スポニチ*、10/16デイリー*、他)。正しい評価を行い進むための短期的なプランと目標設定(数値も含む)は必要とずっと書いてきたが、今ここで数値だけ示すこの目標から今年の何が評価可能? あほか。何が問題なのかに頭を使わず手も汚さず苦しむこともなくただ責を問う・取らせる「材料」をつくるためだけの目標設定。予め捨てられた前進。
選手自身がACL圏内に言及し出した前節書こうとして時間切れだったことなのだけど、ACL圏内とか優勝とか、諦めないのはもちろん正しい。けれど、ただやればできるという思いだけが今ここで無法図になるのはいくらなんでもまずい。あなたは今年これまで何をしてきたんですか、なぜ今この順位なのですか。できてないこと、やりたいことを知り、トライしてこの敵この相手に勝とうとする、その証を刻むのが順位の道、シーズン最初ではなくむしろ今だからそう考えるべきと思う。今年何かを積んできたならそうでなければいけない。そうでなければここ数年と変わらない。不可能となった瞬間その前も後も無に帰し何も残らない。(結論が「ダメ」だった場合もこの過程があれば次への意味がある)

記事に言及ついでにもうひとつ。10/19「犬飼会長“浦和サポーターよ吠えろ”」(スポニチ*)「犬飼会長が一喝『レッズ狂ってる』」(デイリー*)「犬飼会長、古巣に苦言『レッズは狂っている』」(サンスポ*)。10/11優勝したレディースの凱旋試合@駒場で橋本社長と会談した内容として、「クラブが考えていることを、きちっと表現しているとは思えない。サポーターもスポンサーも表現していない。表現しないと良い方向には向かわない。だから迷走している」(サポーターがクラブの育成重視の方針を受けて我慢を続けた結果だが)「7連敗して騒がないサポーターなんて世界中どこにもない。意味が分からない」。
迷走は「表現していない」からではなくそもそも「その試合」のテーマがないからだ。それに「我慢し続け」はしないひと(あたし)はとっくに「浦和サポーター」じゃないですよ犬飼さん。


ブレない浦和
[20091011]【EC2】松本山雅FCvs浦和レッズ@松本平
失点も今年重ねた通り。「今年の浦和フットボール」に(本日のユニットとしての実効値の低さを考えにも入れず、敵の出方、芝の深さやパンチング多用するGK等の状況を読みすらせず)最後まで固執し続けようとしただけの愚鈍な1戦。脳死か。
1部だ4部だという各種背景抜きにただフットボールの1試合として見ればこの完敗になんの意外性もなし。

●松本2-0浦和(12'松・柿本、72'松・阿部) 14,494人
GK山岸、DF平川(→HT 堀之内)、坪井、山田、細貝、MF鈴木、山田直、ポンテ、原口(→75'DF近藤)、FW田中(→61'MF梅崎)、エジミウソン(SUB加藤、濱田、永田、ファイサル)主審飯田 晴 18.7度 40% 今年からJ1チームは2回戦から対戦 相手は1回戦で愛知県代表を退けた長野県代表(北信越リーグ1部) 闘莉王・阿部は代表(アジア杯vs香港、キリンチャ杯vsスコットランド、トーゴ)で不在 峻希西澤怪我 高原発熱
J1が地域リーグに負けるのは天皇杯史上初 対アマチュア敗戦は浦和史上も初とか 報道では山雅の年間予算約9000万円前後
試合後コールリーダー(と多くて数名)がスタンドから信藤TDと対話(ごく一部しか聴いてないので要約不能)

フィンケのサッカーは、その年の実働ユニットにおける実効値が一定以上なら上位にいけるし、実効値が一定以上になるような、彼の戦術?に合ったユニットが組めないと2部落ちっていう、よくてそういうサッカーなんだろうと改めて思った。闘い、ではない。
だからこそ、それが「闘い」であることを知るひとをこれ以上浦和から失ってはならない。


「気持ち」のあるなしに言及するなら、あるなしに関係ない自分らだけの土俵で懸命だったといえる。勝利への遠い距離。そこはサポートの可能性でもあるのだが、そんな試合に鳴り物は、ピンでやるのはA3以来と思われるタイコ1人…というのは結果論でいえば判断ミスで、でもなにより、タイコが今の自分たちにとってどんだけ大事なものかという認識が各自の根底から抜け落ちていたことがこの日あたしには最大のショックだった。リーダー周辺の声や動きにそれをフォローしよう、それ前提のサポートをという意識があまり感じられず、またアップの時点で今日のタイコはヤバイと思ったはずのゴール裏ひとりひとりも、じゃあいつもより意識的に合わせなきゃとかしっかりやろうという気持ちも危機感も醸さずただゆるさだけが増幅。
「タイコがヤバイ」は、イコール「サポートがヤバイ」、そしたらどうする。誰が浦和をサポートする。


ロスタイム、90分歌い続けた向かいの敵サポが早々掲げたマフラーの波。波。空。唸るマフラー。歓声。
次は絶対勝つ。勝たねばならない。



[20091003]【28】浦和レッズvsジェフユナイテッド千葉@埼玉
起点だけで失点決まる場所でもなかったのだがオートマティズム。
しかし勝つ理由がある相手に逆転勝ちは勝ち。

○浦和3-1千葉(07'千・深井、10'阿部、78'エジミウソン、85'高橋) 38,634人
GK山岸、DF高橋、坪井、闘莉王、細貝45'、MF阿部、鈴木(→76'FW高原)、ポンテ53'、梅崎(→45'FW田中)、FW原口(→81'DF堀之内)、エジミウソン(SUB加藤、宇賀神、平川、山田直)主審佐藤 曇 24.3度 65% 17位千葉 子供抱いて入場した阿部浦和で初の直接FKゴール(しかも千葉側/千葉からは初) 峻希スタメンフル&リーグ初ゴール 失点の起点となった梅崎HTで交代 ヒーローインタビュー決勝点のエジより阿部峻希 週末リーグ戦で(敵はぎっしりで)ついに4万割れ

8位(清水50 +14、鹿島50* +11、G大阪49 +15、川崎46* +13、新潟46 +13、広島45 +11、FC東京43 +4、浦和43 +2、名古屋41 +2、磐田38、横浜FM37)J公式順位表にライン登場

(ひとの)セカイカメラで見る埼スタ。… アウェーゴール裏には他サポのタグが延々と重なっていくのだろうか。参上系も嫌だが罵倒系は…いくらでも思いつくだけにもっと嫌。うぜー。(いや、ホームで常に圧倒的な試合をすればよいのだ)

朝、複数紙に暢久契約延長第1号の記事。改革といいつつチーム内の大切なことを一選手に委ねておきたい人の存在を感じる。今年の、去年とはまた違う、闘い(姿勢あるいはマインド)の迷走は、優勝とかACL出場とか仕事が重くて面倒なのはまだしばらく後でいいそこそこがいいという人がクラブにいる!?という妄想がいまも頭から離れない。でも空気がどうであれ終盤見えてきた数字に、「出場圏内」を口にする選手がポツリポツリ。


Fight for your ...
[20090927]【27】浦和レッズvs横浜F・マリノス@埼玉
啓太と梅崎を、1カ月半ぶりの直輝と長いブランク経て出場14分間の達也に替えた時、「闘い」は変質した。端的に言って終わった。まだ64分だった。
クラブやチームに闘う動機はない。動機はあってもそれは他のことだ。でも川崎戦で一部の選手はそれを持てること、持って(程度はあれ)考えようとしてやってやれることをともに得た。
酷くても耐え、その時を待つのは、その時を捉え手中にするからだ。それは明日と思っていては得られない今この瞬間の連続だ。他の動機はその強烈な楽しさとは関係ない。そんなものぶっとばしてこの楽しみを自由に解き放ちたい。

●浦和1-2横浜FM(03'横・中澤、15'エジミウソン、44'横・渡邉) 45,023人
GK山岸、DF山田暢78'(→出停×2)、坪井48'、闘莉王、細貝、MF阿部、鈴木(→64'FW田中)、ポンテ71'(→73'FW高原)、梅崎(→64'山田直)、FW原口、エジミウソン(SUB加藤、高橋、平川、山田直)主審岡田 曇のち晴 24.4度 62% 都築右ひざ違和感 前半ロスタイム「出せ」「セーフティ」等等の声の中啓太の意志裏目に出て失点・勝ち越され その感情のすべてをその根源の意志から組み立て直せと思うも埼スタをそうできず エジ10節ぶりゴールも敗戦

9位(鹿島50* +12、清水49 +14、G大阪46 +12、広島44 +11、新潟43 +12、川崎43* +11、名古屋41 +3、FC東京40 +3、浦和40 0、横浜FM37 +6、京都・磐田35)

「キレキレのFW」とは幻想かもしれないが目では我がチームにこそと思ってしまう。敵の躍動は簡単に心を掻き毟る。


壁は23度ぐらい?
[20090919]【26】川崎フロンターレvs浦和レッズ@等々力
ハーフタイム。今日は1-0で勝つよ絶対勝つと仲間と語る。そんな時間を刻み、集中と集中して何をするのかその意志と喜びがピッチの中でゴール裏で呼応。よく闘った。

○川崎0-2浦和(67'ポンテ、80'鈴木) 22,390人
GK山岸、DF山田暢89'、坪井、闘莉王88'、細貝、MF阿部、鈴木、ポンテ、梅崎(→81'FW田中達)、FW原口(→77'DF堀之内)、エジミウソン(→85'高原)(SUB都築、高橋、平川、山田直)主審村上 曇 21.3度 63% 武蔵溝ノ口駅コンコースの特大ポスターが浦和戦じゃない(ACL準々決勝vs名古屋@国立)のを見てもはや敵ではないのね…と思った次の瞬間ニヤリ 等々力にもいつもの暑苦しい「対」浦和はなく「4冠狙える」日程話 こちら超久々に勝ったチームをいじってくるフィンケさんGKギシ 梅崎スタメン 直接FK誰も決めないからオレが という闘莉王記事がブラインド(嘘 ポンテが決めた!っていうか入った!w 啓太ゴールは2007年vs甲府@国立以来 雪崩れ(というには緩すぎ&チケ売切れとは思えぬ迫力) 噴き出す「We Are REDS!」 完封は15節神戸戦以来
川崎今季ホーム無敗がひっそり終焉 まだやり返し足りません

鹿島50* +15、清水46 +13、広島44 +12、川崎43* +12、G大阪43 +11、新潟40 +11、浦和40 +1、名古屋38 0、FC東京37 +2、京都・磐田35、横浜34
報道は「パスサッカーを返上」「浪漫を捨てて」「堅守速攻のスタイルにチェンジ」等々 んー?

Japan Timesに載った中断中の啓太の記事*を山形戦の直後に読んで、あの日ピッチの啓太に感じた意志はたまたまなんかじゃないと確認。代表から遠くキャプテンの痛みと自己と向き合ったことが変えた景色(ま、しゃぶしゃぶはどうなのとは思うが)。この日前半から姿勢にそれを見せていた啓太が決めたのはだからなおのこと嬉しかった。……2-0になっちゃったけど。


「前向き」
[20090913]【25】浦和レッズvsモンテディオ山形@埼玉
…になるとよりはっきり見えてくる、スイッチ入るとオートでプロセスが決まる感じ……(それは失点)。
はともかく、超個人的トラブル(折れた旗竿が命中orz)の影響でいろいろあんま覚えてないすまん。でも萌のゴールはよかった! そして凱歌がへたくそだった。

○浦和4-1山形(04'エスクデロ、21'ポンテ・PK、25'山・古橋、75'細貝、86'オウンゴール) 41,500人
GK都築、DF山田暢、坪井、闘莉王、細貝、MF阿部、鈴木、ポンテ(→77'DF堀之内)、原口(→85'FW田中達)、FWエスクデロ(→33'梅崎)、エジミウソン(SUB山岸、近藤、高橋、平川)主審松村 晴 28.2度 40% 山形FW長谷川出停 原口U-18代表召集拒否で出場 高原不在に驚く(が体調不良とか)赤白市松・白地ハートの12 ロアーのみ 阿部ボランチ エスクデロは負傷交代 最後のドタバタは敵新外人のせいスカ?

初埼スタにはまだ効く何か&先制効果でリーグ連敗7で止め7位 鹿vs川は1-3の74分雨で中止(鹿島50* +16、川崎43* +14、広島43 +12、清水43 +12、G大阪42 +11、新潟39 +11、浦和37 -1、FC東京36 +2、京都・名古屋35)
中断中の代表強化遠征@オランダ 闘莉王2戦フル出場 ガーナ戦後半の後半あたりまで「タンコさん選手登録でFA!?」とおもた 3-3の絶対の局面でセーブした都築に試合ってこういうことだろと 阿部出場はロスタイムのみ

前日公式HPに信藤TDのメッセージ『前を向いて』(すごい題…)。「来シーズン以降もレッズスタイルを築き続けるためにも」「最後まで上位を目指して闘います」。「そして勝つ」こと、「世界」、言い続けることは大事。(経済〜経営認識は正しくない気がするが)
でもなんでALL COME TOGETHER。



[20090829]【24】ヴィッセル神戸vs浦和レッズ@ホームズスタジアム神戸
梅崎入って(+峻希)、それでこんだけ違うチーム、いったい今年(特にアレで違った4節以来)何を積み上げてきて……と考えてたらコールリーダーの発言。保留付きながらも「前進」「何かをつかんだ」あと1点獲らせられなかったですらなく。

●神戸3-2浦和(00'29'ヴ・吉田、41'エスクデロ、57'高原、61'ヴ・河本) 19,094人
GK都築、DF山田暢(→70'MF高橋)、坪井、阿部、平川、MF細貝43'、鈴木(→77'DF堀之内)、エスクデロ(→50'梅崎59')、原口、FW高原、エジミウソン(SUB山岸、宇賀神、西澤、ファイサル)主審西村 晴 27.2度 63% 闘莉王・ポンテ出停 新加入ファイサル・宇賀神いきなりベンチ エスクデロは負傷交代 前々節K.O.30秒大久保ゴールで鹿島に勝った神戸にK.O.16秒でやられる浦和 2点差を詰めるも突き放せず逆に喰らう タカ!よかったもっと見たい

リーグ7敗 9位(鹿島50 +16、川崎43 +14、広島40 +11、清水40 +11、G大阪39 +10、新潟36 +10、FC東京36 +3、名古屋35 -1、浦和34 -4)

シーチケユーザーに来てたお知らせを最近開けたら「ファン・サポーターはレンガ」って…orz
広島戦後、信藤TDが「サポーターのリーダー格に呼ばれて説明に追われ」との記事あり(報知)。



[20090822]【23】サンフレッチェ広島vs浦和レッズ@広島ビッグアーチ
試合を試合として成立させるバランス、警戒心の欠如は委ねる気持ちの現われで、それは選手間のテーマではないところが恐ろしい。できそこないに「いつかできる」はない。「臨」まない奇妙な慣れ。
そしてあたしはある妄想にとらわれ中…。

●広島2-1浦和(26'広・槙野、42'広・柏木、66'闘莉王) 27,113人
GK都築、DF山田暢(→77'MF西澤)、坪井、阿部、平川(→45'闘莉王87'次節出停、MF細貝、鈴木、ポンテ05'次節出停(→45'FW高原)、原口、FWエスクデロ、エジミウソン(SUB山岸、堀之内、濱田、梅崎)主審家本 晴 26.1度 60% 「楽しく!」 ゲットゴール浦和 ハーフタイム・後半佳境の梅崎チャント 試合後スルーを闘莉王が引き止めるゴル裏の声は監督の名

リーグ6敗 7位(鹿島50 +18、川崎42 +14、清水39 +11、広島37 +10、新潟36 +11、G大阪36 +8、浦和34 -3、FC東京33 +1)


OFF THE ROAD
[20090819]【22】浦和レッズvs柏レイソル@埼玉
というかどこでも大原。
徹底してアタマを使わない敵を敵とも思わないクソまじめな練習っぷりは、残留争いだって闘わないだろう。
闘うってのは例えば後半の後半目立ってた強すぎるパスを強く打たせることやがっつり行かせてカードいただくことじゃない。
やることは2通り。

●浦和1-4柏(23'柏・大津、26'柏・ポポ、38'闘莉王、74'柏・フランサ、85'柏・大津) 38,740人
GK都築、DF山田暢39'(→45'MF梅崎)、闘莉王、阿部、平川(→73'FWエスクデロ)、MF堀之内、細貝、ポンテ、原口、FW高原、エジミウソン(SUB山岸、近藤、濱田、永田、西澤)主審岡田 晴 27.2度 75% 赤の12番デカバタ ロスタイム4分は敵の凱歌

リーグ5敗 7位(鹿島47 +16、川崎39 +12、新潟36 +13、G大阪36 +9、清水36 +9、広島34 +9、浦和34 -2、FC東京33 +3)

そしてあたしの愛するフットボールはON THE ROAD。


[20090815]【21】ガンバ大阪vs浦和レッズ@万博
すべてをぶっとばし=すべての上に、それはある。ロスタイム決勝ゴール。

●G大阪1-0浦和(89'大・播戸) 20,211人
GK都築、DF山田暢、坪井00'次節出停、阿部、平川、MF鈴木13'次節出停、細貝、山田直(→29'ポンテ40')、原口(→83'梅崎)、FW高原(→62'DF闘莉王)、エジミウソン(SUB山岸、堀之内、西澤、エスクデロ)主審吉田 曇 27.5度 64% 梅崎今季初ベンチ初出場 直輝負傷退場 シュート練習のみのアップ時の闘莉王にまだDFは無理と了解するとともに…これ西野見てるんだけど!? 練習相手の梅崎のクロスがorz 86'G大阪レアンドロ→播戸 ゴル裏中心は男子専科

リーグ4連敗 公式戦5連続無得点 上8チームで唯一勝点重ねられず4位変わらずというより9位が近い(鹿島47 +17、川崎39 +13、新潟36 +13、浦和34 +1、G大阪33 +8、清水33 +6、FC東京33 +4、広島31 +8)

この試合の直後、清水戦のダンマクの件で5人に10/11まで全試合入場禁止と公式HP。

浦和のハート
[20090802]【20】浦和レッズvs清水エスパルス@埼玉
アップに出てきた選手にそのダンマクを広げ日本平から続くチャント。あらゆることがひとつに、「この試合に勝つ!」と、アタマと身体と心の芯が沸騰する。そして噴出す「PRIDE OF URAWA」。ゴールを、ゴールを獲りたかった。

●浦和0-1清水(70'清・枝村) 45,186人
GK都築、DF山田暢(→84'MF西澤)、坪井、阿部、平川(→74'FWエスクデロ)、MF鈴木(→74'ポンテ)、細貝、山田直、原口、FW高原、エジミウソン(SUB山岸、堀之内、高橋、三都主)主審扇谷 雨 24.6度 90% 左SBは怪我明け平川 都築「コンディションの問題」から帰還と 阿部300試合 清水に埼スタで負けた
リーグ3連敗 公式戦4連続無得点 アレがベンチから出てきて一周(翌日名古屋完全移籍発表 移籍金推定1500万円 「浦和を出たい選手はいないが、サッカーがしたいので」「非常に悔しい」…サンスポ*他)

4位(鹿島44 +16、川崎36 +11、新潟35 +13、浦和34 +2、清水32 +6、FC東京32 +4、広島30 +8、G大阪30 +7)
8/8JOMO杯日韓オールスター@仁川は阿部のみ67'〜(闘莉王、山田直は怪我で辞退)


前節試合前コメント等で「海外から完成された選手を買ってくることは今はできない。彼らはアラブ諸国に行ってしまうから」(要約筆者)というのを目にしたとき、「違うよ、あそこでプレーしてみたいと思わせるクラブになるんだよ浦和は!!」と反射的に出たコトバは突拍子もない考えなんかじゃなくあたしの根源にあるもの。

この試合の後、2週間の中断期間中に、「優勝争い」をめぐる闘莉王(8/3,6)、監督(8/5)の発言報道と、「Talk on Together 2009」(春のと同じ名称だが8/10*)があった。
そこで繰り返し語られた「事実(データ)」と、語られなかった非理性的な非客観的な浦和レッズについてここで少し書いてみたい。
フィンケが言うところの「現実と希望」、あたしはそのバランスが今の浦和レッズには著しく欠けていると感じている。
フィンケの言う、事実。まったき事実。
・Jリーグができてから現在まで、レッズが優勝した回数は1回
・優勝するまで13年間かかった
・去年は7位
・22〜27歳の選手がほぼいない/28〜33歳の選手が多い
・今は世代交代と新しいスタイルのサッカーを進めている
「なのになぜ、このチームが毎回毎回優勝しなくてはいけないと言われるのか」(8/5公式HP、8/6付各紙)。
なぜ言われるのか。それは、あたしたちが強く強く望んできたからだ。他人からみれば張りぼてだろうが虚勢だろうがあたしたちにとってはそれが常に真で、だから強いハートで闘う選手を愛し、「浦和は優勝しなければならない」と言い放つ選手を誇りに思い、志願して来た選手を意気に感じ、浦和に勝者のメンタリティを渇望し、若くても強いプレッシャーの中で伍して力を放ち成長する、そんな選手をチームを望んできた。そこに、鹿島には清水には大宮には東京にはG大阪には川崎には…それぞれの闘いが横糸に絡む。
極言すれば、部外者から優勝候補だとか勝たねばならぬと言われることは大きなお世話ではあるけれど、アジアの中のJリーグにおいてそういう存在になること/そうあることを、願うだけじゃなく1試合1試合のサポートを通して期してきたのだ、それは財産だとあたしは思っている(Jをレベルアップする責務があるということも含めて)。
そして今年ようやく、浦和のフットボールのスタイルをつくろう、年齢構成を最適化していこう、と始めたところ。その経緯を、その前提を、歴史をフィンケが拒絶するのは仕事上、契約前提上、合理的な理由があるのだろうが、あたしの理性は許さない。フロントのした事はした事で改めて考えるとして、試合は試合、時間をかけ土台をつくりながらも練習でも強化でもないJリーグ戦をあと14試合。13年で1回の優勝でチャラになったわけではない「浦和のハート」(いまや一部サポの思い違い?)をせめてフィンケにどうやったら伝えられるだろう。

8/5の監督の記者会見を受けて闘莉王の8/6の発言として伝えられた「若手の育成は大事だし、成長するのはうれしいけど、それはどこのクラブもやっていること。若手を育てながら、いい選手をとって優勝するのがレッズの魅力。ファンもそれを望んでいるはず」(ニッカン8/7*)の記事。(「ファンもそれを望んでいるはず」のくだりはそう思わせてしまったあたしらに責があり、ファンの大半の望みはイコールでないと思われるので、この箇所を除いて)同意。これに関してMDP清尾さんの『Weps うち明け話』(8/4*)に、「03年から毎年タイトルを獲得する、という経験もした。その最大の要因は、築いたベースに力のある選手を獲得して上積みしたことだということも知っている。そして、そのやり方では長続きしないし、一度歯車が狂うと修正が難しいことも去年身をもって知った」とあるが、ダメだったのは、ここに書かれている「やり方」自体が問題だったわけではなく、ベースになる浦和のフットボールがなかったことと、年齢構成に関するプランがなかったからだ。何が最優先かというテーマは常にあり、上の2点への取り組みによって「いい選手をとって」は制限を受けるが、全体としてどうバランスを取りつつ短期目標と達成度を互いに確認しながら土台を築き進化していくかということだろう。その中で、「強く“あれ”」という願いこそが、折々に重要な浦和のベースだとあたしは信じる。

MDP清尾さんはこうも書いている。「(略)「何故優勝を目標にしない?」と追及するのはどうなのだろう。それもサポーターをダシにして。そう思って聞いていたのだが、よく考えるとこのタイミングで、あらためて監督の口から、優勝についての考えを語られるのはよいことだったかもしれない。中断以降、また一つになって闘うために」。(8/6*
この誘導には反吐が出る。2重にダシにされたあたしはいまや浦和サポーターじゃない。


「若手が3年で育っても、僕は引退しているかもしれない。待っていられない。今年優勝したい」(スポニチ8/4*)という闘莉王のコメントは切られるように痛い。浦和のために闘ってくれ見せてくれといえるチームのアティチュードであるようにしたい。この項続く。



--・--
前回の「6/13以降の経緯を各記事から」に追加あり
・フジTV、6/15付で「抗議文」浦和に提出(夕刊フジ7/31)



当事者性
[20090729]【ナ杯QF2A】清水エスパルスvs浦和レッズ@アウトソーシングスタジアム日本平
3-0になった直後、もう延長はない!とにかく1点取って取ればもう1点そしたら勝ち抜けとすごいシンプルになった気で、湿度も巣食う諦念もすべて吹っ飛ばして食らいつく。窺え、見計らえ、そして行け! が。今という時にピッチに力が漲らないこの感覚、前半の最後にも感じた。その時はそれどころか淡々と失点。
淡々と…淡々と!?
清水にはこの2週間と「この試合」というもんが見えた。対してオレらの浦和は。
勝ち抜け以外ないこれに、準備の痕跡なく、懸命ではあっても1本調子で研究されたらそのまま終了。
悔しくて死ぬ土俵にすら乗ってない。

●清水3-0浦和(00'清・オウンゴール、44'清・岡崎、62'清・青山) 12,014人
GK山岸、DF山田暢(→73'MF西澤)、坪井、阿部、永田(→45'MF三都主)、MF鈴木(→45'ポンテ)、細貝、山田直、原口、FW高原、エジミウソン(SUB都築、堀之内、近藤、エスクデロ)主審東城 曇 25.9度 93% スタンドをのみこむ水蒸気 威風堂々前のめりになりすぎた 研究された以外のことはできないの 敵は中3日のリーグ同カードに備え岡崎・枝村を引っ込める余裕 だからこそ!と思ったのだが

同勝利数のため2戦合計[浦和2-4清水]で清水が準決進出 川崎vs鹿島は後半ロスタイムに計1-1とした川崎が延長で勝ち FC東京6-3名古屋 横浜FM4-3G大阪

当日夜、公式HPに試合中ダンマクが広告看板を隠した件(*)。
翌30日、レッズサポ逮捕報道、フジ産経を皮切りに各紙。公式HPに「お知らせ」(*)。ええっと思ったらこっちは6/13ナビスコ予選・浦和6-2大宮でAグループ1位通過決めた試合の後のこと。南広場でギネスで乾杯してた時間帯だ。
ダンマクが「撮影機材に引っ掛かり破れ」た。そして。容疑は「数人と共謀して」フジTVクルー2名を「『カメラを壊すぞ』と脅迫。顔面や肩を殴打、頭髪を引っ張るなどした疑い」(ニッカン*)。他紙を総合すると、殴られたと言っているのはうち1名(1週間の怪我←診断書?)、物損はトランシーバー、本人は髪はつかんだが殴ってはいないと容疑を一部否認。
6/13以降の経緯を各記事から追うと、
・フジTVから6/25診断書付きで被害届
・フジTVは抗議文とナビスコ中継撤退の意向をJに伝え、7/6 Jリーグ羽生事務局長と中野専務理事がフジTVに出向き謝罪
・浦和は7/11広島戦から動線分離/警備員増員などの再発防止策
・7/30浦和東署が「傷害容疑など」で容疑者逮捕←ここで初めて報道
眺めてみるとクラブの初期対応にも疑問。浦和レッズはフットボールクラブじゃなくて埼スタか。
翌31日公式HPに掲載された「クラブの追加コメント」なるものに「弊クラブスタッフの判断でピッチレベルに呼び込んだ上で話し合いを始めました」(*)と報道外の新事実。双方それぞれにとってのコトの意味と重さを、クラブはその時点でもそれ以後も正しく判断できていなかったということか。それ以前に、1カ月半、クラブ内で情報共有・連携なし?

と、ここまでは報道とそこに含まれる警察発表とクラブ発表の話。

清水で、3-0になって終盤、看板にかかろうが出した幕。すべてを賭しもっと力をと奮うあんときの心に照らせば、ナビスコ大宮戦後の件の本質はあたしにとっては明確だ。
無事の帰還を願う。



完敗
[20090725]【19】浦和レッズvs名古屋グランパス@埼玉
きれいな芝でした。

●浦和0-3名古屋(14'61'名・玉田、72'名・ケネディ) 44,976人
GK山岸、DF山田暢51'、坪井、阿部、高橋(→33'MF山田直)、MF細貝、鈴木、原口、ポンテ(→73'西澤85')、FW高原(→68'エスクデロ)、エジミウソン(SUB都築、堀之内、永田、三都主)主審村上 晴 28.6度 74% 腹直筋痛め中の闘莉王欠場 坪井復帰 風に煽られ逆攻め ダヴィ中東/ケネディINの名古屋のいい餌(恥) フィンケのケネディに関するコメントも裏目か 楢崎J初の100試合完封だと

鹿島44 +17、新潟34 +13、浦和34 +3、川崎33 +10、FC東京32 +5、G大阪・清水29、広島27)
今年の浦和で印象的な絵として、数人がかりで敵からボール奪取しようとしてるシーンが思い浮かぶ。ガツガツ行く選手の姿はあたしたちの好物。でも芝や暑さやレフェリングや疲れ等でそうはやれないとき…って考えててあ?ボールが行っちゃった先から始めようという意識ばかり目立ちすぎじゃと思ってそんな視点で敵のプレーを見てみると。

もう1試合ぐらい見て考えてみる。


1点だけでも詰めたかった。ゲームの現目標が変わったときどう変われるか、そこに構築中だからという留保はない。これが浦和レッズなのか。



「アウェー」の意味
[20090718]【18】大分トリニータvs浦和レッズ@九州石油ドーム
今思うと…今年2度目のこのピッチで、浦和は何がしたかったのだろう? 何をしようとした?
「ここ」で闘い「ここ」で勝つ、というACLアウェーで苦しんだリアルは今の浦和にはゼロなのか。

シャムスカには勝ち逃げされてしまったけれどこの後半第1戦のあたしらの意志はシンプル。しかし選手には響かず、沸くたびにひとつになっていく敵ホームを飲み返す力は持てず。そしてアウェーへは歓迎を楽しみに来てると思われてるというオチ。

●大分1-0浦和(82'大・深谷) 24,833人
GK山岸、DF山田暢、闘莉王03'(→52'MF三都主)、阿部、高橋(→84'MF西澤)、MF細貝51'、鈴木(→78'FWエスクデロ)、原口、ポンテ、FW高原、エジミウソン(SUB都築、堀之内、濱田、永田)主審鍋島 晴 29.8度 60% という数字だけ見ると3日前の埼スタとほぼ同じ/むしろ湿度低いのだが… GKギシ今季リーグ初先発 リーグ14連敗最下位/シャムスカ解任/松山強化担当が暫定監督の大分 半年怪我で不在のDF深谷が先発で復帰/去年J最小失点ラインも今年初 HTに眺めた芋ピッチはStats Studiumのプレーエリア図 闘莉王怪我(腹直筋)でout 移籍初登場フェルナンジーニョIN〜CKから深谷ヘッドで失点 笛と同時に幕撤収 今年初の粉ふきTシャツ...

九石ドームで5年間勝ちなし
鹿島43 +17、浦和34 +6、新潟33 +13、川崎33 +12、FC東京31 +5、広島・G大阪・清水26)

翌々20日「埼スタは怖くない!浦和がイメチェン作戦」(スポニチ*)ゴル裏浄化!?と思ったら「相手サポーターにも優しいスタジアム提供へ」。ぇ。「敵サポ『歓迎』」(ニッカン*)、いずれも社長談話記事。翌21日公式HPは社長メッセージとして「『相手チームを圧倒するホームスタジアムの雰囲気』が最も大切」うんぬんと*
“勝点はやらない「歓迎」”が成り立つ土地もあるらしいけどね。
とりあえずお手紙大作戦は口実として使っていただけるという価値があると記憶。



[20090715]【ナ杯QF-1H】浦和レッズvs清水エスパルス@埼玉
清水には絶対に負けない。負けたくない。というどうしても浦和な部分が今の浦和の芯から抜け落ちている。サポートから、無理目でもスタジアムに向かわせる何かから、それは消え、スタンドに沸き起こらず、選手に及ぶこともない。
ガラガラの埼スタ。
何故と考える。

○浦和2-1清水(24'闘莉王・PK、48'清・枝村、60'エジミウソン) 21,271人(埼スタ最低記録)
GK山岸、DF山田暢38'、闘莉王、阿部、高橋、MF細貝、濱田(→54'DF堀之内)、エスクデロ(→66'ポンテ)、原口、FW高原、エジミウソン(SUB都築、西澤、永田、三都主、林)主審佐藤 晴 29.6度 68% 前日「謎のガーナ人」報道有 坪井・直輝欠場 濱田初スタメンも失点影響受け交代 原口吹っ切れたプレー 闘莉王ミドルがバー→エジ勝ち越し 清水は岡崎不発/怪我明けのハズの永井はベンチ外 集中取り戻せてた闘莉王ヒーローインタビューで「久々のコール」に言及(ナゾの弱弱)


コンビネーションブレイクダウン
[20090711]【17】浦和レッズvsサンフレッチェ広島@埼玉
前回、「闘莉王の迷走のひとつの原因はそこにある」と書いて消した(試合前にひとりだけあげるのはどうかと思い)。
この日報知の高原代表復帰アピール記事に「ボクもできるだけ近くでプレーしてサポートしたい」(ちょっ。相手は広島ですよー!!泣)、試合前コメントでは「レッズは常に優勝しなくてはいけない」と発言した闘莉王。外から動機が与えられないから中で持つそれは素では誰にとっても独断的でプレーのたびあたしの前で背後で最悪の空気が加速。怒り、罵倒するのもフットボール。だからこそ後半「(浦和にとってではなく)オレにとって」の価値・意味だけで身も蓋もなく爆走できた。だけど(前回の話に戻る)。

○浦和2-1広島(06'広・佐藤寿、68'84'エジミウソン) 44,149人
GK都築、DF山田暢、西澤(→45'MFエスクデロ)、闘莉王、高橋(→85'MF永田)、MF鈴木、阿部、ポンテ(→86'DF堀之内)、原口、FW高原、エジミウソン63'(SUB山岸、濱田、三都主)主審岡田 晴 24.9度 54% ポンテJ100試合出場 細貝出停 直輝故障中 三都主ベンチ復帰 アップ中に坪井が背中&腰違和感→西澤急遽右SB→暢久CB(が闘莉王的には初めてとはいえ…) 右サイド柏木から裏に寿人のピンチをリピ ブーイングでHT 後半阿部CBに下げ暢久右SB 阿部のクリア→高原→エジで同点 直後柏木交代 '76エジPK初失敗も84'ポンテFKから逆転
岡田観戦 ヒーローインタビューエジの前に高原

新潟2-2川崎でかろうじて2位折り返し 10勝4分3敗 得点24失点17
鹿島42 +17、浦和34 +7、新潟32 +13、川崎32 +12、FC東京28 +2、清水25 +4)

この試合にはたくさんの失敗があって、それらが成功できるようになれば失点せずかつ強くなる、のかしら。後半戦どう闘っていこうか最終節目の前で敵の胴上げは見たくないってのすら共有してないようなあたしたち。


ゴールって
[20090704]【16】モンテディオ山形vs浦和レッズ@NDソフトスタジアム山形
鳥肌勝ち越しゴール×2。
間違いなく今の浦和レッズが生んだゴールなんだけど、なんだろうこの試合後の胸苦しさ。
あたしにとってゴールは未来じゃなくて「今」を切り拓くもので、でもその価値が浦和レッズにとってちゃんと意味づけられていない、成長論の中でしか評価されないことの不安。Jリーグで浦和が、この相手に対して浦和が、シーズンの中のこういう時期に浦和が、というのはなしにあたしたち毎週いろんなチームと試合しているだけみたく。前進は昨日の浦和に対しての前進でしかなく。
牙を剥く動機はなくただ邪魔すんなよでもらうファールに意味があるのが今の浦和か。警告数最多の37枚(J1 16節終了時点)。

○山形2-3浦和(24'山・古橋、44'エジミウソン・PK、47'高原、79'山・宮崎、82'高原) 20,102人
GK都築、DF高橋、闘莉王、阿部、永田(→45'MF西澤)、MF鈴木、細貝52'次節出停、エスクデロ(→84'DF堀之内)、原口32'(→45'ポンテ)、FW高原、エジミウソン(SUB山岸、濱田、山田直、林)主審松尾 曇 22.6度 78% 暢久出停 直輝軽いケガでベンチ 峻希リーグ初スタメンで右SB 山形主将はミヤ 57'古橋負傷退場も追いつかれ 失点は力不足じゃなくてパターン化?
「つや姫」は来年一般発売 ノリが念仏じゃなくなってた
坪井・原口・啓太リーチ中
鹿島39 +15、新潟31 +13、川崎31 +12、浦和31 +6、FC東京25 -1、G大阪23 +7、広島23 +5)

2001年4月クソ寒いナビスコ完敗以来の山形。背景の山の姿に甘酸っ…もとい玉手箱開けちゃった感。と個人的な感慨はあれど。


駒場からの伝言
[20090627]【15】浦和レッズvsヴィッセル神戸@駒場
ゴール後、心のピークに来て弾けた高原チャントにCURVA(文字通りの意味で)を知る。
媒介者はいらない。
規模、構造、…、理由付けが魂に勝るそのお仕事を疑え。

○浦和2-0神戸(02'エジミウソン、42'高原) 18,777人
GK都築、DF山田暢57'次節出停、闘莉王、阿部、永田(→70'高橋)、MF鈴木、細貝、山田直(→87'西澤88')、原口50'(→80'ポンテ)、FW高原、エジミウソン(SUB山岸、濱田、堀之内、エスクデロ)主審吉田 晴 31.0度 42% 坪井欠場→阿部CB→細貝CHが功 バックスタンド白「12」デカバタ 渡独半年で出戻りの大久保より都築の先輩風 ツネ様はただの宮本に… ポンテ試運転(というかあれはファンサ?) 鳥かご エジヒーローインタビュー中にクールダウンのちびっこ3人組に挨拶強要... 「おいしいお酒を飲んでください」by高原
6/30神戸カイオ ジュニオール監督「一身上の理由」で辞任 赤星山形にレンタル移籍

ACL組10節7/1終了時点 首位鹿島と勝点差10の4位(鹿島38 +15、川崎30 +12、新潟28 +9、浦和28 +5、G大阪23 +8、広島23 +6、FC東京22)
(ACL Round16 鹿島2(PK4-5)2FCソウル、名古屋2-1水原、G大阪2-3川崎、浦項6-0ニューカッスル ジェッツ)

リプレーで見た宮本の股抜き、もとい決めた高原の確信ゆえの醒めきった表情に痺れますた。


数値目標なき闘いの行方
[20090621]【14】横浜F・マリノスvs浦和レッズ@日産
楽しさが得られない時、A代表が、レギュラーのロートルが、今の浦和の一戦一戦にどんな積極的な意義を感じられるだろう。
若手育成ばかりが表に出るけど、今年始めたテーマは「浦和のフットボールをつくる」だったはず。若手の成長がチームの強化、と短絡して済ましていては、こういう試合に勝てない上に、次につながるものも得られない。最初から目標ですらないタイトルは遠ざかり、欲しい賞金もなく、来年ACL出場も目標ではなく当然それに向けての準備もせず。若手育成にすら具体的なマイルストーンはないのだからどんな判断をしようと監督は正しい。

浦和は世界のフットボールに対してどう立つのか。
前回直輝のことでもうまく表現できなかったんだけど、…
浦和に関わる人みんな。自分が気持ちよければそれでいいのかよ。いや最終的にはそうだけどさ。その言動に、クラブの未来への真摯な考察と、選手の未来への敬意を。

●横浜FM2-0浦和(59'横・渡邉、65'横・山瀬) 40,228人
GK都築、DF山田暢、坪井(→67'MF高橋)、闘莉王、細貝、MF鈴木(→89'DF濱田)、阿部、山田直60'、原口(→67'FWエスクデロ)、FW高原、エジミウソン(SUB山岸、永田、赤星、西澤)主審柏原 雨 22.4度 94% 約3週間の代表帰りの3人スタメン→細貝SB/暢久SB 横浜中澤は休み/日曜14時TBS生放送・ピッチ上方の移動カメラ使用は2004年チャンピオンシップ以来/開港150周年記念ユニはセルティック風味 俊輔スペイン・エスパニョール入り現地報道 直輝のチャントは試合中チャンスなく 坪井・啓太は負傷交代
前日監督コメントの「体のシグナルを無視して試合に出るのは、...」話は闘莉王だったのかと
鹿島*32 +11、新潟25 +8、浦和25 +3、川崎*24 +10、広島23 +8、清水21 +2、G大阪*20 +8(*ACL組は1試合少ない)

この相手には戦術的手詰まり感。陣形間延び→出るスペースはなく、やる気と個人力(=ゲージ低)に依存する旧浦和発動。
代表戦から引き続き阿部が心配だ…。


「ダービーで」
[20090613]【ナ杯7】浦和レッズvs大宮アルディージャ@埼玉
高原が得たPKをエジが決め、続く大宮リスタートから奪ってエジ→高原ゴール。埼スタ中からいろんなもんが吹っ飛ぶ感覚が突き抜ける。大宮には1点だってくれてやらねえ!
とタイトに巻き上げるのはまったくできなかったけれど。
高原の開口一番「今日はダービーでね、勝って決勝トーナメント決めれてね、ほんとによかったです」。そして、「優勝目指してね やらなきゃと思ってます」。
今日はそのまんま記しておく。

○浦和6-2大宮(38'山田直、52'エジミウソン・PK、52'高原、57'エジミウソン、65'大・土岐田、71'原口、83'大・藤田、89'山田暢) 36,251人
GK山岸、DF西澤(→68'FWエスクデロ)、坪井、山田暢、永田、MF鈴木23'、細貝(→78'DF堀之内)、山田直(→56'高橋)、原口、FW高原76'、エジミウソン(SUB大谷、濱田、赤星、林)主審村上 晴 27.1度 58% 怪我明け直輝・原口スタメン 大宮「リーグに全力」マト・波戸ベンチ外 エンブレム旗 南は「ダービーでキメろ」 50'大・藤本退場 最後はボランチだった暢久自作自演な今季初(つかケディリ戦以来) 「オレーオオー♪」で予選リーグ締め
広島が磐田に負け、予選Aグループ 1位浦和(勝点13 +7)と2位横浜FM(11 +6)が決勝トーナメント進出。BグループはFC東京(13)と清水(11)。&ACL組。

直輝の「僕はプレーするのは浦和のチームだと思ってるんで」に沸くスタンドが悲しかった。W杯アジア最終予選6/5ウズベキスタン0-1日本@タシケント(闘莉王、阿部89'IN、都築サブ)(→W杯出場決定)、6/10日本1-1カタール@横国(闘莉王、阿部ボランチ58'OUT、都築サブ)、6/17豪州2-1日本(闘莉王1G、阿部CB、都築サブ)。そのすべてを呼吸して、今の浦和に「ない」ものを見ようとしばし浦和であがいて欲しいとあたしは願ってた。

大量得点は達也負傷の2005年10月15日リーグ柏戦@駒場(相手2人退場)7-0以来。なんだけど大宮の姿にむしろ去年の最終節ここで1-6でマリノスに負けた試合を思い出す。ナビ最終節ってウチも近年2度も5-1で負けてるし、点の多さは忘れたほうが。
といいつつ。ダービーに勝った! そして2失点がめちゃくちゃ悔しい。

ピッチの上にあってほしい強度に、混沌としたパワーをシンクロするのは、切れそうにカッコいいのが正しいとあたしは思ってる。そしてこのゴール裏の最終目標は何なのか、ちゃんとコトバで確認するのは重要だ。
いま埼スタの孕む熱はしかしあたしの願うような性質のものではない。そしてそこで有効なメッセージが今の埼スタでは正しい。そのどっちの正しさも欠く北の現状に危機感を覚える。
(高原コールの件も、転じて場の力を増すようなメッセージングがあれば違ったのだが)
アフターレッズバーでビール&牛串食ってたら埼スタ初ギネス&泡の特設会場、今年の予選の闘いとダービーとにふさわしく。突破そしてリスタート。
最後に社長が来た(BOOTS BOYSが声かけてた模様)ので、過去ここでも書いてきたことを話してみた。でも言ったってだけだな…くそ。


それもフットボール
[20090603]【ナ杯5】浦和レッズvsジュビロ磐田@駒場
名を呼ぶ。呼ぶ声が聞こえる。試合中の駒場に時々息をさせて、それはヒーローインタビュー後にまた沸き起こる。
呼びながらそのタイミングを待つ。
選ばれたのは浦和レッズコール。
高原がスタンドのすぐ下へ、視界から消え、そして離れていくときの最前列の態度に、この試合にあわ立つ気持ちを賭すべきものがなく、かっこ悪!とガキ丸出しでその場を放棄。We are dia...なんて歌えるかよ。と、意志への共鳴/反発より手前でキレた自分もくっだらない。
でもこの感情の逆立ちもフットボール。そしてそれがいま試合にないのがつまらない。

○浦和1-0磐田(25'高原) 17,172人
GK山岸82'、DF西澤(→85'MF赤星)、坪井、山田暢、三都主(→08'永田)、MF鈴木、細貝、高橋、エスクデロ(→72'濱田)、FW高原、エジミウソン(→86'MF赤星)(SUB加藤、橋本、野田、林)主審扇谷 曇 21.6度 71% 直輝肉離れで代表から返送 闘莉王阿部都築はW杯アジア最終予選ウズベキスタン戦@タシケントへ 磐田はイ グノと駒野が代表で欠場 CB暢久 アレ右太腿負傷退場は駒場のピッチと関係ある/ない 代わって永田初出場 シーチケから外れた駒場(別途購入申込)チケ完売ならずも入場者微増 『KOMABA WEEK!!』キャンペーンにチケ売り切る視点なし 高原今季初ゴール
Aグループ5節終了時 浦和10 +3 横浜FM8 広島7 +6
6節(浦和試合なし)終了時 横浜FM11 +6(最終節試合なし) 広島10 +10 浦和10 +3

サポートにあらかじめ正解の方法なんてない。正解にするだけだ。でも今のコレを正解にするには熱狂が圧倒的に足りない。


cutting edge
[20090530]【ナ杯4】浦和レッズvsアルビレックス新潟@埼玉
ヨシヤの行くんだ!勝ちたい!という意地と選手たちの互いのサポートがつくった試合。萎縮か空回りか怠惰の代表抜きナビスコの景色を遠ざけ、失敗しても構わず挑むその姿が、煮え切らない空気を裂き、感情にエッジを立てる。打ち破るガッツポーズとともに記憶。

○浦和2-0新潟(28'西澤、56'エスクデロ) 27,446人
GK山岸、DF西澤(→61'濱田)、坪井、山田暢、三都主、MF鈴木、細貝、高橋、エスクデロ(→75'林)、FW高原、エジミウソン(→86'MF赤星)(SUB大谷、橋本、野田、永田)主審松尾 曇 21.3度 84% 原口U-18で肉離れ ホリ出停&リハビリ中 加藤以外動ける人総動員/サブにFWなし CBは「目を閉じて5分」考え暢久 「紐」トレ効果? 代志也初ゴール 両足攣って交代 峻希初勝利 萌2アシスト エジの交代引き延ばし作戦 アレは理解してないってことに自分で気づいてない気がする ナビスコ初埼スタの2004年準決vs横浜FMの28,977人を下回る入り
Aグループ 浦和7 +2 大宮7 -5 広島(1試合少ない)6 +6 横浜FM5
直輝代表デビュー初アシスト@キリン杯日本4-0チリ(39'玉田→山田直) 阿部1G 都築はサブ 闘莉王は29から代表合流

本試合後の監督コメントに「今は、実際に過去ほどのたくさんの予算がなく、完成した選手たちを引っ張ってくることができるような予算はない状況ですので、だからこそ、今、実際に歩み始めたこの道というのが、現状では、私たちにとって正しい道ではないでしょうか」*とあった。
予算はない。そうなんだ。じゃあ何にカネ振り向けてるんだ我がクラブ。
来年ACLで闘えるチームにする予算はないから今年は以下略、みたいな話になる前にこの論どうにかしたい。不況下の自動車企業の生き残り戦略持ち込まれても。

そういえば…ACLで韓国行っても臆することのなかった蔑称連呼、林がベンチ入りしてようがお構いなし。


かく周到に打ち消された「ダービー」
[20090524]【13】大宮アルディージャvs浦和レッズ@埼玉
前日に監督コメント(*)を読んだ。
ゴリア(巨人)対ダヴィデ(小柄な人)の例えで、ダヴィデとしてダービーに臨む&何ができるか考える楽しさを語るフィンケ。巨人は巨人であるためにたくさんのお金を払って、有力な選手をどんどん買い取り、ダヴィデはせっかく育て上げた有力な選手を買い取られる。それでも無名な選手の発掘、若手の選手を育てることは大きな喜びであると。
今年の浦和は何人かの主力を手放しているし今までのように完成された選手を高いお金を払って獲得してきたわけではないと冒頭でも述べていたが、“移籍させてくる形ではなく”“選手を育成していきたい”というのはクラブから最初に言われたことだとここでも強調。
つまり、浦和はゴリアではなくダヴィデであると?
2005年度以来、2位以下の倍近く〜4倍の営業収入をあげ続けてきたJリーグの先鋒クラブが。

浦和レッズのアイデンティティは何だ。
浦和の地で、くそ弱い頃からアジアへという意識を持ち、近年5年間はシーズンひとつはタイトルを獲り、ひときわ我ら浦和が強くありたい相手があり、いつか必ず「世界」と伍すことを渇望し…。下部組織から選手を育成、は、そこに加えようとしているひとつであって、過去の全てと入れ替えるものじゃない。なのに大宮と相対したチームはその浦和ではなく、一度解散して人をもう一度雇った流浪の新生ダヴィデチームだったのか。
ダービーは一部サポーターのダービーごっこに堕ちた。

最初から全部を明確にして破談するリスクを回避したクラブ、とにかくまず改革という皆の気分。そこから始まった2009シーズンだけど、浦和レッズというクラブの器に照らしてミッションも方法論も徐々にバランスを取っていくべきだと考えていた(「改革」はなにも選手の獲得方法についてじゃなく、どんなフットボールを志向するかという内容を指してたはず)。
育てて他所に高い金で買い取られることはないってだけがフィンケにとってのビッグクラブか。金を全て育成につぎ込むのがみんなの希望なのか。その先に世界をどう見るのか。変革の素顔や進捗がどうであれそこから新しいゴリア像を定義して浦和人の願いやら想いやら感情揺さぶりダービーに向かわなきゃならなかったのだ。
ちくしょう。

■大宮1-1浦和(08'大・パク ウォンジェ、35'細貝) 37,027人→水増し発覚後訂正32,418人
GK都築、DF山田暢58'、坪井、闘莉王(→20'三都主)、細貝82'、MF鈴木、阿部、原口(→80'林85')、エスクデロ(→73'高橋)、FW高原、エジミウソン(SUB山岸、濱田、西澤、赤星)主審柏原 曇時々晴 20.9度 67% 大宮2009年は新潟・川崎・浦和戦は埼スタ使用 美園駅は浦和仕様のまま 列捌きはガス並み 直輝出停 サブにFW登録なし 「リスはゴミ箱へ」アニメ?エンブレム旗 いかにも病み上がりモードの暢久 坪井の足にあたって失点 闘莉王は自分から×で交代→萌ボランチ 公式HPのお詫びによれば選挙ポスター掲示板等にビラ(自分は未見) 埼スタで大宮に4戦連続未勝利

鹿島*29 +10、浦和25 +5、新潟22 +6、川崎*21 +8、G大阪*20 +10、広島20、名古屋*19(*ACL組は1試合少ない)
出停リーチは萌、暢久、坪井、啓太
闘莉王・阿部・都築・直輝はA代表(5/27,31キリン杯、6/6W杯アジア最終予選vsウズベキスタン@A・6/10vsカタール・6/17vs豪@A)原口はU-18合宿(5/24〜28) 大谷・橋本・永田はU-20ジャパンズエイト(5/24〜26)

リーグ中断前にかろうじて2位、だけどそのために闘ってきたわけじゃないことがきっとこの先効いてくる(悪い意味で)。未達でも達成でもないことは評価もポジティブな見直しも生まない。

直輝がいないせっかくの試合、若手ドリヴンじゃなく試合を動かすチャンス。ダービーの何かをわずかでも知るベテランがこう闘う!と……あれ?
ダービーだぜと訴えるべきお相手は自分らの選手と監督でしたorz。


若手神話
[20090520]【ナ杯3】大分トリニータvs浦和レッズ@九石ドーム
G大阪戦でやろうとしてできてたことができないのを3人入れ替え&中3日のせいにしたら出た選手に失礼だろう。でもできない、それ以外/以上の何もなかった。「決める人がいない」のは同じでも、大分には意志と意地と、勝利を目指す戦術があり、片や浦和では、浦和のフットボールをつくることがただの若手育成にすりかわる。2004年を最後に勝っていない九石ドームで勝ちを目指さない。
育成は浦和をつくる道筋の「ひとつ」。育てた若手がもれなくレッズの明日をつくるわけじゃない(移籍制度の変わる来年以降はなおさら)ということを一度ちゃんと考えるべきだ。

■大分1-1浦和(36'大・金崎、41'山田直) 12,361人
GK山岸、DF西澤、坪井、堀之内56'、細貝58'(→64'MF三都主)、MF鈴木、阿部、山田直、エスクデロ(→45'FW高原)、FW原口(→81'MF高橋)、エジミウソン(SUB都築、濱田、林、赤星)主審山西 曇 20.9度 52% 闘莉王左太腿痛・暢久風邪で欠場 大分主力怪我&リーグ9連敗中 「新型インフル対策」で2003年以来のHTジェット風船中止 GKは共にサブ 坪井のバックパスに突っ込んできた夢生で失点

Aグループ勝点大宮7 横浜4 +1 浦和4 +0 広島*3 大分*2 新潟*1(*1試合少ない) ACLはJ 4チームともラウンド16へ(川崎のみ2位通過)


「強くなれ」と「強くあれ
[20090516]【12】浦和レッズvsガンバ大阪@埼玉
3分の1。相手はガンバ。
(ここまでやってきたことの上に)点を獲って勝とうとすること。
それを思いとどまるべき理由は気象・怪我・レフェリング傾向含め一切なかった。
そうしようとした結果勝てなかったのではなく、監督はそうしなかった/選手はそうできなかった(その気持ちが感じられた選手はいたが動かすほどの意志には足りず)ことが重い。
中5日、悪くない気候、水をまいたホームの芝。前半のタイトな動きは、開幕戦で見せた「やろうとしていること」を久々にきちんと「やろうとして」、結果「やれていた」。あのときわからなかった守備も、あるところまでは同じ方向性の上に組織されつつある。でも以前書いた疑問――ボール奪取して回して、で、そこから行くぞ点獲るぞという強い意志の発動がない、勝つ!というチームのぎらめきがない――それは(得点し勝利した試合が続いていても)まだ取り組まれてはいないのだと終盤改めて感じた。しぶとく勝つ局面があり、胸躍る時も続く。だが大事な一戦を浦和はこう闘って勝つという意志も、目指すところも、まだ何が足りないかも曖昧なまま終えられてしまった。求めなかったから当然か。求めにはすべて応えているとさえ言うかもしれない。

遠藤にやり返されカードくらってそのFKからの直輝の反撃がバーで終わって以降、スライドパズルやってるみたいな大半だったけれど根気よく、終盤のGO WESTにすべてを込めた。結果は0-0。選手たちに、よく闘った、でも勝てなかった、勝ちたかった!って勝ちたかっただろ!って。交わした(はずだった)。
その選手たちの背中に発せられたチャント。ペットボトル椅子に叩きつけた。
どうしたいんだゴール裏。フィンケに、選手に、サポーターに、それぞれに何を伝えたいんだかつてクルヴァと称した者たちよ。

■浦和0-0G大阪 53,374人(MU、ワンダー3以外売切)
GK都築、DF山田暢、坪井、闘莉王、細貝、MF鈴木、阿部、山田直63'次節出停、エスクデロ(→75'高原)、FW原口(→79'MF高橋)、エジミウソン(SUB山岸、堀之内、西澤、三都主、赤星)主審佐藤 曇 19.5度 52% 昨年13節G大阪戦以来の「好きにならずに…」デカバタ レアンドロ&ルーカスの発熱下痢はアジジ作戦 10戦連発J公式タイ記録を賭けてたレアンドロ40'自爆→交代の播戸に黄色い声 シュート10-5 直輝は前半ポスト後半バー
西野監督「2試合分のディフェンスをさせられたかなという感じ」「(レッズの去年との違いは?)うまくなったなという感じは正直する。ただ強さというのはあまり感じなかった」 湯浅コラム*によればフィンケは「ファンは内容には満足してくれたはず」と試合後のスタンド見て感じたそうな(要約筆者)

鹿島*26 +9、浦和24 +5、新潟22、G大阪*20 +11、名古屋*19、川崎*18、広島17(*ACL組は1試合少ない)

前回うまく表現できなかったんだけど、山東戦のTVにあの日の空気とともに胸に重くひろがったのは、ただ浦和が好きだという感覚とともに、――強くなりたい。浦和レッズを強いクラブにしたい。
それは「強くなれ」と願うことだけじゃない。
「強くあれ」。
どんな相手でも、どんな状態であっても、強くあれ。浦和レッズ。
今の浦和にそれはまったく届いてない。


準備なし
[20090510]【11】浦和レッズvs川崎フロンターレ@埼玉
悪いけど、オレたち今は川崎だからどうこうって段階じゃないんだよね――。で。
2006年心電図にFの人文字をぶつけて引き分け、2007年不敗記録を破り、2008年は鄭大世が逆転。そんな埼スタに、ACLアウェー天津(カード計9枚3-1負け)の体感を経て乗り込んできた川崎。
対して浦和は何にチューニングして、どんな目標に向けて自分たちをコントロールしていくのか、それをサポーターが11節経ていまだ共通に持ててないことが連戦最後の夏日の下に曝された一戦。
ピッチとスタンドのとっちらかり合戦の中で、ただただ「構築中のものとか状況とかどうでもいいからとにかくガンガン攻めて勝て!」といってるも同然の応援だけが唯一のサポーターからのメッセージになる。
ポンテなしで一度は逆転したとき、まだあと30分。この相手と条件ではそこが精一杯の到達点であることを見誤ったサポート。あのPKはあたしらの恥。その上塗りで逆転までされる。

フットボールの試合に心身の境なく剥き出しになる「これ」をどう手なずけて力にするかという話よりそれ以前に、剥き出しになってるのはどんな願いであり意志であり、あたりじゅうのヤツとそれが共有できてんのかが目下の問題とあたしは思う。 応援の技術を論ずる以前に、(そしてレフェリングにどう対するかよりはるか以前に)、浦和のフットボールをこうしていきたい、だから今はこう闘いたい、って話すことが足りない。足りなすぎる。

●浦和2-3川崎(31'エジミウソン、57'川・ジュニーニョ、64'闘莉王、73'川・レナチーニョPK、76'川・鄭大世) 51,594人
GK都築***、DF山田暢、坪井12'、闘莉王、細貝12'、MF鈴木、阿部、山田直(→86'三都主)、エスクデロ(→63'高橋)、FW原口51'(→58'高原)、エジミウソン(SUB山岸、堀之内、西澤、赤星)主審西村 晴 29.3度 41% ポンテ右足首捻挫で欠場 監督再び関塚の川崎今年もビジュアル エジを鼓舞してBOYSが17番ユニ旗 エジゴールで再び掲げようとするも途中で止め 峻希リーグデビュー 23'川崎DF寺田・55'DF村上共に負傷退場 89'川崎ヴィトールジュニオール2枚目で退場 まさかと思うが伸二観戦?
流したファウルと次のファウルの両方にカードで早々に教えてくれた今日の基準も生かせず TBSのハイスピードカメラ(1秒1000コマ※従来のスーパースローは1秒90コマ)ののっそりリプレイもスタンドには効果なし
悔しさをみせた闘莉王の姿に光明を見た

鹿島*23 +8、浦和23 +5、G大阪*19 +11、新潟19、名古屋*18、川崎*・山形・横浜・磐田15(*ACL組は1試合少ない 名古屋・G大阪グループ1位通過)
出停リーチは坪井、啓太、直輝

次節G大阪戦が終わったときに、今年目指すところ、これからできそうなこと、まだ足りないこと(〜補強への判断、クラブに望むこと)が明らかになっているようにと考えてたのだけど先週来体調崩して何もできなかった。
ただ埼スタでガンバだからというところに落ちてしまわないよう、今の浦和をそこに矮小化しちゃわないよう、闘いたい。そう……彼らの山東戦TVで見て悔しくて(2年前の浦和の闘いとその後を思って)辛くてたまらなかったからヤバいのはまずあたしなのだ。


GW停滞
[20090505]【10】柏レイソルvs浦和レッズ@国立
信じてそれでも信じて報われて。よかったーけどいくない。

○柏2-3浦和(11'エジミウソン、24'柏・北嶋、38'柏・石川、84'OG、87'エスクデロ) 32,854人
GK都築、DF山田暢、坪井、闘莉王、細貝、MF鈴木81'、阿部、山田直21'(→68'FWエスクデロ)、ポンテ(→89'DF堀之内)、FW原口(→45'高原)、エジミウソン37'(SUB山岸、高橋、西澤、三都主)主審松尾 雨 16.1度 95% 「当たって砕けろだ〜」勝手に砕けてください と思ったようには行かず 故障明けフランサ89'IN 季は前節の顔面骨折に気づかずフル 浦和の得点は胸・背中(→OGに訂正)・脇腹

ACL組は試合なし 浦和23 +6、鹿島20 +6、名古屋17、G大阪・新潟16、山形15

同じ大雨でもフクアリでできてたこともできず。結果的にはセルの腹で勝利したがアレを出さない理由は何かなあと言ってたら「(アレは)見通しがついたからじゃない?」と言うひとがいて、だからまだやれてない人を出すと。逆転を狙う采配はしてないということか。「まだ」(…だよね?)。


見失ってた
[20090502]【9】浦和レッズvsアルビレックス新潟@埼玉
新潟が68分2枚同時替えで来た時そういう風に舐められてますかとあったまきて、内容はクソだろうがぜってー打ちのめすと改めて思った。

めちゃめちゃ興奮して、しばらくしてその分どーんと醒めた。こんな風にとにかく勝利を積むこと自体が今年の浦和の目標だったかと。そうじゃないけど勝点積めるときに積んでおきたいよ、大事だよ。でもそれはなぜだっけ。それはこの時期追い詰められたり自信なくしたりすることなく試合しながらじっくり浦和の基礎を、未来の浦和への道を拓くため。いつだって負けたくはないし、ACL圏内も確保したいけど―。
未来への道、いまどんなだ。


○浦和1-0新潟(89'闘莉王) 50,284人
GK都築、DF山田暢、坪井、闘莉王、細貝、MF鈴木、阿部、山田直34'(→70'三都主)、ポンテ81'、FW原口(→54'高原)、エジミウソン(SUB山岸、堀之内、濱田、西澤、エスクデロ)主審高山 晴 19.9度 60% 今季1〜3位内をキープしてきた新潟 ユニ旗 南BOOTS BOYSの直輝元気浦和チャント 61'新潟MFマルシオリシャルデス退場 ロスタイム4分残り数秒CKから闘莉王「お待たせしました」今季初ゴール その直前「何してるんだ」と言われたという坪井もシンクロしてたってことすね
首位鹿島20 +6、浦和20 +5、名古屋17、G大阪16、山形・新潟15



学びの舎
[20090429]【8】清水エスパルスvs浦和レッズ@エコパ
連戦。PK与える。早い時間にビハインド。同点で折り返す。逆転。しかも2ゴール目。直後にかつての準エースが敵として登場。クロージングに失敗。しかしまだ後8分どっちにも8分。
ここ数試合に比べたくさんの学びの種。
でもあたしのフットボールは学校の課題やその消化じゃない。

■清水2-2浦和(17'清・原PK、35'ポンテ、74'山田直、86'清・児玉) 30,851人
GK都築、DF山田暢、坪井、闘莉王16'、細貝89'、MF鈴木61'、阿部、山田直(→80'DF堀之内)、ポンテ、FW原口(→78'エスクデロ)、エジミウソン85'(SUB山岸、濱田、西澤、三都主、高原)主審山西 晴 17.3度 30% パルちゃんの動きがヘン 清水エコパホームは3年ぶり/今節のみ 暢久公式戦通算600試合目(Jリーガー初) 「(帯同の若手は)ローテーション」とフィンケ* 直輝初ゴールで逆転ゴル裏崩壊も画面表示は得点者原口 その直後74'清水・永井IN ブーイングじゃなくて黙殺かつ注意とあたしは思ったのですけど
マックのダンマク不発(ぉぃ 笛でがっくり折れる選手たち
首位鹿島17 +5、浦和17 +4、新潟15 +5、山形・名古屋14、G大阪13、川崎F12

試合後、永井に聴こえるようにと音頭取られた2度目の直輝コールにものすごく腹が立った。直輝を称える、誇る、エールを送る、じゃなくて「オレたちには直輝がいる」。高原に対してのエジ、へのしつこいまでのエジコールも同様。選手をダシにした示威やあてつけ、「オレたちのための」コールはもううんざりだ。



雨中の消耗戦
[20090425]【7】ジェフユナイテッド市原・千葉vs浦和レッズ@フクアリ
と書こうとして宇宙と誤変換。そんくらいの広がりあっての今ココピッチであってほしいが、前半は。0-0のままでも変わらなかったのは信念か忠実か。結果として愚直にはならず、それはよかった。そして後半。
組み立てを変え戦場をずらして敵が先にヘタれて、でも2点目は遠ざかるばかりの最後。
どんな偶然でも間違いででも点取られたくなかった。勝点1は死だ。ぜってー絶対勝つんだ。何がなんでも勝て浦和。勝つ、とか、勝てる、とは一瞬も思わなかった。

○千葉0-1浦和(58'エジミウソン) 15,428人
GK都築、DF山田暢、坪井49'、闘莉王65'、細貝、MF鈴木、阿部、山田直(→89'堀之内)、ポンテ(→86'FW高原)、FW原口(→76'エスクデロ)、エジミウソン(SUB山岸、三都主、西澤、高橋)主審柏原 雨 15.3度 82% 実はこれで需給バランス? 前節今季初勝利の千葉 敵が1人痛んでる時間帯に直輝→エジ 坪井が早くも黄2枚目 懸命さは表せば大根(ただ懸命であれと自戒) 「来年国立!」「来年...」
4連続「1-0」勝利はJ1史上初とか
7節で首位ということよりもGW連戦を経て11節vs川崎と12節vsG大阪でどう闘い何を見るかが今年始めた浦和の試金石。順位に拘るのはそこから。
勝点16 +4(2位新潟勝点14 +5、鹿島14 +4、名古屋13 +2、山形11、G大阪・神戸10) G大阪・川崎は4/21ACL第4戦でラウンド16進出決定

どうでもいいけどゲルト時代のハーフタイム、早々にばらばらにピッチに出てきたあれはやはり何の話もなかったことの証左だったのだろう。
対して今のこの状況。であれば控え選手もアップに出てこないでミーティングに加わるほうがよくないか?

2008年度営業収入70億9000万円(前年度比 -8億7000万円。ちなみに2006年度は70億7800万円)、当期純利益2300万円(前年度比 -3900万円)。
4/24藤口退任・橋本新社長就任(公式HP*)。
藤口前社長はなぜ下ろされ、なぜ新社長は三菱人事でこの人なのかの明確な理由がない。
「コンプライアンス第一」「ガバナンスの構築」以下用語を用例に従って並べるばかりで自分のコトバはなし。
「持ち株比率」の話題を質疑応答として採録してみせ、しかし「レッズにとってベストな施策」を取りますよと態度を示すのみ。何がベストかどうアプローチするのかは語らず『株主としての三菱自動車のプレッシャーを受けることはないはずだ』との自分のクラブスタッフへの発言を引用、だからこのままでいいと暗に言っている? 株主として、合理的理由なく社長交代させておきながら。
公式HP掲載以外の話題はスポニチの「浦和新社長フィンケ監督への全権委譲撤回(*)」ぐらい?(「戦力補強や広報体制、練習環境などのチーム運営は(監督から)信藤TDに権限を統括」)。
この項時間切れすまん。



まだ見ぬ加速
[20090418]【6】浦和レッズvs京都サンガ@埼玉
先制されちゃったら直輝がいなかったら真夏になったら…。
課題を壁にしないために。
原口の悔しがりが胸迫る悔しさのうちに。

○浦和1-0京都(07'エジミウソン) 41,836人
GK都築、DF山田暢、坪井、闘莉王、細貝、MF鈴木、阿部81'(→86'堀之内)、山田直、ポンテ(→89'FWエスクデロ)、FW原口(→58'高原)、エジミウソン(SUB山岸、西澤、三都主、林)主審奥谷 曇 17.1度 61% 赤だからって浦和とは限らないよ(また負けなくてよかったけど) 幻ゴールでふわふわ カトQ得意のHT2枚換え vs監督は「イタリア人」 インタビュー後の1周が難儀そうなほどのエジの全力
U-20合宿に直輝(右もも裏違和感で辞退)・原口
勝点13 +3 2位(鹿島勝点13 +4、新潟11、G大阪・山形・名古屋10)

いまだ乗れてない闘莉王が勝利に胸を張らない姿が気がかり(コールは届いたようだったけれど)。高原に今こそ必要なのは応援でしょ、今しかない。次はもう遅いかもしれぬ。



勝利。
[20090412]【5】名古屋グランパスvs浦和レッズ@豊田ス


○名古屋0-1浦和(43'原口) 32,435人
GK都築、DF山田暢、坪井75'、闘莉王、三都主50'(→54'細貝)、MF鈴木21'、阿部、山田直、ポンテ83'(→84'FW高原)、FW田中(→22'原口)、エジミウソン(SUB山岸、堀之内、平川、エスクデロ)主審家本 屋内(浦和戦は「天候に関わらず」) 19.7度 49% 名古屋はACLホーム1-1豪ニューカッスルから中4日 楢崎の「敵」都築にブーイング 『レッドクリフ』タイアップ グランパスくん一家離散は派遣切り? 達也負傷交代 玉田も前半で交代 ポンテから闘莉王頭で落としてエジつぶれて原口J初ゴール ポンテvs増川で早くも2枚目 負けてる方が時間稼ぎ
4位(鹿島勝点12、山形+5・新潟+4・浦和+2共に勝点10、大宮・京都勝点9)

「“赤壁”を打ち破る“奇跡”のゴールを」とかそんなほめ殺し。つうか「壁」ではないディフェンスを追求?ちう。

去年は一方的に鑑賞するだけだった名古屋のサッカーと前半はしぶとく絡み、前向く2人に散りつつまとまる意識の糸をしつこく見せて、後半は名古屋を変えさせてしまった、その後のゆるい時間。アップ時の練習でいえば「号令」がかかる前のゆるい時間の処し方が、ピッチとサポートとでつかめてないなあと、大分戦終盤に引き続き感じた。勝ちたくて勝ちきりたくて、でも「闘い」のイミは明らかに去年までとは違っていて、引き絞る感覚と広がる感覚が共存していて。ぎりぎりと頑張れというのじゃなく、真綿で絞めるような「タイト」というか新種の「タフさ」というか。もうちょっとそこが、浦和がどう成し遂げようとするかが明白になってシンプルに力になりたい!ともがきつつ痺れるロスタイム5分だった。



アレの日
[20090404]【4】浦和レッズvs大分トリニータ@埼玉
確信的キープに光るリズム、当然の時間稼ぎにいちいちざわめく我が心。これナシで2年過ごしてきたのだ。「なんとなく90分できたんですけれども」こんなもんじゃない!と強調したアレの自己評価は真実で、これで色めく浦和は今そんなフットボールレベルってことなのだろう。
アレ、そして直輝のプレーの輝きは、しかし今年浦和の期す成長の一端ではなく、浦和自身はいま停滞の中にいるのだと逆説的に感じた。

○浦和1-0大分(42'OG) 45,542人
GK都築、DF山田暢、坪井、闘莉王(→61'FW高原83')、三都主、MF鈴木、阿部、山田直56'、ポンテ、FW田中(→76'DF堀之内)、エジミウソン(→80'原口)(SUB山岸、平川、西澤、エスクデロ)主審吉田 曇 17.4度 41% 三都主280日ぶり復帰いきなりスタメンOGアシスト 直輝リーグ初スタメン・直前映像カバーボーイ(浦和ゴル裏的にはちょと脱力?) 大分はウェズレイ高松ホベルト怪我/森島出停で金崎初FW その彼らのファーストコールの調子にあれっ?と思った やっぱ姿勢は大事
踊るアレで締め 6位(首位新潟勝点10、鹿島9、以下G大+5・山形・名古屋・浦和+1共に勝点7)
4/2藤口解任報道(報知) 4/3藤口4.24退任決定 次社長は三菱自工・橋本元常務


バーレーン戦onTVで近年で一番と思えた闘莉王のノリがいまいち良くなかったのは一時的なもの?(服喪)ならいいのだが。煮え切らない高原に、おまえが頑張れと叫んでしまったゲーム終盤。今の浦和には自分のために自分が走れる時間はほとんどない、それは貴重な時間だったのだ。


「浦和レッズは誰のもの?」。
フットボールクラブという会社の一番の「命題」に対して、プラスに働くことを期さない人事がありえる。その今現在は必ず変えねばならぬ。願って望んで命題を更新させ「浦和レッズ」をつくっていく、それだけではなく。



チャレンジ
[20090329]【ナ杯2】横浜F・マリノスvs浦和レッズ@日産
先制後の、曖昧から開放された若者2名ののびのびとガツガツしたプレーが、しかしチームを基盤から揺さぶり革命する「チャレンジ」にまでは届かない。

新しい攻撃のイメージを共有できていないサポートは、ロートル選手の惰性と同じく「チャレンジ」を萌芽から拒絶する。

後は過去4戦のログのとおり、新しい発見・進化はなし。

○横浜FM0-1浦和(40'ポンテ・PK) 23,660人
GK山岸、DF山田暢、坪井、堀之内33'、平川、MF鈴木、山田直(→86'濱田)、阿部、ポンテ53'(→63'西澤)、FW原口(→76'エスクデロ)、高原(SUB加藤、赤星、林、三都主)主審松尾 晴 12.7度 23% 前日のW杯最終予選(日本1-0バーレーン)に出場しなかった阿部スタメン エジ怪我中で原口FW シュート横浜22-8浦和 ポンテ過労死防いだら攻めはピッチの4分の1/守りはギシ ヒーローインタビュー直輝と坪井 言い訳付きの凱歌 ポンテさんの若手斬り(違

ふと時計見て思う、冷静に見ればすごい内容。これでみな平気なのはナビスコだから?、そんな意識下になったのはいつからでナゼだっただろう。ナビスコが代表抜きになってからか。浦和の2002、3年は代表選手がいなかったから闘いが闘いだったってことかしら。


ミスに対する鈍感さ(相手もそうで助かったが)が気になるけれど、まあ国際試合はない、ロートルたちの経験が新しい積み重ねを吹っ飛ばし消すほど追い詰められることはなさそうな1年であるというのは幸いなのだろうたぶん。幸いにしなくては。でもその「感触」は忘れず。



ヤングプレーヤー?
[20090325]【ナ杯1】サンフレッチェ広島vs浦和レッズ@広島ビ
今年初のナイトゲーム。アップ中からゴールの距離感つかめぬ感じが漂い、始まってみれば選手同士の距離感までがorz。
試合中ふと我にかえると全員未熟なチームを応援してる気になっていた。リーグ3戦にも出てた選手が大半だよ〜早期スタートのキャンプもむしろ代表抜きだった。

今年のナビスコ杯は、「ニューヒーロー」を生み出す、そういう闘いを積み重ねたいとあたしは願う。圧倒的に一人で輝くものではなく、2009年のチームの意志の中で輝くものを今年の浦和は望むのだと思っている。
フィールドの半数が「若手」になっての約15分間、その中で押してるように見えたであろう時間帯、今は何でもいいからとにかくゴール!となってしまった自分の、そして前線に重なる選手たちの、背後の空疎が笛とともに重かった。

●広島1-0浦和(27'広・佐藤寿人) 10,275人
GK山岸、DF山田暢65'、坪井35'、堀之内、平川、MF鈴木(→61'赤星)、山田直78'、原口、ポンテ、FWエジミウソン21'(→79'エスクデロ)、高原(→70'西澤)(SUB加藤、濱田、林、三都主)主審佐藤隆治 晴 3.6度 54% 代表4名合宿で不在/広島はストヤノフ不在 萌不帯同 アレベンチ入り エジの新コール 雪崩れ作戦不発…
ナビスコは20060603vs川崎を最後に10戦勝ちなし 広島に負けは99年以来



「コンパクト」な...
[20090321]【3】ジュビロ磐田vs浦和レッズ@エコパ
K.O.1時間半前、ゲートに向かって歩いているといきなりブーイングが聞こえた。浦和の声だ。追いかけるように聞こえてきた磐田のコール。2敗10失点最下位の磐田のサポーターの、今節。その姿勢。

原口が抜けたレッズの自動運転は過去の惰性に2009年の動機を付ぎはぎしたものだった。「コンパクト」な守備でOTL。そして「コンパクト」な攻撃…ってぉぃ。
3戦見て、カシマで感じた危惧は一過性のものじゃないと感じた。この、やろうとしている動きの先に瞬間的な決定的な意志の発動とその連動を見たい。でもそれは誰がやれるのか。それを「特定の誰かが」ではなくチームとして誰もが発動していこうというのが今の浦和が目指しているところなのかもしれないけれど(だから補強をしなかったのだろうけど)、そしてそれを「待て」と言っているのかもしれないけれど。
前節、もしかしてその先駆となれるのは高原?とも感じたので、この日MF登録でスタメンなった彼に、きっかけをつくれ体現せよ見せてくれと何度か心の中で叫んだ。
そう、あたしの見たい浦和へのプロセスは今はうまく応援に乗らない。前回の話題「浦和らしさ」、それぞれの考え思いが試合中の呼吸に表れ、やがてうねりとなる。そのグルーヴがチャントにコールにならなきゃウソだ。

ここでリーグ中断して代表が抜けるのは惜しい。惜しい、という気持ちにほんのり喜びを感じるぐらいまだ去年の負の貯金は残っている。

■磐田1-1浦和(32'磐ジウシーニョ、68'エジミウソン) 18,439人
GK都築、DF山田、坪井、闘莉王、細貝、MF鈴木、阿部、ポンテ、高原、FW田中(→63'エスクデロ88')、エジミウソン(SUB山岸、堀之内、山田直、西澤、平川、原口)主審柏原 晴 15.0度 56% Jリーグ観客1億人突破(ってまだたったそんだけ!) ベンチで無線利用可能に 闘莉王抜糸して出場 原口サブは体調故 選手紹介の腐女子対応っぷりに浦和版を妄想(それ試合になりませんから)
代表落ちの川口にリハビリ機会を進呈… 8位(勝点7=新潟名古屋、6=G大阪鹿島京都、5=大宮 4=山形浦和神戸大分)
梅崎腰手術へ 闘莉王・阿部・達也・都築は代表合宿〜W杯アジア最終予選vsバーレーン@埼スタ(3/24〜28)


フィンケのやろうとしていることは原口1人じゃなく若手数人の台頭が不可欠と感じる。でもそれだけじゃなく、…超一級のFWの補強を中断期に必ずしてほしい。 守備はまだどのあたりが本気の線なのかがわからないので保留。



「浦和らしさ」のありか
[20090314]【2】浦和レッズvsFC東京@埼玉
前回時間切れで書けなかったことから書こうと思う。
新監督、開幕、アウェー、鹿島。その気持ちの先に考え抜かれ準備された「作戦」に、自分は最初違和感を抱く。それは目に見える部分への個人的な好悪にとどまらず、なんでこれがいいと思うのと非難するような気持ちだった。「それはあたしの浦和じゃない」、だ。
2001年2nd12節札幌ドームでコンササポがTシャツで120分描いた赤黒のハート。勝てない相手、J2陥落線上の心地のせいもあるが、そのビジュアルに当時の自分たちは間違いなくきっぱり「NO!」だった。(試合は1-1で札幌が先に残留決定)。
今回の作戦は動機も描こうとしたものも過程も結果もそれとは違うものだったと思うし、意義は意義としてありつつ、そこからちょっと離れて思う、「浦和らしさ」って何。
つくって闘って得てきたものと、新しく試みつくっていくものと。あたしたちが自分(たち)のひとつの拠所として、「武器」として捉えているそれを、「焼肉エプロン(笑)。」と言い合って終わりじゃなくて、目は先へ向け話していきたい。

とりあえず…あたし個人の美意識で言えば、90分うんぬんじゃなくてハーフタイムに脱いだあれが柵にびろーんと並んで干されているTVに抜かれた絵が一番堪えた。あれはない。

前置き長げえよ。

FC東京戦で、これと同じコトバで表される思いを持った。
フィンケとつくっていこうとしている「浦和のフットボール」って何だ。それは「浦和らしい」のか。実現したい「浦和らしさ」ってどんなのだ。
超久々に沸く埼スタに、騒ぐ血。ゲームの構成に前向きな動き。阿部のゴール! ポンテ→エジ、何より坪井→直輝→ポンテ!のゴール。でもそれらはフィンケの言う「コンビネーションサッカー」うんぬんではなく、選手たちとスタンドの沸き立つ心が球際にまで出て、ブレを抑え、東京は萎縮〜自滅の故の印象。
というかあたしには東京に対してどこで勝負を分けるのか、(まだまだこれからであるにせよ)こう勝つ、こう守りきるという確信の道筋を見つけられず。酷すぎた去年の記憶があるうちはそれでもなんでも楽しさを期待できちゃうけど、記憶が食い尽くされたとき、あたしたちはどんなフットボールを射程に入れているだろう。ってのんきなこと言ってる場合ではなく、それはまさに今、あたしたち自身が明確にして望んでいくべき事柄。絞り込まれてからそれは浦和じゃない!と言うことのないよう…。
5戦目(ナ杯第2戦)までは、そんなことを考え周りとピッチと対話しながら見ていきたい。

○浦和3-1FC東京(04'阿部、13'F東OG、48'エジミウソン、83'ポンテ) 50,802人
GK都築、DF山田63'、坪井、闘莉王、細貝、MF鈴木、阿部、原口(→57'FW高原)、ポンテ、FW田中(→78'MF山田直)、エジミウソン(→86'DF堀之内)(SUB山岸、平川、林、エスクデロ)主審岡田 雨のち曇 10.1度 58% ICカードor紙チケQRコードでの初入場 ゴール裏に「GO REDS GO」声はCOME ON〜(だからといってクールダウン中にやりなおさんでも) 暢久右SB/萌左SB 闘莉王×モニワで流血7針 ヒーローインタビューは阿部
昨年22節vs磐田(20080822)以来のリーグ埼スタ勝利。「普通(すぐ)帰るだろ」とロッド・スチュワートも呆れる試合後の凱歌も25節vs大宮(20080921)以来。8位


さて、話は戻る。駒場ホームだった頃の、勝手な美意識で勝手している者どもがここぞと意志を合わせてやるときの力。それが浦和とあたしは感じていた。その「勝手」は、今の徹頭徹尾合わせる前提から逆算した「歌わぬ自由」みたいなのとは根本的に異なる。
カシマでゴール裏に出現したタイコは、ここ数年の時々のサブのタイコとは違い、メインのタイコとは異なる意志を持っていた。長いブランク明けで揃いにくい声がその音にさらに乱れて戸惑い中断することが(特に前半)多く起き、あたし自身、誘導どころかわかってはいても途中で止めざるを得ないこと数度(情けなし)。異なる意志はピッチに開いているもので、メインを妨害したいわけじゃない(あたりまえだけど話して確認しますた)。メインに合わせたい人は合わせられるよう、現場で疎通ちょっと意識しておきたい。結果として爆発力のレンジが広がるといいなと思う。


[おまけ]
ACL、2×4試合TVで見て、特に山東のやられる姿に胸むしられる思い。2007年の浦和は実はたいしたことなかったのかという声に、何今頃と毒づく心。アウェーは引き分けでOK(&A3は合宿)という意識が、現地に行った人など一部からの浦和弱いよヤバイよというSOSを覆い隠してしまったのだ。
水原の応援に、あのスタジアムで追い詰められて、でもそこから逆襲に出るところを想像(ぉぃ)。はらわたの底に、魂に触れそうなチャントの声。それは浦和の応援に似てるからか。ってここでまた「浦和らしさ」に戻って第2回はおしまい。


[20090307]【1】鹿島アントラーズvs浦和レッズ@カシマ
とりあえず旅日記。
ほんとに旅ははじまったばかりだった。
でもすでに1冠の前年度王者はちゃんとサボってたり緩んでたりしてる時間帯があって、ここだつけこめと刹那ギリギリもする我がサポ根性。

「最初の○試合は我慢」と言うのは、去年までの「勝たねばならない」というのと同じ(もっといえば「今日は静観だから」「○○デー」というのとも同じ)、90分の、全試合の均質化を企てる暴力。その怠惰な退屈はフットボールを殺す。
まだ生まれてもないのに!

求め続ける中に我慢も凝視も感応も爆発もある。身に満ちる喜びと底打つ悔しさがある。顔つきが変わった選手、身振りが追いついてないけどアタマが変わった選手、新人に、新しい形。2失点目を喰らうまでは、持とうとされたチームの意志。90分、呼吸して、ずっと一杯考えながら見て、そこに自分の願いを重ねていく。


ところで、やろうとしているフットボールのベクトルとともにこのメンバーでそれをやる限界(勝つためには足りないこと)をも見せようとしていたと思うのは考えすぎか。去年の浦和があまりにあんまりだったので顕在化せず幻想残るまま来てしまった問題…杞憂ならいいのだが。

●鹿島2-0浦和(22'鹿・野沢、51'鹿・マルキーニョス) 37,878人
GK都築、DF細貝、坪井、闘莉王、平川(→57'山田73')、MF鈴木、阿部37'、原口(→57'FWエジミウソン)、ポンテ、FW田中14'、高原(→75'エスクデロ)(SUB山岸、堀之内、林、山田直)主審西村 曇 11.2度 48% F-15J3機 国歌斉唱 原口開幕スタメン 萌右SB 暢久左SBへ
赤白黒のトランプ兵で90分も鹿肉パーティならず 4バック 2失点とも浦和のセットプレーから速攻喰らう


ビジュアルのことは後で追記します(時間切れ)。




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