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URAWA REDS 2007




UrawaReds
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[2007年、消化不良?]
年末の飲み会で2007年の浦和の全試合記事(一般紙)のスクラップブックを見る機会があった。数行のA3山東戦からカラー写真何点もあるACL優勝まで強弱ありつつ夥しいそれにクラっとしつつ、チームはA3の一部を除き基本的に同じパックで日本とアジアをJとACLをタイトに突っ走ったんだなと思った。
あたしたちはどうだろう。
かつてない1年だった。多くの人が、できる最高でそれを駆けた。でも。
各自は消化していても浦和全体としては消化不良というような感覚。
あたしはそれが、ACLによって浦和のゴール裏戦史のありかた(というより、つくられかた)が変わったこと、そしてその変化に対して有効な新しいアクションがなかったことが原因なのではと考えている。
ちょっと話が長くなるけれど、
そもそもサポーターの大多数が全試合に行くなんてありえない(前提)。いろんな人がいろいろに関わってそれで「浦和のホーム」「浦和のゴール裏」というのが成り立つのは、チームなりグループなりを核に1年を通してつくられるもの/数年に渡ってつくられてきたものがあるからだ。でも、ゴール裏のここ数年の変化(大きい意味での組織率の著しい低下)の上に新たにアジアを経る中で、「1年を通しての闘い」を強くでっかく表現し続ける核となるものが見えない状態になってしまっていたと感じる。
それは、通しで赴いた人の絶対数の少なさ(特にチーム内におけるそれ)、準備と共有への時間のなさやそれへのモチベーションの低さ(かつてない強度の悔しさ、諦め、僻みなど)、難しさなどいろんな原因があるのだろうけど、これまで(浦和的には)自然と形成できていたものが自然には形成できない状態のまま、(アウェーセパハン戦を前に新たな契機はあったものの全体での共有まではなされず)1年。その意味では失速したらそれっきりだったのはこっちだ。圧倒的な、どんな王もビビるほどの夢と意志の重ねあわせを一瞬にやれる土台なくしてそりゃミランを打ち破る可能性は1分もない。

このまま2008年闘うか?

オフ中に、まず自分が、そして複数人でこの状態をクリアにしたい。過去に例のなかった2007年を、今までとは違うやり方で次を闘う力にしていきたい。
ということでそんな場を設けたいと考え中。
興味ある方はmixiかこちらからご連絡いただければ折々ご連絡いたします。

[追記]
→2008年2月22日金曜夜浦和にて「2007年アジアでの闘いを振り返り、2008シーズンを考える会」を開催(thanx!)。これをきっかけとして2008シーズンを闘う無数の軸のひとつをつくっていこうと思う。




PK戦で晴らす憂さ
[20071216]【FCWC 3決】エトワール・サヘルvs浦和レッズ@横浜国際
ここが精一杯だった悔しさ。ミラン戦の抉られるような悔しさ、自分のフットボール観や自分史に拠ってミラノの街を浦和より上に置いて臨んだヤツラへの憎さ。ボカとやれない悔しさ。
でもそれとリーグを落としたぐしゃぐしゃの間にあったのは紛れもない「楽しさ」(とつぶれてしまいそうになってた「喜び」)で、それは降ってきたものなんかじゃなく選手がチームがあたしらが全力で得たもので。
闘ったアジアの街、街、スタジアム。空の色。空気の匂い。未知のフットボールとあいまみえる鮮烈な楽しさ。到達点というよりむしろ不到達点として強烈な印象を残したそれらの結果。
想い巡るあっという間に過ぎるいわばオマケの3位表彰式。でもそれがすべて。喜びも誇りも悔しさも。
カンペオンなんて歌えるか。

■エトワール・サヘル2-(PK2-4)2浦和(5'エ・ サブール・フレジュ・PK、35'70'ワシントン、75'エ・ アミン・シェルミティ)53,363人(※決勝戦は68,263)
GK都築、DF坪井4'、ネネ、MF細貝、山田、鈴木、相馬、長谷部、阿部、FW永井、ワシントン71'(SUB山岸、堤、内舘、堀之内、平川、西澤、岡野、小池)主審O LEARY Peter(NZL)晴 10度 16:00K.O. 山田スタメン 細貝右サイド→ボランチ 伸二サブにも入らず PK戦はホーム側 ワシントン、阿部、永井、細貝の順 都築自作自演つうか ワシントン、ネネの浦和ラスト 日テレ生放送視聴率平均14.8、PK〜17.2% We Are Diamonds中にCHEMISTRYライヴ

3決は決勝の前座試合のため延長なしでPK戦 相手は終了間際にGK交代
CWC 3位 賞金250万ドル(約2億8250万円 ※4位は200万ドル) 表彰式には闘莉王の姿も 決勝戦後 FIFAフェアプレー賞受賞
翌日のJリーグアウォーズで2007JリーグMVPポンテ、ベストイレブンに都築(初選出)、啓太、阿部、闘莉王の5名

2ゴール+PK叩き込んだワシントンの、「僕をクビにした男を救った悔しさ」、というコトバの重さに対して、藤口社長と中村GMの能天気なコメントに唖然。
アジア、そしてこの大会に出たことで、自分はワシントンの、ネネの、そしてポンテの、フットボーラーとして生きている「世界」を、わずかながらだけど距離感や空気感として感じることができた気がする。そして彼らが自分のかけがえのないサッカー人生の一時期をレッズに賭けてくれた/賭けてくれていることの意味というものも改めて身に刻むようにわかった気がする。そしてクラブは選手と互いのそのときのステータスを動機に出会い、それぞれの歴史と目指す未来の間にその年を刻む。わたし自身は「何が何でも」強い浦和を希求するが、一度優勝を経験した浦和にはそうじゃない人も少なからずいる。遠くない未来に、浦和が浦和たる所以を巡り互いに議論するべき時がくるだろう。


[世界の定位]
「待ってろ世界」とアジアへ飛び出した。
アジア王者となり手をかけた世界の入り口。
でもこれが浦和レッズだぜと胸を張って闘う意識をあわせることができていない。リーグ優勝できずに何のCWC、という気持ちと、オジェックの戦い方への定まらぬ評価が間に入ってしまったせいもあるとしても。
早すぎたのか?
オマエの浦和にとって、世界って何なんだ。
北中米カリブ海王者を破ったアフリカ王者チュニジアのエトワール・サヘル戦、そこで答えを出さねば、世界の扉は再び閉じられる。

ワシントン最後の試合であることで押し切る試合じゃないとあたしは思う。
2年前の天皇杯決勝のマリッチに重ねることに意味はない。あれはあの天皇杯の勝ち上がりの流れがマリッチによるものだったから、勝ち抜いて優勝したいという願いがそこに一致してより大きな力を生んだのだ。
この3位決定戦をお別れ会に矮小化してしまうことなく、世界に浦和をどう定位させたいか/浦和に世界をどう定位させたいかというあたしたちの初めてのテーマに意識を集中させる中でワシントンの力が欲しい時、ワシントンが力を求めている時、ありったけの声で名を呼ぼう。あの死闘から中2日の選手たちを勇気づけ、共に闘おう。

試合が終わればシーズンも終了。今年の評価をクラブに伝える最後の機会。


アジア王者、日本を失い、世界にも出れず
[20071213]【FCWC SF】浦和レッズvsACミラン@横浜国際
悔しさの置き場が2日経ってもみつからない。自分の中が矛盾でいっぱい。
ミランの前で今の浦和はあれがすべて。ベストを尽くした。他に芽のある戦術はなかったろう。この経験を糧に……――ってそうか?そんな闘いだったのか? 選手は必死に粘ってものすごいがんばって、でもそれだけだった。なんでだ? 誰が「でもそれだけ」にしたんだ?
やっとのことで、あるいは相手のミス(ないわけじゃない)でボールを得て選手が前を見た、と同時に、行くぜ!喰っちまうぜ!とガッと開く、そういう瞬間を一度もチームもサポーターも描けなかった。点を獲る戦略もそのための意識統一も最後まで感じられず、敵の動きに先んじることができるかもしれない稀有なチャンスにむしろブレーキを見た。敵に先制されゲームプランが狂いやがて最終局面になってもなお。
今こそ1点!と自分が叫んだ時間帯の直後に1点、敵に取られた。 山田キャプテンが入ってから数分の猛烈な興奮。 ワクワクもドキドキも恐怖も快感も喜びも悔しさもチャレンジしなけりゃ圧倒的なもんは得られない。敵のフットボールの味も味わいつくせない。 あたしたちはここで効果測定をしたかったわけじゃない。 厳しいアジア勝ち抜いて得たこの舞台で、世界に自分のレッズを輝かせたいんじゃなかったのか。
求めなければ実現しない、その実現にチームが今(ないし今から)動くことはない。終わってからこんないい経験を得ただろうと言うことは、まわりまわって日本の底上げになるかもしれないが、目の前のチームの明日には響かない。


●浦和0-1ACミラン(68'ミ・セードルフ)67,005人
GK都築、DF坪井、闘莉王(→76'山田)、ネネ83'、MF細貝、鈴木、相馬(→81'平川)、長谷部、阿部52'、FW永井、ワシントン(SUB山岸、堤、内舘、小野、西澤、岡野、小池)主審LARRIONDA Jorge(URU)曇 10度 19:30K.O. 日テレ生放送視聴率平均23.1%最高33.2% 闘莉王負傷交代
支配率40-60、シュート数12-18(枠内6-6)、CK4-5、FK0-4
ACミラン:GKジダ、DFカラーゼ、ネスタ6'、ヤンクロフスキ(→80'マルディーニ)、オッド、MFガットゥーゾ、セードルフ(→89'ブロッキ)、ピルロ、アンブロジーニ、FWジラルディーノ(→63'インザーギ)、カカ※追記:インザーギ、マルディーニは決勝vsボカでスタメン

この数日間、過去経験したことのない量の浦和レッズが日テレで放送され、会場の4分の3は日本のミランファンで埋め尽くされた。あたしたちはそこで世界に見せつけたい浦和レッズを描けなかっただけでなく、ニッポンのフットボール文化(現象か)を変える契機を得る初めてのチャンスを、ものにできなかった。

敵は欧州代表じゃなくてイタリアのミラノのクラブチームだったんだ。そのことを自分はちゃんと肉体化できなかった。残念でならない。


さてCWC準決勝ACミラン戦。
とりあえず浦和とは別に欧州に好きなチームっていうの、それありえないから今日からは。
てことで。


感じるがまま
[20071210]【FCWC QF】フーラド・モバラケ・セパハンvs浦和レッズ@豊田

○Foolad Mobarakeh Sepahan1-3浦和(32'永井、54'ワシントン、70'OG、80'セ・カリミ)33,263人
GK都築、DF坪井、闘莉王、ネネ、MF細貝、鈴木、相馬、長谷部(→90'岡野)、阿部、FW永井(→73'小野)、ワシントン(SUB山岸、堤、内舘、山田、平川、西澤、小池)主審CODJIA Coffi(ベナン) 曇 11度 50% 19:30K.O. ※FIFA公式戦 全席指定、カテ4購入時H/Aを選べず
セパハンインフルエンザ? 阿部啓太ダブルボランチ
得点、勝利ともACL決勝第2戦以来。しかもポンテ不在で(相手もナビドキアが出ず、GKは第2GKだったが)。相馬アシスト。久々の休養と戦術練習時間を得て再び立ち上がり、ソリッドに、アグレッシブに、そして楽しく、このメンバーでの浦和のフットボール(といっても、これが本意なのか、それとも山田を欠いた分を戦術じゃなく気持ちでがんばったACL決勝のように特別な原因が重なって生み出されたものなのかが来年を考える場合に問題なんだが…)を表現し続けた選手たちに感動。何日も飲んだくれててスマンカッタ。


FCWC、三度のセパハン戦。
見て、感じて、思うがままに。


軽視
[20071201]【34】横浜FCvs浦和レッズ@日産
負けも辞さずに臨むべきときがある。それでも次の一歩を踏み出すべきときがある。賭けに出て負けることもある。責任と判断が、新たな力を積み上げる。チームも。サポーターも。
今年の前半、ACLアウェーで、リーグで、勝てない試合が続いた。A3前の10試合でわずか2勝。ACLが結果として「引き分けで十分」であったとしても、やっても勝てないということを流していては強くはなれない。目の前の闘いを「軽視」し続けることに我慢がならなかったあたしはそれをA3にぶつけた。チームは達也の復帰と戦術の妥協により勝てるようになり、けれど危機感を共有できなかったあたしたちは、シーズンを闘い抜くもっとも肝心なものを得ることができなかった。

数字で優勝できるかもしれないが数字で強くはなれない。数字で優勝逃したら残るものはゼロ。そんなシーズンはこれで終わりにしたい。

●横浜FC1-0浦和(17'横・根占)46,697人
GK都築、DF細貝、坪井、阿部、ネネ(→45'FW田中)、MF鈴木51'、長谷部64'、平川、ポンテ(→72'小野)、FW永井、ワシントン39'(SUB山岸、内舘、相馬、小池、岡野)主審吉田 晴 14.2度 58% ポンテは負傷交代(右ひざ前十字靭帯損傷で帰国)横浜FCは29節にJ2降格決定済 カズ、アツスタメン、トモ途中出場 バックスタンド全部を使ってハートの12の3色幕+PRIDE OF URAWA 「ゲットゴール浦和」 今年初の連敗…
勝点70 20勝10分4敗(ホーム8勝6分3敗、アウェー12勝4分1敗) 得点55失点28(リーグ最小)得失差+27
鹿島3−0清水で勝点72の鹿島が優勝

2006年の最後に書いたことの続き。「さあ、“強い”チームを目指すぞ」というのが自分の今年だった。勝つことだけを求めるフットボールは痩せ細り、それを見て勝つことしか考えない応援は薄っぺらになっちまう。そこから一転したかった。
できなかった。選手がどんだけ頑張ろうともますます臆病になっていく浦和。
敗戦後、誰もが強い浦和を一番に求めているわけではないと知った。オレたちのチームであること、浦和の街を幸せにするチームであること、一番の幸せが何かは人それぞれ。
でもあたしはJリーグ最強、アジアで一番のクラブを目指したい(ACLで1回優勝したからアジアで一番なわけじゃない)。そのために何を考え何をすべきかを、今年肌で感じたもの見たものが示唆している。得たものの価値はそっちだ。



[ゴールを“要求”したら勝てないよ]
昔、どっかの監督が、最初の20分を凌げばレッズサポは勝手に崩壊してくれる、みたいなことを言っていた。
相手が数字上「こんな相手」であればあるほど焦りと怒りは肥大して、「勝ちたい」は「勝てよ!」になり、ゴールを求める気持ちは共に闘うという視点を失って一方的な要求になる。

1年の中にはそういうある種の「脅し」が必要な状況になるときもある。選手に気持ちがない時のゴール裏の闘い方というのもある。けれど今は違う。今、浦和の選手はゴールの出し惜しみなんかしていない。気持ちがないなんてこともまったくない。ただ、うまくいってない。うまくいってないから兆しがない。
スタンドが脅せば脅すほど、ゴールに必要な閃きや積極性や柔軟さは消え、持つ力を発揮できる機会を得ることもできず、失敗を恐れ、それでも失敗したときフォローを忘れる。
脅しの中でどんだけできるか見たいわけじゃないだろう?
早い時間帯に1点決めたい、でも失敗したら終わりじゃない。より自由でより強い気持ちを持つ方が最後の瞬間にもチャンスを得る。
選手を信じて、連敗で挫けやすくなっている心を強く強く勇気付けて、ゴールを得たいと願い、苦しくても突破する力になり、万一慢心見えたら場を締めて、チャンス拾って、落ち着いて、大胆に、そしてゴールを生み出そう。
選手もあたしたちも勝ちたい。やりきりましょう最後こそ。最後まで。


[20071128]【EC4】浦和レッズvs愛媛FC@駒場
浦和レッズがどんなチームであってほしいか・になってほしいか、と、目の前の試合に勝つ戦略は別(勝ちたいなら)。このメンバーで同じ意志持って闘ったことはないだろうなと思っても時間は90分あった。負けただけじゃない、自らの手で貶めたってこと忘れない。

●浦和0-2愛媛(65'82'愛・田中俊也) 12,247人
GK山岸、DF細貝、坪井、闘莉王、ネネ、MF鈴木(→72'阿部)、内舘、相馬、長谷部(→66'小池)、FW永井、岡野(SUB加藤、堤、赤星、中村、西澤)主審佐藤 晴 細貝右サイド 愛媛は大山、近藤スタメン
ACL出場のため変更された日程。初戦敗退は2003年以来。長崎キャンセル代も絶妙なタイミングorz

「勝てば優勝」の最終戦を前にしての連敗に、選手と共に向き合い今一度共に闘おうという気持ちもコトバもきこえてこなかったけれど、がけっぷちから落ちない力よりも、もっと強く大っきな気持ちで90分。



[天皇杯愛媛戦] 持ってるもの持て余してるものは、試合中にそれをチームの力に転じる術と知恵によって初めて意味をなす。
夜の天皇杯で思い出すのは、2004年の福岡戦@博多球(次の試合で負けて優勝)、CSで破れた4日後の湘南戦@桃太郎。
あれより遥かにタイトな闘いを今年選手がどう重ねて輝いてきたかを今一度思い起こそう。ただ勝てばいいだけじゃない試合はこれが今年最後。どう闘い、どうクローズして次に向かう。


「全て」
[20071124]【33】浦和レッズvs鹿島アントラーズ@埼玉
それは、目前の敵からゴールを奪い、勝つ!という始原の気持ちと戦略を欠く。

入りの失敗は、手に届かないスタンドの大半についてはあとは浦和がゴール決めるまではどうにもならんし、選手が必要とするのは落ち着きと冷静さ、敵を凌駕する「勝ちたい」という気持ちの芯だってことをあたしらは知っていたハズだ。埼スタを見捨ててでも選手と「共に」闘おうともがく…というか一番必要だったのはそれ、選手に寄り添って励まして時には閃きをもたらすような隙もつくって共に切り拓こうという気持ちだったんじゃないの? 2試合続けて前半に負傷交代、ピークを過ぎているのは明らかな、しかも必ずゴールを奪える術はもたないこのチームに。

●浦和0-1鹿島(66'鹿・野沢)62,123人
GK都築、DF坪井、闘莉王07'次節出停、阿部、相馬(→73'MF小野)、MF鈴木、長谷部、平川(→37'DF細貝)、ポンテ、FW永井、ワシントン20'(SUB山岸、ネネ、内舘、西澤、岡野)主審扇谷 晴 13.1度 43% 王冠のビジュアル ヒラは負傷交代 新井場42'船山89'退場 鹿島はサブにDFなし
浦和 勝点70 得失差+28、鹿島 勝点69 得失差+21。G大阪は神戸に後半ロスタイムに1-1と同点にされ勝点差4となり脱落(結果から言えば浦和は鹿と引き分けでも優勝だった)
埼スタリーグ戦6勝6分3敗(駒場を入れてホーム8勝6分3敗。去年は埼スタ13勝2分0敗/アウェー7勝4分6敗)。入場者数は793,347(1試合平均46,667人、埼スタのみ平均で50,542人)で2006年の記録を抜きJ史上最高。ナ杯1・ACL6試合を合わせたホーム計24試合で1,086,668人
ちくしょーーーーーー!!!! 鹿島に負けたのは2005年開幕(0-1)以来

冒頭の失敗については……2つ思ったことがある。ひとつはやるなら街中で「正しい」誘導をすべきだった?ってこと。客をいい気持ちにさせるんじゃなくて脅す。ACLで優勝したけど実際は弱い、弱すぎてカツカツ、得点は偶然だし、今日は敵のほうがこんな意味やあんな意味で強い、見てれば負ける、優勝はないね、って。ってそれじゃ一番大事なワクワクする気持ちを殺いじゃうがな。
もうひとつは、いつか本当に強いチームになったら勝つのを見に来る人がたくさんいるなんてあたりまえのことで、今のもってきかたは通用しない、その中で自分はどうしたいだろう、浦和のウルトラは何をしようとするだろうということ。目の前の闘いを闘いながら(そして浦和をちゃんと強いチームにしようともがきつつ)そこもしっかり見ていきたいと思った。

さて。 やり直しのきかない失敗は失敗として胸に留めつつ
幕は引かれなかった。

行くぜ野郎ども!

隣がまわりがとぐちゃぐちゃ文句言ってたヤツも、
つまり心の中には「オレのホーム」があるわけだ。
その「ホーム」は空っぽだ。
渇望の対象は他人の声やポスターや幕じゃねえ。
門を出て、この1年を共にしたオレたちの選手に寄り添い死力を尽くして
ゴールを奪い、横浜FCに勝て。
勝ってオマエの王国に王座を持ち帰れ。



2007年「素」の埼スタ集大成
[20071118]【32】浦和レッズvs清水エスパルス@埼玉
別に今日が格別にどうだったわけじゃない。リーグのホーム戦の大半は、特別じゃない試合だ(そして特別に見に来た人にとっては当然「見に」来た試合)。あたしらその楽しみ方を忘れてしまったのか?
もっと痺れたい、勝ちたい、魅せられたい、自分の今日の一番で、それ以上スゲーこと起きたら最高。
てことでこいつは来年に持ち越し。

■浦和0-0清水 56,368人
GK都築、DF坪井、闘莉王、ネネ、阿部、MF平川、鈴木(→17'内舘)、長谷部77'、相馬、FW永井、ポンテ(SUB山岸、堤、中村、西澤、小池、岡野)主審岡田 晴 17.4度 33% PAJEROユニ旗
FC東京1-1G大阪で勝ち点5差変わらず、鹿島1-0柏で鹿が4差で2位、次節直接対決

後半時折プレーの断片が見れただけだったのでどう闘ったのかわからない。超残念、選手に申し訳ない。



[32] DRIVE TO THE REDS' YEARS
この最高におもしろい遊びをやめたいやつはいないよな。
邪魔は最多、勝つ以外の選択肢はない。
あの強ええと思った城南が、Kリーグプレーオフで5位から勝ち上がった浦項スティーラースに負けて優勝を逃がした。それがフットボール、J残り3試合、受けて立つと足元すくわれる。ソリッドに、シャープに、ゴリゴリ行こう。


勝って決めたぜアジアチャンピオン
[20071114]【ACL F-2】浦和レッズvsフーラド・モバラケ・セパハン@埼玉
ウォリアーで天が割れ地にギラギラ輝く粒子が降り注ぐ。聴いたことのない埼スタで、永井のゴールで破れた均衡に、追いつかれる(→延長)逆転される(→再び追いついてもそれだけじゃ負け)という虚実ないまぜの脅威が襲う。それをタフに闘い切り追加点まで奪ったオレたちの浦和レッズ。無敗で、最後は勝利で、王座。

でも西アジアは結局イランとだけ。依然アジアには知らないことが多すぎる。未だ見ぬフットボール文化と出会いたい、もっとちゃんとアタマつかってコミュニケーションとって知って、サポートはその先を見据えて、浦和をもっと強いチームにしてリーグでアジアで輝き続けたい。
そしてあたしたちは浦和人だもの、世界ともホーム&アウェーでやりたい。やって浦和を輝かせたい。いつかその願いも叶えてみせる。

○浦和2-0Foolad Mobarakeh Sepahan(21'永井、70'阿部)59,034人
GK都築、DF坪井、闘莉王、堀之内、MFポンテ(→80'内舘)、鈴木、平川、長谷部55'、阿部、FW永井(→85'田中)、ワシントン(→89'岡野)(SUB山岸、ネネ、堤、相馬、小池)主審R. Irmatov(ウズベキスタン) 晴 19:24K.O.
2戦合計 浦和3-1セパハン で浦和レッズがAFCチャンピオンズリーグ2007優勝、アジア46カ国・出場29クラブチームの頂点へ。フェアプレー賞浦和、得点王ポンテとセパハン・Seyed Mohamad Salehi(共に5得点※と言われたのだが実際はポンテは4得点、モタは7)。大会MVP永井。 通算5勝7分0敗(うちアウェー1勝5分0敗)。賞金60万ドル(6780万円)
アジア代表としてFIFAクラブワールドカップ2007へ出場。初戦(vs オセアニア代表ワイタケレ・ユナイテッド[NZL]vs開催国枠代替セパハンの勝者)に絶対に勝って欧州代表ACミランと真っ向勝負。さらにアフリカ代表エトワール・サヘル(TUN)、北中米カリブ代表CFバチューカ(MEX)、南米代表ボカ・ジュニアーズ(ARG)のいずれかと対戦だ(って書いてるだけでスゲエ)。

選手入場時、バックスタンドのてっぺんまで堂々印された「☆」に、このACL出場を最初に決めた2005年天皇杯決勝国立ゴール裏の「☆」を想い、さらにあの日に至るまでの浦和のアジアへの想い、その常軌を逸した「本気」にまわり中が本気になってありえなかった夢をついに叶えようという我らの歴史の重さに奮えた。

試合後はほとんど何も見えず見えないとなんだか気持ち宙のままという天皇杯の二の舞orz(つかメダル授与〜記念撮影中、引きっぱなしのカメラってどうよ)。
そして「Abdullah Al Dabal賞」って何それ?石油王の賞じゃね? アジアで一番オトコマエ賞!とか言っててスマンカッタ。

[豆知識:ACLの計時]開始時点が0分ではなく1分! それでACL公式とレッズ公式の記録がズレてるのか。



想いを“成す”時 ACL決勝第2戦
決勝1戦目セパハンMahmoud Karimiの同点弾。準決勝2戦目の長谷部の同点弾。あるいは1戦目炭川での城南Kim Do-heonの同点弾。グループリーグ第5戦ソロでのポンテの、ケディリの2度のChristian GonzalezとBudi Sudarsonoの同点弾。第1戦シドニーでの2点差から追いついた永井の同点弾。
ここまでのACLの闘いを振り返って思うのはその炸裂の瞬間、それを導くものの彼我の全き違いと、力の拮抗。
あたしはあれらすべてを超えたい。超えて、このアジアロードに勝利したい。
想いを結集しどんな時間帯が訪れようと選手を信じて高い集中力を保ち、それでもなお足らぬその1歩を、オレがオマエが殻を破って世界へつなげ。アジアに、世界に輝け 浦和レッズ!


[20071110]【31】川崎フロンターレvs浦和レッズ@等々力
勝たねばならぬなんて思ってない。勝ちたい。ただただ勝ちたかったのだ。負けてはならぬじゃなくて勝ちたい!
オレらのそれはセンチメンタリズム、オジェックのそれはリアリズム。と帰路言った人がいた。まったくそうだと思った。

■川崎1-1浦和(10'川・養父、32'ワシントン・PK)23,355人
GK都築、DF坪井、闘莉王、堀之内、阿部(→75'細貝)、MF鈴木53'、長谷部、平川、ポンテ、FW永井81'(→87'田中)、ワシントン86'次節出停(→89'内舘)(SUB山岸、ネネ、相馬、小池)主審松尾 雲一時雨 16.1度 74% 闘莉王復帰 川崎は中村出停、マギヌン怪我 シトン再び流血 細貝は直後に北京五輪最終予選(17日)でベトナムへ
G大阪との勝ち点差は5に
空気があるってスバラシイ!湿度があるってステキ!と初っ端、自分らの声にオモタ。のだが。


[31] 浦和史上最も凶悪にタフに行け(川崎戦に向けて)
いつからだろう、それは道ではなくタイトロープ。100人なら100人で、万人なら万人で、その上から落ちないよう自らを鍛えながら、常に最高の方法探って前進してきた。すべてはこの連戦のため。楽な瞬間などカケラもなかったフーラド・シャハールスタジアムで1点獲り、そのリードを守れずしかし追加点は許さず最後までゴールを狙い、その誇りと悔しさを胸にギラつかせ今日なお全力で闘って勝つ。それができなかった川崎に。



最後の地
[20071107]【ACL F-1】セパハンvs浦和レッズ@フーラド・シャハールスタジアム
旗をマテリアルを託した人、空港見送り、埼スタPV、行くのを断念した人、行った人、試合途中でたどり着いた人、仲間の渡航に尽力した人、仲間が最大の力を出せるよう支えた人、女の観戦実現に奔走した人、女自体を危険ないしマイナス要素と考え排除に動いた人、あたしの仲間とあたし。その全てが浦和レッズ。誰もが自分のベストを尽くし、すべてをあの乾いた大地に賭けて勝とうとした(誰が正しいと思うか思わないかはきっぱりと別の話なのでここでは書かないし、それでもなおあたしたちがすべての果てに叫ばずにはいられないコトバが「WE ARE REDS」だと思っている)
初の西アジアで、オレたちの浦和レッズは堂々と闘った。この誇りをもって勝利を刻みたかった。砂の石をかじってでも何をしてでも勝ちたかった。だけど、勝てなかった。
すべては靄と消えたのか、それともあの乾いた地に滲みこみ遠く8000キロ離れたホーム埼スタで、5万人の声で手拍子で増幅され選手の力となれるのか。
総括は後日。

■Foolad Mobarakeh Sepahan1-1浦和@Foolad Shahr Stadium, Esfahan, Iran(45'ポンテ、47'セ・Mahmoud Karimi)約30,000人(定員は12,000人らしい 浦和人は500人弱、うち女性は100名超※筆者の把握しているツアーだけで計102名)
GK都築、DF坪井、ネネ、堀之内、MFポンテ、鈴木、平川、長谷部、阿部、FW永井(→72'田中)、ワシントン(SUB山岸、加藤、堤、内舘、細貝、相馬、西澤、岡野、小池)主審SubkhiddenMohd Salleh(マレーシア) 晴 17度 15%(TV中継によれば) 埼スタPV4,978人
キャプテンは啓太 逆攻め 暢久&闘莉王はソロに続きイスラム圏欠席(理由は違うが。早期完治を祈念) 阿部右サイド ポンテの給水力(みんな見習え〜) 17番ユニ旗 最後段の「浦和」の巨大ゲート旗にハーフタイムに気づいて感動

スタジアム覚書き:標高約1600m時差-5.5時間。砂山の臨海。SepahanのホームではなくZobahanのホームとのこと。ピッチは横75m(Jは68m)。浦和に割り当てられたのはメインアウェー側(アウェーゴール裏はピッチとは柵で隔てられた斜面、警備いたけどフリーゾーン状態)。14時の到着時すでにバックスタンドは黄色。開門14:45→14:30、男女の別なし、チケチェックなし(そもそもチケットが「Free of charge」)。トイレは外に男女別に1棟、クラブの女性スタッフが準備完璧で待機。
スタンドは2列には狭く1列には広すぎる微妙な段幅と高い段差と低湿度で最初うまく声がまとまらず。
向かいは地を這う低い声をいかようにも繰るぎっしりの男たち…そんな男どもの竹の子ダンス(←※若年層には通じません)…生歌唱ショー…(録画だと監督インタビューあたりの裏で聴こえているアレです)。

前夜の煽りニュースの冒頭も浦和ゴール裏でした ※マグナエ(ベール)姿が目に入ると萎えるという意見をいただいていたので(まあ敵のルールの象徴だものね。でもそんなことでサポートがグラつくようなあたしらじゃない)試合まで幕などの準備以外は極力動かず、よってほとんど写真なし。ご容赦。
右写真は試合の後、イスファハンのホテルで見たスポーツニュース。おそらくUAEの放送局(イランではイラン以外の中東圏の放送がポピュラーとか)。

ドバイ童貞?:チャーター機1機故障遅延は往路や選手機でなく不幸中の幸いだったが、国際線遅延でドバイで乗り継ぎできず川崎戦に間に合わなかった浦和人も10数人。
筆者はテヘランでVISA取得の2時間超を経て閑散としたBaggage Claimに荷物なく、盗まれた!?と思ったが翌日ドバイで見つかり、帰路イスファハン空港で受け取ってそのまま関空に送ったら今度は同行程の11人全員ロストw。イラン航空国際線は往路2時間・帰路1時間半遅れ。ドバイ空港自体が旅客数・フライト数拡大にハードもソフトも追いついてないのだろう。

そんな何よりも情勢の急変などがなく権力のネガティブな面が発動されることがなくてよかったと思う。それは多くのイラン人の心とイコールではないところが厄介でもあるし。
浦和が浦和として最大の力をもって闘えるよう努力したすべての人に感謝。
※なおmixiにコミュを立てて進めた事前準備は、人は変わっても浦和の糧にできるといいなつうか(ってそれに限らずACL2007アウェーすべてだな。はい。おいおいそれもmixiか別サイトにて)。


[夢で「敵を」のみこめ]    ACL決勝第1戦
初アジアの最後の地。そして浦和が行く初めての中東。
最初に少し昔語りをさせてほしい。
J2ロードの途中であたしの飛び込んだクルヴァは「アジアで闘えるゴール裏」を目指していた。東南アジアじゃない、中東だ。自分の背中を預けることができる仲間を仲間と呼んでいた。
中東アウェーはフットボールを愛するウルトラの夢。
女の観戦を禁じる国のスタジアムで、男だけがつくってきたフットボール文化と相対して、脅威や攻撃をものともせず浦和の勝利のために闘う。

初アジアを勝ち上がってきた浦和のフットボール文化は、しかしその夢が語られた頃と大きく変わった。アジアのアウェーで共に闘いチームと共に成長しようとした力は、J、特に今年のJのアウェーの闘いの線上にある。それは「みんなでアジアへ行こう」の実践の賜物でもあるだろう。あたしたちはこのロードで夢を未来を見、イラン、セパハンとアジア王座をかけて闘う。

そこは1979年の革命以来女性の観戦を禁じる男子サッカースタジアム。これは決勝。そしてスタジアムは運営ではなくサポーターのもの。彼らがこのホーム決戦にどう向かうか彼らの文化と流儀において想像せよ。クラブが関係各者がどんだけ努力してくれたとしても、そのとおり運用される保証はない。
老若男女いろんな夢がこの最終決戦にラッシュする。
なにがなんでも勝ちたい。浦和を見せたい。刻みたい。
危険因子はなくしたい、計算できる力だけで勝とうというメッセージも聞こえてくる。
どの夢もそれが浦和。
あっちでもこっちでも夥しく夢が重なり増幅もすれば不協和音も起こるだろう中で、あたしたち自身がそれにのみこまれたら終わりだ。
浦和はまだ何も獲っていない。失うものはない。歴史を尊重するあまり過去に囚わることなく、固執せず、しっかり敵を見据えて、注意深く、大胆に。ACLアウェーはまだたった1勝、初の中東で100%成功は難しいだろう、やったことが失敗の評価を得ることだってあり得る、でもこのロードで培ってきたものはそれでつぶれるようなものではない。全力でやろう。これまでの初アウェーでやってきたように臨機応変に最高の解と思えるものをみんなで探り、圧倒してくるだろう敵に受身にまわることなくオレたち浦和を見せ、敵を凌駕し続けようと絶対負けない気持ちで選手とともに闘おう。

何をし、何をすべきでないかは内々で話し合っているがここには書かない。本当に見るべきは「困難」ではなく「決勝」を闘うことだから。
イランに行く誰もが、浦和と共に行ってやってくる!というポジティブな気持ちを持っている。イランにおいてもそれを選手の力にできるよう、精一杯準備して、支え合って、敵と闘う。そしてイランに行かず第2戦に備える人の夢と想いと切り結ぶのだ。

イランへ行く人へ。ぜひ旗を持って行こう、この闘いを埼スタにつなげよう。
(でもマテリアルは絶対に敵に盗られないことが第一。自分が責任持つ範囲で扱うことを大前提で)


望むホーム
[20071028]【30】浦和レッズvs名古屋グランパスエイト@埼玉
敗北(あたしが)。あ、無失点は達成。

■浦和0-0名古屋 52,314人
GK都築、DF山田(→44'田中)、坪井、堀之内、阿部59'、MF鈴木、長谷部、平川、ポンテ、FW永井50'、ワシントン(→85'内舘)(SUB山岸、細貝、ネネ、相馬)主審吉田 晴 21.4度 65% 闘莉王怪我で欠場 山田は怪我が治ったと出場して肉離れ
今季リーグで無得点は初、スコアレスドローも初
前日G大阪が清水に3-1で破れて9に開くかと思われた勝ち点差は7に

極限までの120分+PKから中3日。だからってここまで甘い? でもそれが結果的には間違ってないのがホームか。


[20071024]【ACL SF-2】浦和レッズvs城南一和天馬@埼玉
先制して、敵が追い詰まると思ったホームの甘い心の隙。追い詰めることはできず、前回とまったく同じ2つの展開で勝ち越され、その組織、熟度、精神力、試合運びにしかし折れず焦らず、勝たねばならぬ闘いの苦しみに、喰らいついて喰らいついて、最後に決勝進出もぎ取った選手たちに最高の敬意を。
120分の間は、あたしたち、最高のホーム、まではできなかった。スタンドからはときに弱気な空気が漂った。でもだから負けなかったのかもしれない。
アジア最強まであと1チーム。

■浦和2-2(PK5-3)Seongnam Ilhwa Chunma(21'ワシントン、56'城・Choi Sung-kuk、69'城・Kim Dong-hun、73'長谷部)51,651人
GK都築、DF坪井、闘莉王(→90'堀之内)、MF山田(→103'細貝)、ポンテ、鈴木、平川、長谷部、阿部、FW田中(→82'永井)、ワシントン(SUB山岸、ネネ、相馬、小池、内舘、岡野)主審S Al Fadhli(クウェート) 晴
モタ来日せず 怪傑ゾロ登場
第1戦・第2戦の合計4-4で延長戦へ、延長戦0-0、PK戦5(ロビー シトン 阿部 永井 平川)-3(敵2人目Choi Sung-kuk×)で浦和が決勝進出。相手はイランSepahan(UAE Al Wahdaにホーム3-1、アウェー0-0)
阿部勇樹はまさにこの苦しみを闘い抜こうとして強くなるために来たのだと思った。
闘莉王のパスと啓太のシュートは、こっちが本気で求めなきゃだめだ。

Kリーグ優勝7回、今年も1位でレギュラーシーズンを終えているKの王者・城南。
今回はPKで勝っただけ。またACLであたって、必ず叩きのめす。そんなチームになる。


[ホームの力は、こうつくる!] (ACL準決第2戦を前に)
今年の浦和はアウェーで成長してきた。
ではホームは? 「ホームの力で勝つ・勝たせる」と口では言う。オフィシャルのスローガンは「全ての力、全ての情熱、全ての誇り」。結論から言う。だから勝てないんだ。
(Jならそれでも勝てる試合もある/あった? でも、)このACL準決第2戦・城南一和戦はそんなもんじゃ勝てない。
準々決勝全北戦のあのアウェーをはるかに超える「打ち破る」気持ちの上に、挑んで、挑み続けて、選手とチームと共に「切り拓く」意志が必要だ。
持てるものを出し切る「全て」じゃ届かない。
ホームでの成長なしに次はない。

行った人! 焚いて楽しかった以上マル。じゃないよね! 炎以上にギラギラと喰らいついていくあの気持ち、あれにさらにこの試合で何を足せるかだ。
行けなかった人! えと確かに勝手にやってます楽しんでますよ行った人たち。でもそんな半年間の経験は、悔しいけど浦和を構成するごく一部。一方でこの90分がホームだからこそ今後の浦和にもたらす影響は甚大だと思う。相手は、過去浦和がやったどのチームより厳しい敵。それに対峙して、苦しい時を闘った自分の歴史をこの90分につないで、次のステージを切り拓こう。
最後の笛がなるその瞬間まで、この闘いの間にどんだけプラスできるか――。
行けても最後の10分ぐらいだし…という人も、その最後の10分が突破のカギ、何がなんでも来て。そして勝とう。

[20071020]【29】ジェフユナイテッド市原・千葉vs浦和レッズ@フクアリ
ちょっと逸りすぎ!?と感じてたら選手の方がもっと先行ってた前半を終え、シトン→小池、敵2人交代しての後半。0-3以降の逸機とふわふわした空気に何かを感じたひとはいたと思うが、前半にもあった連携ミスで今度は失点、でもまだ1-3、という落ち着きをこちらからつくってあげられず、自分の記憶も以降は目いっぱいだ。取りはぐった点を取り返すより流れを変える、引き戻すことが最優先だったのにそういうところは選手よりも総体としてガキ。ここは成長しないと。

○千葉2-4浦和(28'38'ワシントン、49'ポンテ、54'千・レイナウド、77'千・羽生、89'達也)16,756人
GK都築63'、DF山田57'、闘莉王、ネネ(→89'坪井)、阿部、MF鈴木、長谷部、平川、ポンテ(→79'堀之内)、FWワシントン(→45'小池)、田中(SUB山岸、相馬、内舘、岡野)主審扇谷 晴 18.0度 75% 永井出停 小野手術 過去最悪と囁かれたチケット難だったが

時計持って来いよーって書いたけど、それより必要なのは要所でスコアを唱える声だったりして(特に逆のパターンのときとかは)。前にもここで敵オフサイドでゴールなしってあったよな。
あああ次は絶対ポンテにこの日の分もコール贈る!


勝利だけがすべて。
[20071007]【28】浦和レッズvs大分トリニータ@駒場
「勝て!」、ではなくしっかり選手をみる「サポート」で、ともにつかんだ勝ち点3。
先にはもっと過酷で、もっともっと楽しい闘いが待っている!

○浦和2-1大分(04'ワシントン、60'大・藤田、68'ワシントン)18,511人
GK都築、DF平川、闘莉王、ネネ、阿部、MF鈴木、長谷部、ポンテ(→88'岡野)、FW永井62'次節出停、ワシントン、田中(→81'内舘)(SUB山岸、坪井、細貝、堀之内、山田)主審柏原 晴 23.4度 50% ヤマがいないとツヅキック…
7連戦を無敗で、最後は勝ちで締め。啓太、阿部、坪井は10/14〜代表召集〜17日vsエジプト@長居(闘莉王は右足首負傷のため見送り)。
スパサカ「8、9月ゴールランキング」に見事ひとりもランクインせず。ナ杯はアウェーゴールを活かして鹿島を破ったG大阪と川崎が決勝へ

[駒場] 女子トイレに大宮のマッチデーが置き忘れられてた。2Fのゲートがスルーだった。ダンマク留めるフックにくもの巣。てのはともかく駒場のCURVAの最大の魅力って何だ。斬って斬られて血が流れるような、殴られても殴られても立ち上がって闘うような、そんな気配が消えた。それは意識だ何だの領域じゃなく真剣に――新しいヒトに渡るチケットがないってところから変えていく問題かもしれない。来年、シーチケに含まれなくなれば多少変化はありそうだろうがそれ頼みにせず、アジアのアウェーに対してホームはという視点からも考えてみたい(オフの課題?)。


殻に開けた小さな穴
[20071003]【ACL SF-1】城南一和天馬vs浦和レッズ@城南・炭川総合運動場
韓国で、日本で、リーグチャンピオンを争うもの同士の闘い。すぐに相手がA3のときとどんだけ違うかを知る。正味の力で勝つのが厳しいと感じるのはいつ以来か。きつい。でもそんなゲームをものにするのがオレたちレッズだろう!
獲った2点は重い。2でなんとか抑えた失点。気迫そのまま選手を迎えマフラー掲げて咆えた。浦和で勝とう!絶対勝とう!
でも、それでも、あたしたちなんで2点も獲ったチームを勝たせられないのだ。ソロから進歩してないのか? 韓国で韓国のチャンピオンチームに勝ちたかった。夜ご飯が食べられなくなってもいいから勝ちたかった。
でもそれは終わった。次の闘いで強くなる他はない。ホーム第2戦、この選手たちが開けた小さな穴から割って飛び出て、あるいは這って出てでも、必ず行く。待ってろアジアの王座、待ってろ世界。

■Seongnam Ilhwa Chunma2-2浦和@Tancheon Sports Complex(11'城・モタ、53'達也、66'ポンテ・PK、81'城・キム ドヒョン)13,000人?(キャパ16,000? 浦和人は500人程度か)
GK都築、DF坪井(→67'堀之内)、闘莉王、MF山田(→93'細貝)、ポンテ、鈴木、平川93'、長谷部、阿部39'、FW田中(→82'永井)、ワシントン(SUB山岸、加藤、ネネ、内舘、岡野、小池)主審A. Abdou(カタール) 雨 22度(TV中継によれば) 建国記念日で祝日(AFC公式は前半のイエローは達也に出たことになっているなど無茶苦茶…)
逆攻めでよかった(選んだのはヤマ?)。前半、走り負けた坪井に負傷…?とビハインド以上の苦戦を覚悟。A3では登録されてなかった10番イタマルが非常にイヤだったのだがなぜかHTで交代

スタジアム覚書き:ソウル市内から地下鉄で到達可。全北戦の情報ゆえと思える手厚い対応に肩透かしかます格好。日本語話すスタッフも多数、掲示も日本語。荷物チェックなし。印象は熊谷。浦和には、メインから見て左手のゴール裏全部(H/A逆の西京極式か。でもベンチは通常の配置で遠し)、椅子は敵色。売店あり(準備は遅かったが)、よく冷えた水や缶ビールなど。Kの他サポの姿あり(偵察つうか)。「動員」された人らはスティック持って放送とともに応援練習。

選手入場時のこと。ゲート旗にあたるからと下げてしょぼしょぼ持っていたヤツの手からあたしはそれを叩き落としたかった。その炎と煙は、どんだけ願っても得られなかった日々にも高く持ち続けた誇り、王座つかんだ夜の浦和。最高のタイミングで点せ、かっこよく持ちやがれ。勝たねばならぬ闘いの苦しみを、選手とともに喜びに変えるのだ。


ローーーービ♪
[20070930]【27】浦和レッズvsアルビレックス新潟@埼玉
あれから半年。あんとき目を醒まさせてくれてありがとよ、ってこと。
これがあたしの浦和レッズ!

そして最後に歌った「赤き血のイレブン」、喉を体を揺するその衝動にあの全州での発炎筒と闘いそのものが被さる。強く焦がれたものを血肉に変える。TV報道が無視し、ないものとしようとも、オレたち浦和は知っている。

○浦和1-0新潟(87'ポンテ)47,755人
GK都築、DF山田、坪井、闘莉王、阿部、MF鈴木、長谷部、平川、ポンテ、FW永井40'(→78'岡野)、ワシントン(SUB山岸、細貝、ネネ、堀之内、内舘、小池)主審松村 雨 16.9度 91% 達也、伸二ベンチ外 敵はマルシオ出停、エジミウソン怪我
来年はぜひ真夏にいらっしゃってください
前日のG大阪1-0大分はバレーロスタイムゴール

突然10度低い気温、重い雨、後半攻めるも気持ちに体のついていかない選手、コールもすべる疲れたゴール裏。そうであるからこそ、フットボールを知る男は諦めず走りきり追いつき、チャンスに煽り、冷静に勝機を自ら呼ぼうとし続け、最後に埼スタまるごと輝かせた。
花火ふりかえって感動してるヒマないよオレたち!

しかしホームであれだけ滑るって選手が疲れてるだけじゃなくて対策できる要素あるんじゃないのかな。


「PRIDE OF ASIA」
[20070926]【ACL QF-2】全北現代モータースvs浦和レッズ@全州ワールドカップスタジアム
と書かれた敵のダンマクに、漠然と思ってたことがぎゅっとまとまった。「アジア一」ってカップ戦に強けりゃなれるってもんじゃない。この8強ステージに立って再び胸にぞわぞわしてたもの――シドニー、上海、ケディリのヤツラが示したそれぞれのフットボール文化。あたしら浦和で、でももってるもんじゃなくてそこであらわせたものがすべてで、それを知り、深化させることができた――だろう? 勝てなかった悔しさと共に。
そんな浦和とはまた違うものを呼吸してきた敵と、あいまみえ、勝利をもぎとり、オレたちはこのロードでもっと強くなりたい。その先にアジア一がある。

赤き血、赤き炎、白い煙。オレたちの選手がピッチに立つ。
愛するチームとともにアジアで闘うこの喜びを、初めて選手と共有して闘えたことが、結果としての勝利とともに無上にうれしい。威風堂々と強くあろうとする意志をみんなで持てたことが誇らしい。やっとACLの舞台に立てた。本当の闘いはここからだ。

○Jeonbuk Hyundai Motors0-2浦和(4'達也、66'OG)31,000人(うち日本の報道によれば浦和人4000人)
GK都築、DF坪井、闘莉王、MF山田、ポンテ(→76'小野)、鈴木(→89'内舘)、平川、長谷部、阿部、FW永井、田中(→58'ワシントン)(SUB山岸、加藤、ネネ、堀之内、細貝、岡野、小池)主審K Al Ghamdi(サウジアラビア) 晴 TV放送によれば24度 マッチコミッショナーの存在意義を知る…
ロケット連続花火とともに逆攻めで来た敵を早々に叩いて敵は黄色5枚(レッズ公式だと7枚)、23'チョン ギョンホ退場。闘莉王流血。最後はペットボトルがバラバラと
次の対戦相手が決まるAl Karama vs城南のK.O.はラマダンのため21:30ART(27:30JST)、結果0-2、2戦計1-4で城南

スタジアム覚書き:旗竿・棒不可と事前伝達あり、実際は没収されたものもある。3時間前開門。アウェー側ゴール裏2Fもすべて浦和。国内アウェー規模+PRIDE of URAWAで浦和をつくる。「URAWA」の文字に向かい側から即ブーイング、いい感じ。売店は水1000W、缶ビール2500W、食い物あり。トイレは紙はごみ箱へ。警官隊は境界部にいる程度。あれこれ鹿スタ風味

えらそうに書いてますが雪崩れて選手讃えてウラワレッズと叫んで「赤き血のイレブン」ににじむ涙を…花火で止めましたw


[20070922]【26】横浜F・マリノスvs浦和レッズ@日産
絶対に勝つと臨んだ1戦。帰還したシトンと今日は永井との組み合わせ。失敗させちゃならない。心の中に「絶対」をぎらめかす選手と焦らずともに幸運をつかむ。離さない!
(そんな選手がいないときにどうするかはいまも課題だが…)。
相手が1人減ってウッチー入ってからの不安定。もっとも強くならねばならぬときに――歌ってるのが子守唄じゃあ跳んでも意味ないから。最後はもう自分が最後の1人になってもぜってーーー渡さないという強度で。あたしが勝ちきらせたぐらい思ってる。

○横浜0-1浦和(65'永井)48,166人
GK都築、DF山田、坪井、闘莉王、阿部、MF鈴木(→84'内舘)、長谷部、平川、ポンテ(→87'小野)、FW永井(→74'達也)、ワシントン(SUB山岸、ネネ、堀之内、岡野)主審家本 晴 26.1度 79% 山瀬出停、松田いなくても退場者(75'清水) 「クラブの犬〜」「ワォ〜ン」
磐田1-1G大阪で差6。以下鹿島(差10)、清水(11)、柏(12)


「アジア最強」へのノックアウトステージ
[20070919]【ACL QF-1】浦和レッズvs全北現代モータース@埼玉
「赤き血のイレブン」でドライブかけたオレたちのホーム。早い時間のゴールに(最近にないほど)爆発し、でもギリギリのタイトな闘いはブレることなく。達也の決めてやるというハートが矢のように飛びかう。でも2点を追う敵がまったく焦らず時間稼ぎのようにのんびりセットプレーに赴くのを見て、こいつら確実に1点はウチから取れる自信あるんだとはっとした。カップ戦に強い、ってこういうこと? 翻ってあたしらはまだアウェーゴールのある闘いを勝ち抜いたことがない。失敗経験はあるけど最良の闘い方なんてまったく知らない。だからなおドキドキワクワク、しかもACL、ついに「アジア最強」への1本道だぜ? でもなんか最後のPRIDE OF URAWAの頃にはどう闘う!?こうやる!ってのが薄れてリーグ戦と同じトーンになってしまっていた。後半開始時「失点させない」と意識を合わせたにも関わらず。緩慢にみえる時間が今のレッズにとって味方なのか敵なのか、を皆で見誤った。そのことがひどく悔しい。
第2戦は第2戦。戦略新たにぶつかるのみ。
でも、次の「第1戦」のために、アタマの片隅にこの試合をしばし眠らせておく。

○浦和2-1Jeonbuk Hyundai Motors[Korea](4'長谷部、59'達也、90'全・Choi Jin-cheul)33,103人
GK都築、DF坪井、闘莉王、MF山田、ポンテ(→80'小野)、鈴木、平川、長谷部、阿部、FW永井、田中(→90'内舘)(SUB山岸、ネネ、堀之内、細貝、岡野)主審サレム ムハマド ムジゲフ(ヨルダン) 曇 ワシントン出停 広告看板を覆う布が赤に
全北は去年の優勝チーム


DEAD or ALIVE
[20070915]【25】サンフレッチェ広島vs浦和レッズ@広島ビ
「殺す気ですか? という感じ(笑)」と帰国すぐの代表組・啓太のコメントも踊る残暑の14時K.O.。気概とはウラハラにただアツイだけのゴール裏を尻目に選手たちはガツガツ行って1-3で折り返し。
1点差に寄られた直後の復帰シトンのキレキレゴールで雪崩れたことを終了間際のPKでオマエが地獄に落ちれと自らを呪ったが絶対やらせねー! でPK失敗。そこまでが甘かったつうこと。
次はオレたちがDEADorALIVEで。失点させないで勝つ。

○広島2-4浦和(12'達也、23'長谷部、37'永井、40'広・ウェズレイ、82'森崎浩、84'ワシントン)22,675人
GK都築、DF山田、坪井80'、闘莉王(→85'ネネ)、堀之内、MF鈴木、長谷部、平川、ポンテ(→59'小野)、FW永井(→72'ワシントン)、田中(SUB山岸、細貝、相馬、内舘)主審西村 晴 32.5度 59% 阿部は出停 ウェズレイPK失敗は来日初とか
翌日G大阪0-2横浜FMで差4。以下清水(勝ち点差8)、鹿島(10)、柏(12)、横浜FM(13)

個人的なことですが、黒コゲ度はJ2夏の鳥栖を超えました…orz。


失われしタカラに気づく日は
[20070901]【24】浦和レッズvs大宮アルディージャ@埼玉
ダービー? ダービー。ウチは首位、敵は17位。でも5/6のアウェー埼スタでは1-1。「降格危機なのに一杯にならないヤツラ」なんかにゃ負けねえと思うのは浦和のメンタリティ。バックとメインのゲートが全部真っ赤な幕で覆われている。今年はG大阪戦とACLグループステージ最後のシドニー戦でしかやってない(よね?)それに気づくのもたぶん浦和のメンタリティ。
赤子の首をひねるがごとくおととい来やがれ!と勝てばいいなと思いつつ、実際はどんだけ闘わないとヤれないかを知っている。そして選手たちは「ダービーだから絶対勝ちます!」とあえて言うまでもなく燃える闘志を秘…。
あれ?

ピッチの上でなにもかも負け。怪我も退場も不運もないのに選手が負けチームが負ける。最後にはその悔しさを奪い合う…。
浦和のメンタリティ支えていたはずの共通理解なんてあっちにもこっちにもとうにない。そのヤバさが悔しさを超えて響く。通じてねえ。
「たった2敗」「負けても首位だし」。
J2から戻った年だって全部勝つつもりだった本気で。でも勝ち負け以前に大事なこと――それはその常に勝つというドアホな気持ちと直結している――、それがあたしらを動かし、だから勝てなくても選手を前にはうな垂れず、負けても誇りで対話し手を叩き励ます試合もあり、一方勝っても怒号飛び拒否突きつける試合もあった。
結果は数字だけじゃない。
しかし勝ちを重ねることをまず優先してきたあまり、自分たちの望むフットボールとの対話を怠り、都度の結果に全力で向き合ってこなかったことの果てが、これ。
ただひたすらに心優しかった数年間のツケ。
今一度。過去にないほど度外れた強度で試合に臨もう。意志を尖らせ。目をそむけるな。

●浦和0-1大宮(60'大宮 森田)49,810人
GK都築85'、DF山田、闘莉王、堀之内、阿部39'次節出停、MF長谷部(→63'小野)、鈴木、相馬(→82'小池)、ポンテ、FW永井、田中(SUB山岸、坪井、細貝、平川、内舘)主審奥谷 曇 22.6度 73%
大宮は藤本、吉原、片岡が出停
ヒラと坪井がサブ。相馬の準備のなさは哀れなほど。何人かは文字通りの腰砕け。試合後ずっと腰を折るようにして頭を下げていた阿部、腰痛で代表オーストリア遠征に参加せず。達也は追加招集。
これでG大阪との差は1、鹿とは7 大宮は17→16位


[20070829]【23】ヴィッセル神戸vs浦和レッズ@神戸ユ
真夏の浦和のすべて、堪能しまくり(フゥ-)。

○神戸1-2浦和(49'、74'達也、79'神・栗原)20,067人
GK都築、DF坪井、闘莉王83'、堀之内40'、阿部、MF長谷部、山田(→85'細貝88')、平川、ポンテ(→77'小野)、FW永井(→88'内舘)、田中(SUB山岸、堤、相馬、小池)主審扇谷 晴 26.9度 80%
啓太出停 神戸はボッティ出停 酒井スタメン 隣の球場の5回裏花火
G大阪5-1鹿島
練習?を練習にかぶせる…


[20070825]【22】浦和レッズvsFC東京@埼玉
とはいっても真夏なので…てか。
勝負に確実なものはなく、でも勝ちは確実でなければならないチームは疲労停滞しても賭けになるかもしれない交代はしない。どう勝つか、勝ちきるかはあたしたちの楽しみであり責任。その上で、ホームでは賭けを躊躇させずリスクはねえ!オレたちに任せろ!って感じでやりたいね。ホームは明日の夢をも見る場所だろう。

○浦和3-2FC東京(32'東・赤嶺、36'達也、39'堀之内、60'ポンテ、69'東・今野)46,951人
GK都築、DF山田、堀之内、闘莉王(→87'ネネ)、阿部、MF鈴木24'(次節出停)、長谷部、平川、ポンテ(→87'内舘)、FW永井(→89'小野)、田中(SUB山岸、坪井、相馬、小池)主審松尾 晴 28.4度 74% ヒラ2アシスト ポンテの鋭いアタック 試合前のコメントで「攻めます!」と宣言するDF...
坪井はケガ 阿部・啓太・闘莉王・達也はキリンチャ杯カメルーン戦から中2日 原博実に引導渡せず
川崎4-1G大阪 得失差の差が0に

[20070818]【21】ヴァンフォーレ甲府vs浦和レッズ@国立
真夏の平川、啓太の1発、坪井のオフサイド。達也はこれから。
まだまだ「フットボール」封印するには早すぎる。

○甲府1-4浦和(06'達也、39'永井、42'啓太、46'甲・石原、63'達也)36,756人
GK都築、DF山田、坪井、闘莉王、阿部、MF平川、鈴木、長谷部、ポンテ36'(→81'内舘)、FW永井(→89'小池)、田中(→69'岡野)(SUB山岸、ネネ、堀之内、相馬)主審片山 曇 26.4度 68% クラブ法人化10周年記念試合として国立開催、大黒摩季。この時期小瀬でなくて助かった(特にキャプテソ)
G大阪が横浜FCと引き分け勝点45、浦和は46で首位。得失差の差は4(G大阪+25、浦和+21)
3位以下は鹿島39、新潟38、横浜FM35、清水35

BLOW-UP
[20070815]【20】ガンバ大阪vs浦和レッズ@万博
やったぜ。

○G大阪0-1浦和(62'永井)20,982人
GK都築、DF山田、坪井、闘莉王、阿部、MF平川、鈴木45'、長谷部、ポンテ72'(→82'内舘)、FW永井(→89'小池)、田中(→87'岡野)(SUB山岸、ネネ、堀之内、相馬)主審岡田 晴 30.2度 64% 伸二腰痛 シトン、マグノ アウベス不在
敵はホーム無敗新記録のためHTで播戸を家永に代える迷采配
首位G大阪と1差。アウェー5連勝はチーム新(ってそうなのか…)

都築の奮迅がゲームを巻き上げ続け、ポンテ→永井が決める。万博での凱歌は2002年ナビスコ準決以来か


[ガンバ戦に向けて]
暑い、敵地、シトン不在、チーム力の差、変えられない。
でも勝ちたい。なにがなんでも勝ちたい。
どう勝つ?オレはこう勝つ!って各自の90分。
歌を歌うのはその後でいい。
染めるな染まるな。勝ち以外に満足も優越もない。

[20070811]【19】浦和レッズvs柏レイソル@埼玉
何何何何何だったの今日のテーマ。
レッズもゲームも見失い、それでも場当たりでも何でも呼んで決めて勝てばいい今日は!って、でも猫ほどの集中力もなかったその理由が暑さなら次も勝てない。

■浦和1-1柏(60'闘莉王、69'柏・古賀)47,359人
GK都築、DF山田、坪井、闘莉王、阿部、MF相馬(→53'平川)、鈴木、長谷部(→79'FW永井)、小野、FWポンテ、田中(SUB山岸、ネネ、堀之内、内舘、岡野)主審穴沢 晴 30.0度 67% ワシントン怪我で帰国不在
3位新潟を3-1で一蹴したG大阪と勝点差4。ホーム無敗記録が浦和とタイになった彼らと次節万博。

カッコイイと思ってきたもの、オレらのビートを次々削って捨ててぶち壊して、やって、でも打開できず。有効な積み重ねはもはやなく、すべて一から考えて動くときがきたのかもしれぬ。


[20070801]【14】浦和レッズvsサンフレッチェ広島@埼玉
何も学んでないユルいプレーの連鎖で失点。それは何も伝わってないってことだよどっちも喰らい付け!という思いと交わらない直後のコール、生ぬるい空気。本日復帰のコールリーダーにとっての「万博」が際立つ一方、いたヤツらから立ちのぼるものの希薄さに慄く。リーグ後半、特にすぐの再びの万博を考えるとなにがなんでも勝たないとマズイと臨んだ自分も寝てたのか。

○浦和4-1広島(54'広・佐藤寿、64'闘莉王、75'ポンテ/PK、78'田中、83'ワシントン)38,682人
GK都築、DF山田(→86'岡野)、坪井、闘莉王、阿部、MF相馬(→72'平川)、鈴木、長谷部、ポンテ81'、FW田中70'、ワシントン(→83'永井)(SUB山岸、ネネ、堀之内、内舘)主審松村 晴 28.8度 70% 伸二出停、広島は森崎和・戸田が出停
グローリグロリ盛田〜。リーグ埼スタ勝利は4/7vs磐田以来、3点差以上で「勝ち」も久々


[20070717]【さいたま市杯】浦和レッズvsマンチェスター・ユナイテッド@埼玉

■浦和2-2マンU(25'内舘、47'マ ダレン・フレッチャー、51'マ クリスチアーノ・ロナウド、78'小野)58,716人
GK都築(→HT山岸)、DF細貝、堀之内、ネネ89'、山田、MF相馬(→89'岡野)、長谷部、内舘(→HT平川)、小野、FWポンテ(→82'小池)、田中(→74'永井)(SUB堤、酒井、西澤)主審松村 雨 チケ完売 新ユニのマンUが赤 シザーズ対決
MVPはCロナウドに内舘サンバ〜



そのスタイルに「魂」なし
[20070714]【ナ杯QF-2A】ガンバ大阪vs浦和レッズ@埼玉
1-1にしたとき(アウェーゴールの差もなくなりイーブン)、カッと目ひんむいて監督じゃないあたしたちが「次」切り拓いて、敵より早くその浦和のユニを着ている選手たちを跳ばす。ゲームに対しても監督(チーム)に対してもそこが唯一のあたしたちのチャンスだった。考えてなかった準備してなかったわけないだろう。なのになあんも変化なく、それどころか新しい風も力も吹き荒れることなく。同じ歌のままそれができる集団じゃ今はなし(個人的にもまーーったく歯が立たず)。好機を逃した後でどんなにはいずりまわって、しがみついて、取り戻そうとしても得られないのもまたフットボール。それすらないこれは何。

●G大阪5-2浦和(09'Gシジクレイ、17'永井、31'G山口、41'播戸、51'二川、54'家永、'63細貝)14,213人
GK都築、DF細貝、堀之内78'、堤、相馬(→52'FW田中)、MF山田(→52'平川)、内舘28'、長谷部、小野、ポンテ(→'86'岡野)、FW永井(SUB山岸、ネネ、酒井、小池)主審吉田 雨 22.9度 95%
マグノ アウベス怪我で不在。G大阪はU-20W杯@カナダ帰りの安田まで起用。
台風4号接近、当日12時にGOサイン。翌朝は富士川増水で新幹線不通。
前半途中からの雨量は猛烈。帽子を被らない都築には厳しかっただろう。


まあいい。サポートに答えはない。ときにバクチだ。でもクラブは? 懸命に築いてきたものを不変のもの、つまり死体として扱い、その「上」になにかを足せればいいや足せなくても現状維持という、そのぬるい態度。「8冠」のために何をし、なぜ失敗し、じゃあ今は何を目標に何をしてるんだろう。
ぼんやりジリ貧になっていくのがとてつもなくかっこ悪くてイヤ。来年用の補強として考えていた選手は清水へ行くようだが、何年これやってるのだ。

A3で感じたのもまさにこの「ぬるさ」。闘いを軽視し、ハートフルやることが、伝えたい「浦和」なのか? あんたやあんたが魂燃やしてつくってきた「浦和」がそんなんでいいのか。あたしたちの「強さ」(去年2冠だぜという意味でなく)、強く輝くアティチュード、浦和のフットボールをその文化をあたしはアジアにぶつけたいという想いで向かい、それらをただ消費するだけの姿勢に憤怒した。歴史は死体じゃない、死体にしてしまったらなにを上に重ねようとも死だ。あたしたちもだ。

あたしは前回第1戦の写真のところに「選手を舐めてない?」と書いたけど、いったい何を信じてる?信じる信じぬくために何をしてる?



「ゴール」の違い
[20070707]【ナ杯QF-1H】浦和レッズvsガンバ大阪@埼玉
いやそもそも違いはあったのか。あったのに先制点とPK阻止で勝った気になって見失ったのか。ホームで絶対勝つ!ガンバには負けねー!去年の二の舞はご免!と1-0の終盤に心叫ぶこともなく、小池コールがあるわけでもなく明らかに変わった流れに無関心。今日のゴール裏の目的も、監督の意志との関わりも、そこまでで決まってしまった。

■浦和1-1G大阪(12'小野、87'G大阪山口)44,609人
GK山岸、DF堤、堀之内、内舘、山田、MF相馬、長谷部、細貝、小野28'、ポンテ、FW永井(SUB都築、酒井、平川、赤星、西澤、小池、岡野)主審扇谷 晴 23.3度 76%
双方代表3人アジア杯で不在(G大阪はサブにGK2人計6人)

A3のその先をみせてくれた堤と細貝、PK止めたギシ。に対して永井。

個人的にはこのナビスコ杯準々決勝に勝ち抜け以外の目的を持たせることはありだと思っていた。でもどれも勝とう勝ちきろうという意志を最後まで内に外にぎらつかせ、そのために考え動いたた上でのこと。でもオジェックはそこには価値を見ない。


[20070630]【18】ジュビロ磐田vs浦和レッズ@エコパ
コールリーダーと6名不在のリーグ戦。見通しのきくエコパのスタンドで、目を耳を突くものに心を合わせる。ぞくぞく震えながら選手を待つ。
課題というより「次はもっと〜」「こうしたい」「こうしよう」というポジティブな勝ち! だからあたしもひとつ。後半のある時点、押してたものが姿を変え、コールに「乗らなく」なったのを、そのメッセージ受け止めゴリ押しじゃなくうまくサポートしたかった。逆に構わず押し続けたい曲面・時間帯もある。「いつものとおり」にこだわらず颯爽と行こう。

○磐田0-2浦和(01', 28'小野)35,072人
GK都築、DF山田(→85'FW岡野)、坪井、堀之内、相馬、MF鈴木、阿部59'、長谷部、小野39'(次節出停)(→64'DF細貝)、FW田中(→35'永井)、ワシントン(SUB山岸、堤、内舘、酒井)主審ニコライ フォルクアーツ 曇のち雨 23.9度 80% 坪井のスルーパス次こそは。for the teamのシトンも次こそ(でも帰国orz)
磐田DF田中マコ30'退場 東海ロード2007 3戦3勝
勝点36 2位(3位新潟32、鹿島30、川崎 清水 磐田28) でJしばし中断

前回の記述は「やったこと」ではなくそれについての言説に向けて書いたのですが言葉足らずで失礼。浦和の“Heartless”な対応(「ペナルティ」のことではなくて、一方の当事者たる他チームに対する立ち方と表現の仕方)には、(もはや期待なぞしていないが)失望、クソだ。言い方の技術の問題だけではないだろう。



焼けて見所満載
[20070623]【17】清水エスパルスvs浦和レッズ@日本平
勝ちしか許されないと多くが自分に課した試合に勝った。ゴール裏で「当事者」として闘った若いヤツラのシンプルでストレートな声とともに。日本平で大騒ぎだぜー。

でも正義は人数じゃない。数頼みにせずどう選手を守ってどう張り手食わせてどう闘うかを考えないといつか足元すくわれる。マランで勝った川崎にも勝てないぞ。

○清水0-1浦和(24'阿部)20,300人(キャパは20,399人)
GK都築、DF山田、坪井、闘莉王(→42'細貝)、堀之内、相馬55'、MF鈴木、阿部、ポンテ45'(次節出停)、FW田中(→67'MF小野)、ワシントン(→85'永井89')(SUB山岸、堤、内舘、岡野)主審岡田 晴 27.1度 57% バルーズブートキャンプ入隊して得点 タリーズルーレット 萌の長袖 闘莉王ケガ(→帰国) 何が暴挙ってコールリーダーを前線に放置
リーグで日本平勝利は1997年1st以来 99年の話(福田2点先取してケガで延長引分)が聞こえてくることもなくなったな
勝点33 9勝6分1敗25得点13失点+12 2位(G大阪38 +21、鹿島30、新潟29、磐田28) で前半折り返し

ところでいまだに「阿部ちゃん」と呼べなくて困ってます…あんなにかわいいのに(違)。次はゴールでゴル裏に水撒きよろ。



ここで見た夢
[20070620]【16】浦和レッズvsヴィッセル神戸@駒場
リーグチャンピオン獲って初めての駒場。アジアで闘ってきて初めての駒場。ゴールネットも赤白に。
でも「糧」を食いつぶすばかりの年寄りは駒場にはいらない。前だけを見てやる。厳しーぞ浦和レッズ、もっと楽しもうよ!
そしてああそうだったよね駒場のCURVA ESTは…汗くせ〜w

○浦和2-0神戸(38'闘莉王、44'ポンテ/PK)16,709人
GK都築、DF山田、坪井、闘莉王、相馬(→53'堀之内)、阿部、MF鈴木、長谷部72'(次節出停)、ポンテ(→72'小野)、FW田中(→77'永井)、ワシントン(SUB山岸、細貝、内舘、岡野)主審柏原 晴 26.1度 61% 勝点30 2位(G大阪引分けで勝点差5。勝点25以内は鹿島、新潟、川崎、清水、磐田) 捻挫の闘莉王(アジア杯にも選出)強行出場 達也が取った1本目のPKはシトンが失敗

コギレイな埼スタでは感じにくい「ここにこんなばばあがいるのはおかしいだろー!?」と心が叫ぶ。ガキをラチってばばあを追い出せ。新たな夢を見よ。



駆ける達也の3戦目
[20070617]【15】FC東京vs浦和レッズ@味スタ
しょっぱなの都築のコールでちとぶっとんだ。人数が多いことはそれだけで力だ(いつもと論調が違うぞおい!)。
それと同時に、あのA3の3戦は、多くの選手にとっては肉体的にも精神的にもひとつながりの時間だけど、サポーターにとってはなかったことなんだと改めて感じた。(個々の考えや事情は別に)結果としてみんなでネグったってことなんだな。まだ整理できない。でも3戦目のK.O.前、なんとか2点差以上で勝ってと自分をぎりぎり巻き上げてたとき、日本はACL韓国で祭りになってる様子に感じた「忘れさられた宇宙船」にいる感覚、選手はずっと感じていたんだろうなと思った。それがこの日の気持ちの起爆剤になってたんだから悪いことじゃないけれど、でも(←まだ悔しいらしい)。

○FC東京0-2浦和(03'田中、65'OG)38,439人(当日券なしだったがその理由は*だとさ)
GK都築、DF山田、坪井、闘莉王20'(→84'堀之内)、相馬、MF鈴木、阿部、長谷部54'、ポンテ、FW田中(→73'MF小野)、ワシントン(→89'永井)(SUB山岸、細貝、内舘、岡野)主審高山 晴 23.5度 59% 2位 ※14節は8/1vs広島
シュート数:ガス22-8浦和
暑い日。開門1時間半後に行くも入場まで30分。アジア最凶はここか?
[個人的備忘録]永井のダンマク出さず(日々の食事は選手の仕事のひとつだぜ)



[アジアの、世界の浦和レッズへの道]
アジアへ、やっとの思いで出たあたしたちにとって、このアジアは、ACLを勝ち上がりいつかFIFAクラブワールドカップ(トヨタカップ)で優勝するためのただの“通過点”でしかないのか? 浦和レッズ、何様? あんたも、あんたも、いったい何様?

ガチで来たシャンドン(山東)のヤツラに「レッズすげーぜ」と思わせることができなかった。「プーフゥォ(「浦和」の現地読み)」じゃなくて「ウラワ」なんだと、第1節のあの2ゴール、第2節の踏ん張りの上に最終節を積み上げ誇示することができなかった。悔しい。これはキリンカップでもナビスコカップでもない。「Jリーグ代表」よりも重いものがあるなら相応の敬意と覚悟をもってそれを示すのもありだろう、でもどうだった?
地元紙は連日特集を組み、試合翌日は1面から写真が載り、A3杯を中国へ!それは我が山東が!と煽り、 でもあたしたちはそこがどんな土俵であっても「浦和レッズ」であって、あらゆる言い訳を捨てて、己がフットボールをぶつけて、ぶつけて、ぶつけたかった。

ACLのアウェーで不満だったものの正体もこれだと思った。
リーグ戦を制するという一目的からみて結果としては間違ってはいなかったけれど、あたしたちが何がなんでも行きたかったアジアとは、「その先」ではなくまずまさに「そこ」ではなかったのか。
そしてそれは行く先々で「ハートフル」をやるなんてことじゃあない。

A3なんて「その先」はないカップ戦じゃん。
行く前のあたしの心の片隅にもその気持ちはあった。でも行ってはっきり思った。それは違う。まさにこれを闘うことで、自分たちが能動的に「その先」を切り拓いていくことが意義だったんだと。
現地のコンディションも疲労もチーム事情も、ちゃんとそれらに向き合って、そっから闘い方をひきだしていく(なんてあたりまえのことだと思うが)。現地に赴いた者はその痛みを共有し、でもオレらは停滞しに来たんじゃない、まさにここが成長する場なんだと、圧倒的なノイズの中で選手のプレーとなんとか対話して、切り結び、一緒に闘おうとし続けた。

A3に向かう前、クラブ、サポーター、どっちのサイドからもこれに真正面から取り組まないことを合理化するようなことばかり聞こえてきて、「こんなタイトル」よりも大事なことがあるという「気分」が嫌だった。
その「大事なもの」とは何だ。気分じゃなくてそれを明言して、目標をたて準備して、成果を分析してあるいは反省して、批評して、「次へ」の何かを得る。
選手個々人の目標とチームの目標は違うはず。
でなければチームスポーツである意味がない。
そしてオレらの目標はオレらの目標として厳然とある。


浦和レッズ、弱ええんだよ!



さて、十分な準備ができず始まった2007年の浦和レッズにとって、6月のこのA3はひとつの大きな節目でもあった。
その意味で下すべき判断は、TV観戦した人の方がよくできているかもしれない。
この話と、A3の個々の試合の詳細と、3戦目がああなっちまった原因をどう考えるかと、次のACL準々決勝を闘う上での収穫(は、ない)についてをこの後書きます(今は時間切れ、すまん)。
リーグ再開に向けてとりいそぎひとつだけ。試合の中では、ある選手がおかしたミスのマイナスよりそこで見せた気持ちのプラスの方がはるかに強く輝き、流れをつくることがある。この大会ではそれをたくさん見た。その意味でも、今はチームには厳しい目を向けつつ、奮闘する選手はポジティブに見てサポートしていきたい。

以下3戦、未稿。後日また見に来てください。



「タイトル」を望まなかった数万人の力
[20070613]【A3-3】浦和レッズvs上海申花SVA文広足球倶楽部@山東省体育中心
現地の10数人の負け。
ハーフタイムから小池のコールしまくって、そう、このままじゃなんも残んねーぞとあたしらケツまくるのも早かったけれど。

●上海3-1浦和(10'Hamilton、30'Chang Lin、39'Li Gang、58'闘莉王) 31,000人 18:00CST K.O
GK山岸、DF闘莉王、内舘、細貝、MF山田、酒井(→66'岡野)、ポンテ、相馬、阿部(→HT長谷部)、FW永井(→59'小池)、ワシントン35'--'(SUB都築、ネネ、堤、堀之内、鈴木、達也)主審リー ヤンチュイ(韓国) 晴 (TV報道によると)30度 34%



[20070610]【A3-2】城南一和天馬蹴球団vs浦和レッズ@山東省体育中心

○城南0-1浦和(39'ワシントン)15,000人 16:00CST K.O
GK都築88'、DF闘莉王、ネネ(→83'内舘)、堀之内、MF鈴木65'、相馬(→66'山田)、長谷部77'、阿部、岡野(→73'細貝)、FW達也、ワシントン(SUB山岸、堤、酒井、ポンテ、永井、小池)主審Wang Xueqing (中国)曇 (TV報道によると)32.6度 31%



[20070607]【A3-1】浦和レッズvs山東魯能泰山足球倶楽部@山東省体育中心(中国・済南)

●浦和3-4山東(16'長谷部、34'Zhen Zhi、58'Shu Chang、73'Zivkovic(PK) 84'Zhou Haibin、89'ワシントン、89'ワシントン )31,000人(うち「日本球迷区」として割り当てられた17区の日本人は27人) 20:30CST K.O
GK山岸、DF闘莉王89'、堤(→68'相馬)、内舘、堀之内、MF山田65'、酒井9'、ポンテ39'(→HT岡野)、長谷部、FW永井(→64'ワシントン72')、達也(SUB都築、ネネ、小池)主審リー ヤンチュイ(韓国) 晴 (TV報道によると)30度 36%
…とりあえず20数人だけどな
17区のチケットは2戦目から購入時にパスポートチェック有り、当日券のみ、80元。



「待ってたぜ達也!」




[20070527]【13】浦和レッズvs横浜F・マリノス@埼玉
どこがWE ARE REDS。

前半のひとつの目標を達成してタガはずすのもありだった日。埼スタでプレーする楽しさ、埼スタでレッズ見る楽しみ、そんなホームの原点に今一度立ちたかった。勝ち点3ギリギリと迫るよりももっと、それ以上に五感で全身で。今年の浦和レッズが成長するために。

■浦和1-1横浜FM(55'横・山瀬功、66'ネネ)51,829人
GK都築、DF坪井、堀之内、ネネ、阿部、MF鈴木、相馬(→62'長谷部)、小野、山田、FWポンテ75'、ワシントン52'(SUB山岸、細貝、内舘、酒井、永井、長谷部)主審扇谷 晴 27.9度 31% 2位 勝点24(首位G大阪は勝点4差、下4差は10位まで)
リーグは中断、代表(坪井、阿部、鈴木)はキリン杯(6/1、5)、U22(細貝)は北京五輪アジア2次予選(6/6)、A3@山東は6/7vs山東魯能、10vs城南一和、13vs上海申花


「リーグ戦の結果」
[20070523]【ACL E-6】浦和レッズvsシドニーFC@埼玉
というのはこういうことを指すのだ。のだ。だー。…。
過去のJ優勝チームが成し遂げられなかった何を遂行できたのだろう。苦しみ…? の共有? チームもオレらもアジアにちゃんと向き合って、全身で楽しんで、もっともっと闘いたかった。もっと強くなりたかった、勝ちたかった、浦和レッズ。ゴール裏。

ごめん、まだ消化できない。
アウェーの3戦、そして今日、絶対に勝つと臨んだのはちっちゃな自分の勝手で、選手たちはよくやってグループ突破という結果を出したじゃないか。勝つしかないはずのシドニーが初戦よりは小さく見えたし、そんだけしっかり守ろうとしてて、守って、…。それに選手だって勝ちたかったんだ(「勝てる」ってプレーしてた人や何すんだか不明だった人もいたけど)。だけど。
シドニーには一度も勝てず。偏狭なあたしは拍手できず(勝って12番Carneyに「行くのはオレたちだぜー!ってやりたかったよ)。
でも、アジアチャンピオンを目指す次の闘いの機会は拓けた。夏の疲れのピークに灼熱の地? 省エネサッカー極めるならそれもよしか? アジアのアウェーで輝くために、ここから3カ月余。
ぐちゃぐちゃ言ってるが、確実なのはひとつだけ、
お楽しみは、これからだー。首洗って待ってろよ!(違

■浦和0-0シドニーFC 44,793人
GK都築、DF坪井、ネネ、堀之内82'、MF山田、小野(85'FW永井)、ポンテ(→90'岡野)、鈴木、相馬(→62'長谷部)、阿部、FWワシシトン43'→次は出停(SUB山岸、細貝、酒井、内舘)主審F Al-Marzouqi(UAE) (晴)MDPの表紙は岡野 ハートの12、風船揺らして野太い声… 救急車とたいして差異のない赤ライトアップ作戦…
ところでレッズ公式とACL公式ではどっちの試合結果が正しいんでしょうかね(このページはACL公式に基づいて記載)。
敵サポがいるとやっぱより楽しいね。
上海6-0ケディリで、Sydney FC 勝点9、Persik Kediri 7、Shanghai Shenhua 5。2勝4分勝点10のUrawa RedsがGroup E首位でKnockout Stage進出。Jの世間ではナビスコ予選終了。

とりあえずマッチコミッショナーの名前だけが記憶に残る初アジアにならないでよかった(w。



[Welcome to REDHELL?] ACL3チームあたった中で、図抜けて「プロチームスポーツ」としてフットボールに真摯に向かい、それを楽しんでいると感じたシドニーFC。ドイツW杯でも見たあのフィジカルとそれを生かすプレーに、試合毎の分析と対策と練習。ACL開幕当初に指摘されていた終盤の力不足もきっと対策済みだろう。せいぜいフットボール先進国の方を見るばかりで、このACLリーグ戦を通してまともな「準備」などしてこなかった浦和は相当に苦しむだろう。

引き分けでいいという思いは、勝つしかないという思いを凌駕することはない。
95分、時間帯ごとにしっかり各自が目標を持って(準備して)、試合の流れ見て修正しつつ、意識合わせて、しっかり選手とともに闘おうよ?(勝てなかった試合の例はたくさんあるから準備のネタには困らんでしょー) そして「負けたら終わり」な最終局面をどうコントロールするか、選手たちがこれまでに見せてくれた諦めない闘志と集中切れの両方思い出して、しっかりイメージしておこう。
0-0が長く続いても、リードされてしまっても、一度追いつかれても、どんなに不利な状況で後半ロスタイムを迎えても、ポンテが思うようにプレーできなくても、あたしたちは追い詰まらず焦らずぶれず、まっすぐ選手見て。ともに歯を食いしばり、失敗は次のファイトへつなぎ、ともに弾けて、あるいは落ち着かせて、あと1歩を後押しして、そういう声を発し、そういう風に歌おう。5万の「お客さん」の埼スタを、絶対に浦和の選手にとっての地獄にするな。 そして、たとえ最後までヤツらにこりゃ無理だと思わせられなくても(あたしらの今回の目標はそこじゃない)、あたしは自分のアジアのアウェー3戦の悔しさと欠けてるもんとわずかな手ごたえぶつけて、現地でTVの前で心と体震わせた者と共にこの闘いを制して次のステージに進みたい。


(それにしてもACL4回戦までの結果がなくなったままのレッズの公式HPって何もん)


笑顔ギラギラ
[20070519]【12】名古屋グランパスエイトvs浦和レッズ@豊田ス
フォルツァ!レッズ。勝ちたい気持ち、「こう」表して今日は行くと最初に合わせた意のままに、明るく剛毅に。勝ったぜ!

○名古屋1-2浦和(27'ネネ、35'名・ヨンセン、84'ワシントン)34,347人
GK都築、DF坪井、堀之内、ネネ、阿部、MF鈴木、相馬(→81'FW岡野)、小野、山田41'、FWポンテ(→89'MF長谷部)、ワシントン(SUB山岸、細貝、内舘、酒井、永井)主審岡田 屋内 20.4度 51% 2位(首位G大阪) 豊スタ3戦目にして初得点・初勝利

選手も久々のオフを得たこの間、自分も話したいこと訊きたいことたくさん、人に会ってはぶつけた。現状認識と意志と行動と、新しい声を聴く。問題は5万じゃなくてこのあたしたち。そういや千葉戦の後、卵投げんならここだろ!?と思ったんだった。削れたエッジを再び磨ぎ出すのは簡単じゃない。けれどやる。


俺たちととーもにー
[20070513]【11】浦和レッズvsガンバ大阪@埼玉
失点。

ソロでの闘いを経て、この選手たちと、今日こそ共に闘って、しっかり気持ち95分つないで闘い抜いて絶対にガンバに勝つ!そう臨んだ試合。
一方的に「こんなに思ってんだから今日こそ勝て」とおしつけるのではなく、思いと思いをぶつけ合うようにして闘って、得失点以外のほとんどのプレー時間に喜びも楽しさも悔しさもあふれる世界を今日こそ埼スタで現出させたかった。

■浦和1-1G大阪(17'大・バレー、76'ワシントン)55,258人
GK都築、DF坪井、堀之内、ネネ(→89'内舘)、阿部、MF鈴木、相馬(→72'長谷部)、小野、山田41'、FWポンテ08'(→85'永井)、ワシントン53'(SUB山岸、細貝、酒井、岡野)主審西村 晴 22.6度 63% 4位転落 G大阪は首位を維持 次節は勝ち点差2・6位の名古屋
4/21からのリーグ・ACL連戦結果 ●▲○▲▲▲▲ 11節終了5勝5分1敗

声を嗄らして選手を見送ったら自制できなくなった。
今日ってどういう試合だったんだよ。勝ちたいんじゃなかったのかよ。水曜シドニー戦に向けての“ホーム”のテーマは何だったんだ。5万人集めてこれでOK?
立ち上がりの20分、苦しむ選手たちとバッドチューニングに陥ったアイーダの調子もインにできずに失点呼んでおいて、そこには目をつぶって「疲れてるのに首位と引き分けがんばった」なんてどこからそんなことが言える。
疲れてるから勝たなくていいの? 疲れてても勝たなきゃならない試合にはどう勝つの?



つかんだはじまり
[20070509]【ACL E-5】ペルシク・ケディリvs浦和レッズ@マナハン・スタジアム
国内線に乗換えジョグジャやスラバヤから陸路で、あるいはシンガポールやクアラルンプール経由でソロに乗り込んだ約200名。水を買い、当地の食べ物で腹を満たし、イスラームなトイレに行き、真夏の昼下がりの駒場並みの気候下に15時半のキックオフを待つ。
スタメン発表にわからんなりにも食いつき、視界の端の闘いの気配に意を固める。赤い炎にのせてウォリアー。オレたちのチームとともにここで闘うことの喜びをぶつける。

歌を歌うのではなく命をつなげるようなサポートだったと思う。その声はブレることはなく。元王者、構築中、連戦orケガ明け/久々の出場、芝が、気温が、ラフプレーが――あらゆる甘えと言い訳をぶっとばし、駆け追いかけ食いつき咆える選手たち。それに興奮し、楽しみ、苦しみ、失敗を厭わぬファイトがまたみなの力になる。
そして得た、逆転に向けてドライブをかける息が詰まるような手ごたえ。

時計のないスタジアムで「あと20分、気を緩めんな、選手が一番キツいときこそオレたちが」とリーダーが言い、押されても跳ね返しまた跳ね返すさまに前の男たちが身を翻して「やられねーから!」「しっかり支えよう」と全身でアピール。その今日の流れをしめて、残り10分の収束に向けてコールを長く重ねた先に呼んでしまったのはしかし。
何しに来たんだよ。ここまでどんだけ選手がんばったんだよ。まだ時間はある、勝たせたい。勝たなきゃならない。静かになってた敵側のスタンドが再び人も物も落ちそうに湧く様子を意識の遠くに、兆すチャンスに力の限りマフラーを振る。しかしそのままタイムアップ。勝てずに息をしてる自分を呪う、呪っても呪い切れない。
やってくる選手の姿に、マフラー掲げて一番前のイスまで駆け下りた。アジアのアウェーで初めて先制し、逆転し、あの状況でファイトして3点取った選手たち。この闘いは絶対に無駄にしない。

■Persik Kediri 3-3 Urawa Reds @ Manahan Stadium, Solo City, IDN (10'小野PK、23'31'Christian Gonzalez、50'ポンテ、62'阿部、83'Budi Sudarsono)(7,000人 うち浦和側200人と報道) 15:30UTC+7 K.O.
GK都築、DF坪井、ネネ'、堀之内、MF小野、ポンテ70'、鈴木、平川(→22'細貝76')、相馬(→46'FW岡野)、阿部(→85'長谷部)、FW永井(SUB山岸、加藤、酒井、内舘、小池)主審SHAMSUZZAMAN (晴 36度)
ケディリのホームがAFCの規定を満たしていないという理由で200km離れたソロシティのPersis Solo(リガ・インドネシア東地区所属。ケディリは西地区)のホームで開催
山田、闘莉王出停 ワシントン痛みのため欠場
シドニー0-0上海で勝点差変わらず。次の埼スタ・シドニー戦で勝つか分ければノックアウトステージ進出
グループFの川崎、J初のグループステージ突破決定

チケットは20000Rp。荷物チェックなし、ペットボトルOK。キックオフ2時間半前に開門。メインのアウェー寄り、屋根あり。


今後のための余談。
敵に勝つには、嫌悪なり憎悪なりのバイアスを一旦排して相手の文化に敬意を持って情報に接して分析・対応するのが基本中の基本だとあたしは思っている(憎悪を煽ったりしたいならその後でいい)。異国の敵地で戦うならなおのこと。
ペルシク・ケディリは、リガ・インドネシア西地区で17節を終えて18チーム中3位(トップ4がプレイオフ進出・東西合わせて2グループに分けて総当たり戦を行い、最終的にチャンピオンとなる)、Christian Gonzalezは得点ランキング1位。
チームがいくつの島にまたがってあるのかわからないのだけど、1年中この暑さで34試合(+プレーオフ〜決勝)をほぼ15時半K.O.で中2〜3日でやってるんだからそりゃ当地に特化した戦術なり動きなりができている。そして闘う選手にとっては、気候や習慣が敵なのではない、この地で輝く敵こそが敵なのだ。レッズは「格下」のくそ弱いチームに苦戦したわけじゃない。アジアのアウェーの闘いに、ホームの価値観で「格下」だの言うのは意味がないのだ。レッズがいつかどんな環境でもやれるチームになって、堂々と「格下」を決めれるその日まで。
(ポンテにはそう言って奮起するだけの力があるが)



[闘いの言語]
追いつかれる、勝てない、コールが合わない――そこには特に新しい問題はない。
去年までの「それでも勝ってる」とき、ゴール裏が選手とシンクロしようとして真に「共に闘う」(スローガンじゃないよ。意味は後述)ことに意識的にならずとも勝てていた間に、「90分をどう闘うか」というゴール裏のインテリジェンスはすっかりやせ細ってしまった。
最近の「開始早々から撒き散らされる焦燥感」はそれゆえに顕著で、しかも去年までならそれに関係なく勝ってたチームが、今年はそこにシンクロしてくる…。

今一度。
「93分“闘う”」ではなく「93分、刻一刻“どう”闘う」があたしらのテーマ。
その試合に際しての状況(シリーズのどの段階か、ここまでの流れと数試合後までの展望、チーム状態、相手、etc)を前提にどう闘うかを考え、それを試合中に試合見て修正しつつ、初めて・久々に来たひととも意識合わせて選手と一緒に闘おうとする。ときにはより強いシンクロを求めての痛い断絶だってあるかもしれない。
早い時間帯に押し捲られたら「持たせてるんだよ焦んな」とゴール裏を(そして選手を)落ち着かせたり、「あと○分あるから△△△しよう」と声を掛け合ったり。各自が自分のプランを持ち、それが試合中コトバや態度に顕れ共鳴したり反発したり心を動かしたりして、今のゴール裏の「闘いの言語」を獲得していこうよ。得失点だけじゃない、選手の一挙一動に痺れる、本当の「共闘」をしようよ。
状況過酷なインドネシア・ソロで、戦況過酷であろうリーグガンバ戦へACL第6戦へつなげるその端緒をなんとしてもつかみたい。

ACLだって、行くヤツだけが楽しんでるんじゃ、選手かわいそうじゃん。


[20070506]【10】大宮アルディージャvs浦和レッズ@埼玉
「それでも勝つサッカー」が「それでも分けるサッカー」になっただけ。
ではないのだよちゃんと見よう(って毎回書いててそれがつまらん)。

■大宮1-1浦和(38'大・小林、73'ワシントン)33,162人
GK都築、DF山田、堀之内、闘莉王、坪井、MF鈴木、長谷部(→55'小野)、阿部(→81'細貝)、ポンテ、FW永井68'、ワシントン80'(SUB山岸、ネネ、内舘、平川、岡野)主審松村 雨 17.8度 84% 阿部は負傷交代 2位(勝点差3以内に5チーム)

スタメン固定で10節を終えてまだまだ途上。成功経験者が新しいことに挑戦することに精神的なブレーキや反発、ネガはつきものだが、それにしてもギドが(そしてゴール裏も)どんだけ選手を甘やかせちゃったのかというのが身に沁みる。
去年までの「勝てばいい」フットボールはすでに完結したのだ。と同時に、去年までの「歌えばいい」「声しかねーだろ」の安穏も終わりだ。浦和がもっと強くなるためのステップはキツイし厳しい、でも楽しいフットボールへの道なき道、選手たちと一緒に苦しんで、一緒に楽しんで切り拓こうよ。「共に」「闘う」チャンスだよ。



選手見て試合見て闘ってる?
[20070503]【9】浦和レッズvsジェフ千葉@埼玉
連戦、今年はまだ慣れていない暑さの中カツカツにやって先制して折り返し。が、後半あれっ?と思うような空気が敵の退場でさらに浮ついて、攻めてはいたけどちょっと一度落ちつこうよーと伝えられぬ間に失点。いやまだ時間は十分にある、なのにロングコールが上滑り、ガーガーとごり押す声が充満。同じ歌、同じコール、どう声を出せば変えられるだろうやりなおせるだろう気づくだろうともがくも何にもならず、声はりあげながら悔しくて涙がにじむ。これじゃーただ選手が疲弊してしまう!うまくいかないなら一旦止めて落ち着いて機を伺うのもありだったとあたしは思う。でも、強い、あるべき「レッズ」を求める、希求しまくるゴール裏も正しい。のだけど。
そう応援がハマらないときはある。でもロスタイム4分を含む最後の時間帯、ここまでにすっかり疲弊させてしまったことは棚に上げてとにかく行った、ガツガツ求めた。ああ勝手だよ、でも勝ちたかったんだ。どうしても勝ちたかった。他にどんな選択がある? なのになんであんなに静かだったのだ?

力なくor力失って、追いつかれてあるいは0-0で引き分けた今年の他の引き分けとは違う。10人相手に勝てねーのかよと腹は立つけど、リアルにこのゲームに勝つ闘い方を冷静に選びとらなかったのはあたしらも同罪。

■浦和1-1千葉(27'ワシントン、49'千葉・水本)57,440人
GK都築、DF坪井、闘莉王、堀之内、MF鈴木、長谷部(→68'平川)、阿部、山田、ポンテ、FW永井(→80'MF小野89')、ワシントン(SUB山岸、細貝、ネネ、内舘、岡野)主審家本 晴 23.7度 33% 千葉DFストヤノフ欠場・DF斉藤45'に退場 2位
ホームでブーイングが形を成したのは2005年大分戦以来、クルヴァに限れば2003年まで遡れるか



[20070429]【8】鹿島アントラーズvs浦和レッズ@カシマ
地も空もつながってると感じた、勝つ気・力漲る「ここ」とピッチ。とにかくうるさくとにかくポジティブでピンチもチャンス。左サイドで伸二が啓太がガッつきその伸二の脇を走り抜ける啓太〜暢久〜ポンテ!の痺れるゴールでウノゼロ勝利。最高。

○鹿島0-1浦和(56'ポンテ)36,146人
GK都築62'、DF堀之内、闘莉王、坪井、MF山田、鈴木22'、長谷部89'、阿部51'(→87'DF内舘)、小野、FW永井(→84'岡野)、ポンテ(→89'エスクデロ)(SUB山岸、ネネ、平川、小池)主審扇谷 晴 18.8度 24% ワシントン欠場 鹿島は柳沢骨折欠場 永井J1出場200試合 2位(首位G大阪)
試合前、敵ゴール裏に林立する旗のはためく方向がコロコロ変わるのを見て、ウチの選手はやりにくいかもと思っていたらその風が運んだのは大量の紙吹雪。降り積もり、舞い上がり、ときにボールも選手も見失うかというほどの吹雪に、もしかして敵はこの状況下でやる練習もしてたりして?と思った。
でもこれを蹴散らして勝つのはうちらと、さらに強く思った。
あたしはその蹴散らす様を美しいと感じたし、抱いた感情は「嫉妬」に近い。

事の正誤や結果は問わなくても出る、だからスタジアムに試合に暴力的なまでに関与しようとする意志をこそ見る。試合を「ものにする」ために、理解されがたい(これではない)何かをなすべき時はある。牙は磨いておこうひっそりと。


「勝つんだよ!」
[20070425]【ACL E-4】上海申花vs浦和レッズ@上海・源深体育場
世界は実は『アルファヴィル』で辞書は日々薄くなりコトバは日々削られようとも、「浦和レッズ」というコトバさえ使えればあたしら何でも伝えられる。
そうなんだよ。

ACLで闘う楽しみ、どうしちゃったんだい。スキだらけに見えてねちっこいヤツラの術中にハマり、なおも「勝てるはず」と思うだけだから時とともに苦しくなる。不注意不用意無気力牛歩交代それに対する無関心…思い出しただけで魂が虚脱しそうなシーンがいくつかあった気もするが、選手のその苦しさを勝とういう気持ちにギラリと変えて、ベンチもろともチーム全体焚きつけて喜びを引き寄せるのがそこに立つあたしらの喜び。疲労だってぶっとばすべきときがある、届いてねーなら届かせる。連戦の今は絶対に後退させてはならない時期。
敵サポばっか喜ばせてなんなんだよ。

■上海申花0-0浦和紅宝石 6,000人(うち浦和側3,000人と報道) 16:00CST K.O.
GK都築、DF坪井、闘莉王87'、堀之内、MF山田75'75'75'、小野(→60'平川)、ポンテ、鈴木、長谷部、阿部、FWワシシトン(→82'岡野)(SUB山岸、加藤、ネネ、内舘、酒井、小池)主審M. Al Ghatrifi (晴) 永井は肉離れで不在
シドニー3-0ケディリでかろうじて1位キープ(勝点差は1)。だがそのシドニーが空港に着いただけでその熱さと湿度に気力奪われたというソロでの第5戦、炎天のひどいピッチで負けて3位となるも諦めなかったシドニーと闘う第6戦はいずれもとても厳しい。
ホームで勝てばアウェーは引き分けでOK、6戦トータルで考えればいいという声がある。あたしはそれはどうしようもない事態に襲われたときの考え方だと思う。初戦の前にも書いたが、闘いの時間は均質じゃない。粘り、諦め、焦り、プレッシャー。季節、リーグの状況、出停…。あたしらは予想屋じゃないのだ、シドニーでの勝点1とは違うこの闇を覗き、次へつながねばならない。


[上海アウェーに向けて]
絶賛構築中のチームがACLアウェー2戦をはさみ(「練習」の時間などなく)11節G大阪戦まで続くこの連戦の初戦を落としたという意味では痛いとあたしは思うが、まだリーグは5分の1地点、ガタガタする必要はない(チームについては)。あとほんの少し敵にズレを呼べば得点できたシーン、気がみなぎっていれば失点防げたシーン。どっちもあたしらのリーチでもある。

さて、開門が1時間前という話もきこえる上海に何千人。K.O.の瞬間に「一番ベターな(=選手がやりやすい、力になる)応援席の状態」をイメージして、状況次第で修正しつつそれに向けて行動しませう、あわてず焦らずポジティブに(自分は間に合わなくても)。たとえ身一つにさせられても「I'm REDS」。声を限りに闘おう。


“無敗ホーム”の生んだ、正当な結果
[20070421]【7】浦和レッズvs川崎フロンターレ@埼玉

●浦和1-2川崎(50'川・我那覇、56'マギヌン、64'堀之内)50,531人
GK都築、DF堀之内38'、坪井、阿部、MF鈴木22'、長谷部、小野(→74'平川)、山田、ポンテ51'、FW永井、ワシシトン(SUB山岸、堤、内舘、酒井、小池、岡野)主審吉田 曇 21.9度 55% 闘莉王欠場 敵は逆攻め(前半風下)を選択 シュート18-7 暫定3位→4位
ホーム負けは2005/9/10大分戦以来。ホーム無敗記録は25。

それにしてもちっちぇースタジアムだよな。0-2から1-2としたとき喜ぶな? あたしら無からだって産んでやると賭けてるんだ、ゴール裏はゴール裏のやり方でそこに自分とスタジアム中の歓喜載せてあと1点もっと強く手繰り寄せてこそ。残り30分弱あって相手はあんな風で、なんでそれができなかった。喜びが、苦しみが、鼓動が、勝ちたい気持ちが行動がなにもかもが足んねーんだよ負けてんだよ。
「いつかは負ける」「試合はよかった」なんて自分を慰めてる場合か。足元の問題を見ようよ。この結果に、ホームだから負けないって思ってたヤツは取り乱せ。もう勝てないんじゃないかって思うならとことん悩め。「無敗」築いてきたヤツらは怒れ。「無敗」ゆえに動き出せなかったヤツは試みる時。

「オレたちは負けてはならない」、その試合の結果が負けでもオレたちは負けねえ、負けててはならない。Jでもアジアでも世界でも。


All about 2 goals
[20070415]【6】柏レイソルvs浦和レッズ@国立
何の意味があったのだこの後半と直後こそ思ったが、前半あってこその意図ある停滞、進みたがっているリアリズム。さて次は中間テストか効果測定か。いやそんな窮屈に押し込まないで前へ荒野へ、支えてこそホーム。

○柏0-2浦和(26'ワシントン、38'小野)35,013人
GK都築、DF坪井、闘莉王42'、阿部、MF鈴木、長谷部67'、小野、山田、ポンテ(→89'岡野)、FW永井(→76'MF平川)、ワシシトン(SUB山岸、内舘、堀之内、酒井、小池)主審松尾 曇時々晴 16.9度 56% ギド観戦 後半シュートゼロ 首位
アウェー勝利は2006/9/30京都以来。
無敗で首位だった柏は菅沼と李がU-22で不在、山根が31'ケガでout。


次は7位だけど勝点差わずか3、ACLは敵地2勝の川崎。そしてそれが大事ではないのだけどグラグラにしてやりたいヤツラの足元。



水曜ホームの、何に来た
[20070411]【ACL E-3】浦和レッズvs上海申花@埼玉
いろいろ事情はありつつもとにかく駆けつける平日ホーム。K.O.近くなって少ない母数にわさわさ持ち込まれるいろんなニオイがリアル。だからこそ意識とテンションを一定に合わせてやることをゴール裏はいつもより意識しないといけない。ここは2週後のアウェーにつながってんだ、なのにある者はいたずらに焦りある者はななんでそんなに焦るわけと思いそのどちらもが「負けてないホーム」に胡坐。それぞれが「素」のまま、バラバラのホーム。早々にケガで選手交代もあった敵がさっぱり飲み込まれてくれず、選手たちは全力とは思えない敵になぜかペースを握られていると感じていただろう。
真綿で首を絞められるようなこの苦しさから自由になろうとした選手もその先が見えず。でもだからチャンスのときは何をどうしてでも形にしたかった。レッズが足りないときは、不足をものともせずバカみたくポジティブに敵を挫け。不満不満不満? リーグで知ってる相手に苦戦してたんじゃなくて、ACLで他国リーグの初の相手と勝点3をノルマに闘っていたのだ、それをサポートしたのか?

○Urawa Reds 1-0 Shanghai Shenhua(45'阿部)28,828人
GK都築、DF坪井、闘莉王、阿部、MF鈴木、長谷部、小野、山田、ポンテ(→84'MF細貝)、FW永井(→69'岡野)、ワシシトン61'(SUB山岸、内舘、堀之内、酒井、平川)主審マスモード モラディ(イラン) 雨 肌寒い E組1位(勝点7)
ケディリvsシドニーは豪雨によるピッチ不良で翌日10時半K.O.に(放送があった。進歩)、そしてケディリ2-1勝利。
2週間後の上海アウェー、彼らは勝ち続ければまだ望みがあることにかわりはない。

ワシントンが「(後半)ボールを持ってるときにチーム全体が消極的」とコメントしてたけど、スタジアム“全体として”もそうだった?


浦和の中身
[20070407]【5】浦和レッズvsジュビロ磐田@埼玉
誰かのファイトが無駄に終わったとき、新たな目指す地平を見よう、次はその次こそはその先が見たいと願おう。それはボールの行き先追ってても見えてはこない。
ギドの3年間に見なくても知らなくても考えなくてもよかったことに、2007年今の楽しみがある。シドニー・大分に来てないスタジアムの90数%のひとにとって、久々のゲームだったのだよね。埼スタだから勝てるとか負けないとか言って心身サボってたら残るのはよくて疲労だけ。

○浦和2-1磐田(32'磐・カレン ロバート、39'ワシントン、79'ポンテ)45,025人
GK都築、DF坪井、闘莉王、阿部62'、MF鈴木、長谷部、小野21'、山田、ポンテ(→83'MF細貝)、FW永井(→89'岡野)、ワシシトン(SUB山岸、内舘、堀之内、酒井、平川)主審西村 曇のち雨 16.4度 49% ギド観戦 DFポスト×2 5位
山田J1通算350試合出場。リーグ次節は首位・勝点差2の柏戦

オジェックの4バック2戦目。また先制点やられたり、追いついて勝ち越して今度こそ勝ちきらねばならぬ展開に、前節とほぼ同じ時間帯のDF投入。意気に感じた。結果は問うものでも問わないものでもなく、出すもの、出させてみせる、と。


またかよ!だけじゃないよ
[20070401]【4】大分トリニータvs浦和レッズ@九石ド
2点差を追いついたシドニー戦からの継承〜その上を意識したサポートをやろうとしていたと思うのだが…継承したのはそれか!
プレシーズンから引きずったままの選手自身の不安やマイナスイメージが、判断を鈍らせ緩慢なプレーを呼ぶ。小さな変化の積み重ねを楽しみに変えたい。喜びに変えたい。 終盤、攻撃的な交代を重ねGK西川が上がってみせる敵のそのメッセージがただピッチを支配する空気をつくったのは監督・選手だけじゃない。

■大分2-2浦和('11大・高松、'30 '35阿部、'89深谷) 27,163人
GK都築、DF坪井、闘莉王、阿部、MF鈴木、長谷部、小野、山田、ポンテ、FW永井、ワシシトン(→82'DF堀之内88')(SUB山岸、堤、内舘、細貝、酒井、岡野)主審吉田 屋内(曇時々雷雨) 15.4度 74% 6位
長谷部スタメン。当地で3年連続高松に決められそして負け
ダンマクを出すスペースを前回までの半分以下にされたわけだが…出すもん出して出せなきゃどかしてじゃなくて気持ち弾けるかっこええゴール裏つくろうよ!

シドニー戦の後ポンテが言っていた(いつもは浦和サポが多いから)慣れていない“本当のアウェイ”というのはここもですか。というか日曜夜、最終便を気にする人がいて、シドニーで見た顔がなかったりはしてても1000人を優に超えるサポがいて力になれないなんておかしい。おかしいよ。


[ALL TOMORROW'S PARTIES]
行けなかった人からの「ありがとう」とか「引き分けOK」とかなんだそれと思う。「てめーあれで最後勝たせられないとはどういうことだ」ぐらい言ってくれ。胸を張って「全部でやった、もてるものすべてに天から地から何でもぶん取ってやったやりきった」と答えるよ。その上で一言、「でも、勝つことはできなかった」。
そう、「でも勝つことはできなかった」んだ。そこに目を向けようよ行った人も行けなかった人も次を闘うために。

あたしはこの1戦で、ふだんの綿々と続くリーグでの闘いが、その試合に勝つということじゃなく「自分たちにとって」いかに大切かを思い知った。
つくってきたもの「以上の」出発点は、ない。
闘いがいかに特別なものであっても、始まりはそこだ。
あの闘いに勝てる、勝つゴール裏は、「行った人」だけでつくれるものではない。「行けなかった人」が大多数を占めるふだんのゴール裏で、つくっていくものだ。 現地に赴ける人だけがアジアのレッズを支えるんじゃない。行かないヤツは関係ないんじゃない。でもそれは念を送ることじゃないんだ。
行けなかった辛さに自分を幽閉するのも、行ってやりきった感で停止するのも止めよう。見たもの感じたもの得たもの、たくさん話して、ともに考えて、リーグ大分、磐田と闘っていこう。浦和がアジアを闘い抜いてその先の世界に出るための「オレタチ」の血肉はそこで生まれる。



GO NAKED!
[20070321]【ACL E-2】シドニーFCvs浦和レッズ@オージースタジアム
J2から始まったあたしの浦和。ここまでのすべての闘い、声、眼差し、行為。「ひとりでも闘え」「いるやつだけで最高のパーティを組め」。浦和の、CURVA ESTという名の、不可視のパーティ。
威風堂々。世界は今ここにしかなく、そこにオマエは裸で立ち向かっている。高く挙げたこの手もこのジャンプも握り締めた拳も声も叫びも、全部で、オレたちの選手をここで輝かせる。守る。
三方からなだれ込む歓声に、その強くしなやかな大波に晒される浦和。食い止めようと声つぶしそうになり、何度も声出しなおして落ち着く強い声探して。守る。ぜってー守る。チェッカーフラッグが振られ、ゲート旗が掲げられ、マフラー振り乱し。この声で敵のGKを押し倒せ。
バックから投げ込まれたままだったトイレットペーパーを暢久が片付け、長谷部がギラギラと現れ、やっと漕ぎ方がわかった船が行くごとく動き出す。
ポンテのシュートがゴールに入るまでの天が迷っているかのような不思議な間と直後の歓喜。永井のゴールはイスに乗ってないのに傾斜もないのに咆えた声で転がり落ちるぐらいうれしくて、守ってあと1点、あと1点どうしてもあと1点と心臓の下あたりきゅうきゅうと絞るように思いたぎっていたとき、後ろからした「みんな、がんばれーーーっ」という女子の叫び声。お客さんや観光客や口パクくんを超えて現れた剥き出しの魂。「みんな、がんばれ」。
それはあれほどまでに願った想った「アジアの、浦和のゴール裏」とは違う。かっこよかない。けど、ひとりひとりが魂叫ばせなくてどうすんだ。
湧き起こり降り注ぐ声と、激しく交錯する肉体と、空気切り裂く輝きと。 2日前と4日前にラグビーの試合に使われた芝を汗みどろの選手たちが目を剥いて駆け上がり気を吐く。何度でも。
そうだからこそ、勝ちたかった。

■Sydney FC 2-2 Urawa Reds @Aussie Studium(1'シ・CARNEY、22'シ・TALAY[PK]、30'ポンテ、55'永井) 21,010人 /42000席(うち浦和は2000人ぐらいと報道されていた) 20:00AEDT K.O.
GK都築、DF山田(→62'平川→86'細貝)、坪井、闘莉王66'、ネネ(→38'長谷部70')、MF鈴木、阿部、ポンテ、小野、FW永井、ワシシトン (SUB山岸、加藤、内舘、堀之内、酒井、岡野)主審S Mohd Salleh
ネネ、ヒラは怪我。敵も43'46'と2名故障でout。そんな闘い。
現地は晩夏。小雨の後の蒸し暑さ・息苦しさは梅雨時のようだった。
ケディリ1-0上海(ニュースで見たけどすっげー汚ったねえスタジアム<Manahan@solo)。
1位浦和(勝点4、得失+3)2位シドニー(勝点4、得失+1)


ゴール裏を全部もらい、ダンマクを広げ、ゲート旗、チェッカーフラッグ、デカバタ、…、やろうとしたことの多くはできた。冷たいペットボトルの水も売ってくれた(生ビールもあった。ウマカッタ)。トイレはちゃんとしてた。警備員に強いプレッシャーかけられることもなかった(それはそれでムッ)。外国だけどアジアじゃない…。

気候を考え無理に詰めず椅子にも乗らずやったことはフルで行く上でよかったが、国際映像で斜めから撮られるとかっこ悪いな。。。
今回は撒き水に水道水を使ってたが、水が危険な国ではどうしたものか(口や目にはいることがあるから)。即ゆすいでぺっ、か。

シドニーとのもう1戦は最後の第6戦。あいつら後半バテるから大丈夫とか言ってる人はたとえばこれをご一読あれ。犯人探しの後、ヤツらは必ず対策してくる。初戦であれだけスカウティングできてたんだ、長谷部のことも研究してくる。一般紙は戦評に(残り試合を考えると)この2チームの得失差勝負になると書き、スポーツ紙は次のケディリ戦で何点取れるかが勝負と煽る。クラブはとにかくACLに専念する考えの模様(豪州は8月までオフ)。まあこの後1つでも負けたらアッサリ諦めてくれるかもしれんが。


良くはなくても
[20070317]【3】浦和レッズvsヴァンフォーレ甲府@埼玉
ゴールは中盤のどっかにあんのかという展開(非展開)。バレーの不在を90分デモした敵に対して浦和は…ポンテが啓太が実は激しく動いているあれを停滞とみなすも兆し兆させるもあたしらの心次第。それをどんよりぼんやり一緒に錆付いてちゃつまらんよ。
「COME ON URAWA REDS!」

○浦和2-0甲府(57' 69'ワシントン) 39,494人
GK都築、DF山田、坪井、闘莉王、ネネ(→73'長谷部)、MF鈴木、阿部、ポンテ、小野、FW永井(→89'岡野)、ワシシトン (SUB山岸、内舘、堀之内、酒井、平川)主審松村 晴 11.8度 26%

ゴール裏からの声を見返し暢久に文句言って闘莉王やっと始動。怪我からやっと戻った長谷部を2点リードの状態でチャントで迎えられたのもよかったな。


球蹴りもいいけどフットボール
[20070311]【2】アルビレックス新潟vs浦和レッズ@東北電力ビッグスワンスタジアム
雪を見ると童心に帰ります。もう1点どうやって取ろうかな〜と時と疲労を忘れ、気を抜いて攻められてもそうと感じず球蹴り楽しむ坊や達にこれがフットボールと突きつけたのは、悔しいことに敵だった。
88分の失点でわっと開いたあらゆる可能性を手なずけなきゃ、落ち着いて、と声じっくり絞るも火に油を注ぐように急くゴール裏に心は通わず。ちくしょうお前が悪い。お前が準備不足。今のこのチームが、この闘いで、どうしたら勝ちきれるのか、そのビジョンがそろわない。
どっと沸いた歓声と、ものすごいテンポで歌いだされたとたんに笛で終了したPRIDE OF URAWAの耐え難い余韻。二度と繰り返さねえ。

■新潟2-2浦和(30'永井、64'ワシントン、88'新・河原、'89新・田中亜土夢) 40,524人
GK都築、DF山田83'、坪井、闘莉王、ネネ、MF鈴木、阿部、ポンテ、小野、FW永井、ワシシトン (SUB加藤、内舘、堀之内、細貝、平川、相馬、岡野)主審東城 曇時々雪 2.5度 68%
永井公式戦3戦連続ゴール。新潟・河原は深井と交代1分後に得点。81'に鈴木信吾に代えて入った田中が同点弾。

1シーズン制になって以来、序盤にちゃんと意思を合わせて闘えていないけれど、声もそろわぬゴール裏に関係なくチームは勝って、分けて、落としたりした。でもオジェックのチームは始まったばかり。



「アジアは甘くねえんだよ」
[20070307]【ACL E-1】浦和レッズvsペルシク・ケディリ@埼玉
…じゃなくてただウチが弱すぎました。

「10点取れる」(←甘く見るの例)と、「20点取る!」は違う。数字が違う、ではなくて。城南はホームで15点取っただと?(2004年)じゃあ浦和は20点!――そうじゃなきゃ納まらない心があって今日ここにあたしらは立っている。それが現実的でないことはやらない理由にはならない(「やる」って押し捲るという意味じゃないよ。急いて合わないなら止めたり休ませたりなんでも試みるのさ)。 20点取れなかったとしてもそのことでチームを選手を責めることはもちろんないが、このあらぶる心を震わすプレーをみせてくれと願い、この心に相当するパンチを敵にお見舞いするんだ。それが、あたしの、アジアの浦和。の、その1。闘い方はその上に乗せるものだ。
で、結果。「オレたちのレッズはアジア中からなめられちゃうの?」「黙んなさい、ケディリにアウェーで勝ち、上海・シドニーにホームで勝ってアウェーで負けなければグループ突破」「突破しても敵サポになめられんのは絶対ヤ……あああたしのアジアはそゆこと?(この項たぶん続く)

○Urawa Reds 3-0 Persik Kediri(12'山田、44'永井、75'小野) 31,303人
GK都築、DFネネ46'、阿部、坪井、山田、MF鈴木、相馬(→80'平川)、小野、ポンテ、FW永井、ワシシトン(→68'岡野) (SUB山岸、酒井、内舘、堀之内、赤星)主審キム ドンジン 晴
この3試合、変わらないものがある気がする(それでも敵が強くなければ勝てる)。戦術の浸透でなくなるミスならよいのだけど


「グループE」もう1戦は、上海1-2シドニー。リーグ開幕戦に引き続き黒星の上海は合併したばかりのチームだが、とはいえACLで中国のクラブがホームで負けることは2004年以来とのことでサポもだまっちゃいないだろうし次は必死で来るよな。シドニーはリーグが8月までオフなのでオージーらしいフィジカル全開で来そうだなあ…といいかげんな想像もいまのうち。YouTubeに載ってた試合ハイライト*

[試合前に冒頭に書いた件のフォロー]
現行のAFCレギュレーション*では全試合の得失点差が問題になるのはレアケースとわかっていながらそれを言わずに点取りまくれと煽るのはどうかと指摘をいくつか受けた。はしょりすぎたのは反省。でもただ「行こう」「後押ししよう」というのではなく、「勝てばいい」でもなく、誰にとってもこの初めての「リーグ」をどう捉え闘い抜くのか、グループステージ第1〜第6戦と重ねる中で(チームの状況も考えつつ)今日はどう闘いたいか、ゴール裏に立つ者は自分で考え、できれば周りと会話して、想いを形に、力に、していこうよあと5戦。



「錦」で勝てる試合はない
[20070303]【1】浦和レッズvs横浜FC@埼玉
クラブが率先して誤解をふりまいてる気がする今日この頃…。
何がヤバイって久保の同点弾に「げっ」ならともかく「すげっ」と言ってしまった自分がヤバイ。反省。

○浦和2-1横浜FC(25'OG、44'横・久保、85'永井) 57,188人
GK山岸、DF坪井、阿部、ネネ、MF永井、鈴木、小野40'、相馬、ポンテ、FW山田、ワシシトン (SUB都築、堤、内舘、堀之内、酒井、平川、岡野)主審柏原 晴のち曇 15.2度 64% チケ完売
相馬リーグ初先発。エンブレム幕〜赤白チェッカーのビジュアル。カズはサブ、出場せず。クボダンス…。


J1開幕戦勝利は1999年(浦和2-1G大阪@駒場)以来。
去年のチーム内アシスト王
(JではG大阪二川に続く2位・14アシスト。クロスは215本でJトップ)アレの働きを誰がどうするのかはわからないが、かい間見えた個々の力と可能性、腰据えて伸ばしていく他はいまはなし。
阿部のDFっぷりと相馬の沸かせた後のクロスと後半の山田さんの電池切れが印象に残る。



かっこ悪いことはなんてかっこ悪いんだろう
[20070224]【ゼロックススーパー杯】浦和レッズvsガンバ大阪@国立
「差は1000万円、勝つことより優先すべきこともある試合、それをしっかり見たかった」と自分は去年ここに書いていた。
何を優先したんだ?

ブーイングで前半終えたら後半ドアタマはズガンとポジティブに後押ししたかった。話はそれからじゃないのかありゃなんだ?
3失点後…様悪く3失点したとはいえウチの選手に対して「うんこレッズ」と敵サポに言わせ放題。あと20分以上あったのに。身を切る思いで成す放置はありだがそうでしたか。
4失点後、カッコ悪くてもいい、いま一度力をと「フォルツァ浦和レッズ」一字一句強く激しく叩き出す。リーグでないから負けの1得点に数字上の意味はない、けれども。でも笛が鳴ったらそれはおしまい。あたしら一度も渇入れることすらできず闘う気持ちも剥きだせずただ流れて曝されて、運も主審も悪くねえこの負け自体に、次につなぎたいもんなんかない。なのにいつまでもかっこわりーよ! 試合中に励ませよ!
こんなんオレのレッズじゃねえと言ってとっととダンマク外しにいくヤツがいてもおかしくはない。と思うよ元J王者となった2007年も。

●浦和0-4G大阪(31'G大・マグノ アウベス、42'G大・二川、67' 85'G大・マグノ アウベス) 35,307人
GK山岸、DFネネ、内舘、坪井、MF小野、阿部、鈴木、平川(→62'FW岡野)、山田、FWポンテ、ワシシトン (SUB都築、堤、酒井、赤星、中村、小池)主審扇谷 晴 10.5度
オジェック新体制J初公式戦。4失点でも2000万円獲得、お蔵入り優勝グッズのサンプル代は心配するなってか。シトン、本大会3年連続ゴールならず。


ネットラジオで聴いたブルズカップの実況「なんということでしょう」「残念ながら悲惨なパターンでございます」がアタマの中でリフレイン…(←映像はまだ見てない)。彼の地でもこんなんだったんか?


・・・・・・
[20070213]【Bull's Cup】@ザルツブルク
行ってないので結果だけ。
●レッドブル・ザルツブルク3-1浦和(3' 12'オウンゴール、14'ザルツブルグ ヤンコ、32'小野)※1試合45分
GK都築、DF堀之内、闘莉王、坪井、MF小野、相馬、鈴木、阿部、山田、FW永井、ワシシトン (SUB山岸、細貝、酒井、ポンテ、堤、平川、小池、内舘、赤星、岡野)

●浦和0-3FCバイエルン・ミュンヘン(9' 32'バイヤン ロケ・サンタクルス、40'バイヤン クラウディオ・ピサロ)※1試合45分
GK山岸、DF内舘、坪井、闘莉王、MFポンテ、相馬(→35'堤)、阿部(→43'酒井)、細貝、平川、FW永井、岡野(→29'小池)
大会最下位。でも出場するだけで賞金15万ユーロ(約2400万円)。おまけに経費は主催側持ちと。








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