U R 【2000/11/19】浦和レッズvsサガン鳥栖@浦和市駒場スタジアム

分身をメインに置きたい!という1万3000人(推定)の願い渦巻く駒場
13:02 * 黒・白・赤のデカバタ3枚が降り2Fから紙吹雪が降り注ぐ(写真はバックスタンド)




*バックスタンド側写真(*)提供:ageさん(ありがと)




*11.19の写真を掲載しているHP
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 (選手写真満載!)
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 (あーべーちゃーーーん!!)
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 (紙吹雪に霞む選手たち)
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 (東側ゴール真裏から)
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 (ブレてるカットにスタッフの気持ち!)
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(CURVA ESTかく闘えり)No.16〜20
<<<<<前から続く]13:04 キックオフ。「アレ浦和」。立ち上がりから積極的に仕掛けていくレッズ。ボールの動きもいい。ヤマのスローインからアジエル、ヤマと素早くボールはゴール前、のいきなりチャンス。走りこんだ伸二がヘディング! がGKキャッチ(3分)。その後もサイド突破、サイドチェンジからクロスと攻める、正確には攻めようとするレッズだが、クロスが早すぎたりキーパーの手にパスだったり(爆)。絶妙なスルーパス!と思ったらオフサイドだったり。あせんなレッズ。
ひととおり今日のレッズの攻め手が出たところで気づくと鳥栖が全力で守備配備。術で及ばないところがあるとすれば半歩速い動きで補い、すべての局面で決して諦めないっておい、それはレッズに必要なスピリット…)。ボールホルダーに2人、パスコースに2人3人、だんだん遅くなるレッズの動き、リードしてるようでじわじわ相手のペースにはまりだす。ポジショニングもずれて連携悪化。早くも前の3人に真綿の足かせ。西野からクリアボールがいきなり大柴に通るが、へっぽこシュートはGK正面。んがーっ。
マヂで考えないようにしていた不安がときどき意識の隅に浮上する。BSー1でナマ中継って、レッズ選手にとっては何でもなくても鳥栖の選手にとっては発奮材料だよなーとか、試合に出てなくてもキャラグッズがたくさんつくられ売られるレッズなんて憎たらしいだろーな、とか、なんと言ってもウチが1回も勝てなかった札幌に2勝してるし(くそー)とか、だいたいレッズに1回完勝してるし(しかも福田のオーラを感じないその神経!←んなせいで福田は神隠し状態で今日に至る…)、とか。
でも今日のわたしの気持ちは弱くはならない。おうよ、敵に不足はない。

でも。少しは緊張しろよ!してくれよ!(願) てゆーかこいつら今日をターゲットにめちゃめちゃ練習してきてないか!? 最大限のブーイング、敵がボールを持てばもう、決定的な仕事をしそうじゃない人でもとにかくイレギュラーに調子はずしたブーイング、なんとか敵の心を乱したい…。
が、たぶんイメージどおりにサイドを抑えることに成功しつつある鳥栖、自信つけて、攻め急ぐレッズをたたいて鋭くカウンターに走り出す(J2でここまで山田を恐れず右サイドを攻略したチームがあったか?)。30分以降、シュートを数本たて続けに打たれては西部がセーブ。洋〜平〜〜っ! ここは冷静に落ち着いてチャンス待つ。いつもそうじゃん、気にすんな。……でもピンチ多すぎ(泣)。
前半は0-0のまま終了。

大分?関係ない、でも一応ね、と言い訳しながらimodeに手をのばす。つながらない。駒場中でやってないか? まあいいや知りたくなくてもそのうち放送されるはず。まったく気にならない他会場の結果を3つも流した後、「大分で行われています大分トリニータ対大宮アルディージャは前半を終了し」オーロラビジョンに映る数字は0-0。

うーん、審判にも交代枠ってないの〜(←おいおい)。向こうの線審、交代! ファウルの基準が定まらない主審も交代さしてぇーよ。
うまくいってない、というマイナスイメージ。肥大する焦燥感。あたしらの心にたぶん少しづつあった勝ちにつながらない芽をリーダーがつみとる。――わかるか? 鳥栖の選手を泳がせてるんだ。西部を信用してるから。危ないとこでは打たせてねーだろ。――
鳥栖の選手もあのフルスロットルが最後まで続くはずがない。連携がバラバラで気持ちばかり焦って見えるレッズ選手を、リラックスさして、勇気をもって勝ちに行くために。勝利のカギを引き出すのがわたしたちの仕事。さあ後半だ。

ヤスがはいってる! 大柴?…と思ったら代えたのは路木。ヤスの動きにいきなりトキメキ。アジエルのフォアチェックに敵DFがそらしたボールに全速力でつっこむヤス。あ、と思ったときにはヤスは目の前でボールもろともDFと交錯、ファールだ!流すなよ審判っ!(誤)と状況無視の感情ががーっと高潮したところでこぼれたボールにアジエル、わらっと寄るDFをドリブルで交わしてシュート!決っ!!!(45分) 気持ちの非常扉が1コ開いた。しばらく記憶がない。ふうっと我にかえったのは、飛び出してきた洋平と西野が重なって見えた悪夢(記録で見ると7分後)。クリアされず浮いたボールを洋平が着地するより先にルシアノが。ぅぁ…。
オフサイド…はない。向こうの鳥栖サポの旗、翻る。なんで、って気持ちぐっとこらえて「ウラーワレッズ!」。山形戦でVゴール決められたときも西野となんか空気があってなかった。声、出そうよかけようよ! 自分もきっとぼーっとしてたのだ。ごめん!
鳥栖に与えてしまった勇気をなんとかして挫きたい。点取る糸口が見えない。が、三原に打たれたシュートを洋平セーブで凌いだイヤなシーンを忘れないうちに、またも左から突破、ピクンが止められず、ゴール前へ、とそこにイチ! 猛然と、あわや洋平と1対1の大ピンチを回避。
したはずが。
おいーっっレッドだよ? なんで!! ん、イエローじゃない? だってイチ出てかないし。その前に鳥栖のハンドじゃ? 重苦しい沈黙と騒然と。ピッチの上でも阿部ちゃんや何人かがしばらく審判を囲むが、やがて室井が輪から出てベンチ方向へ歩きだした。うわぁ……。イチーっ。お願い落ち込まないで。わかってる。イチの守ろうとしたもの、勝つその気持ち、その勇気、あたしらが引き継ぐ!
あそこでレッドなら結果はPKだって誰だって知ってる。PKは(少なくともレッズサポ的には)得点だ。この試合でその意味するところは限りなく絶望に近い。でも駒場中がイチの味方だとわたしは思ってた。だからその分、守る闘う勝つまでだ。

キッカーは三原じゃなくて今季途中まで大分にいたルシアノ。最後の瞬間までPKじゃなくてFK!て思おうとしたが進行しようとしてるのはどうしようもなくPK。もう全身全霊で血管切れそーなぐらいレッズを勇気づけてから地割れしそうなブーイングを浴びせる。浴びせつづける。
笛がなり、ルシアノが助走して、洋平が飛び、一瞬ボールを見失ったとき。鈍い音とともにボールは左ポストを叩き、再びルシアノの足元へ(64分)。そのときJ1 12節(11/11)セレッソ西澤のPKシーンがよぎったのをブーイング&ヤジでぶっとばし、ゴール支柱のUBマフラーがフラッシュバック、とそのまま打ったルシアノ(西澤のはGKがはじいたボールだからOKだけど、誰もさわってないボールを再び蹴るのはファールだそうだ。知らなかった)、ボールはゴール上空を抜けてった。


もう一瞬だって絶望している余裕はない。とにかく勝つ。土橋がアップ、よしっ横山!(←えらそー)、正樹ならやれる!守備と起点。誰に代える?、大柴。10人だということを強制的に忘れる。選手がそう感じないよう、よく見て声出して(12番じゃなくて11番になっちゃったけど)。陣形がタイトになって味方同士が重なることもなくなり(←ウソ)ピンチは減ったような気がするが決められない。俊也のミドルが大きくはずれる。阿部ちゃんゴール前のFK、バーを越える。敵がボールをもった瞬間からミスしろ出せ外せこっちにパス! 「大脱走」で力一杯に応援、みんなをのせたい。アジエルが左サイドを突破してクロス、ヤマが絶好の高さからヘディング! 天をあおぐ。ふてくされないで本気で悔しそうなヤマに次こそと願う。
ロスタイム最後のチャンス、阿部ちゃんのクロスからヤス、アジエル、最後はヤスがシュート!は敵DFにあたる。ホントの最後のコーナー、蹴るのは伸二。コーナーの度にわたし祈るように声だして手を叩いてきた。うまくいかないから手を叩く角度毎回変えたりして。今度こそ。が、1-1のまま後半終了。
mmmmmm.......「好きにならずにいられない」唱和中
14:56 * 岡野のファイティングスピリットを胸に臨む延長戦
Vゴ〜ル!そして岡野がフラビオに……と2000人(推定)が夢想
14:57 * 延長前半K.O.










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延長でもとにかく勝てばいい。去年と違う。10人て事実はもうそこらに放置した。入れればいいだけ。幸せな諸君!(←どーかしてます
いくらコトバをつないでもどうにも重苦しい空気が沈殿する。延長ハーフは他会場の結果は流されないので大分の結果はわからない。人のドラマはどうでもいい、勝てばいい。でもたぶん連絡とってる人はいる。そして誰からもその結果or経過はきこえてこない。勝ったんだ。
ベンチの前でマッサージ受けたり意識あわせる選手とスタッフの後ろに岡野! アップしてたから入るよ、と後ろの人。突然、岡野がピッチを横切りバックスタンド方向に全力で走ってくる。赤いユニに赤いシューズ、髪振り乱し総力で迫る岡野の姿は、あたしたちの魂に直接叫ぶ、「俺たちは勝つんだ!」 鳥肌。おぉぉぉぉぉやるよ!岡野〜っ。岡野〜っ!! 疾走して、バックスタンド前で両手をあげて咆え、後ろを向くとまた疾走して円陣に戻っていった。ジョホールバル再来?、総攻撃体制!代えるのはピクン?

勝利へのリスタートにリーダーが選んだのは「好きにならずにいられない」。静かに深く駒場中に通底する、たったひとつの、シンプルな、みんなの願い。

駒場を揺るがす「WE ARE REDS!」。笛の直後、アジエルのパスから伸二が抜け出してシュート。GKキャッチ。1分もしないうちに今度は阿部ちゃんのクロスがDFにあたったこぼれに伸二、大きくシュート。かなり大きい(汗)。岡野の走りにあわてだす敵DF、猛烈に攻めるレッズ。ピクンの分はヤマが守ってる、まかせて行け〜〜っ。
アジエルのパスを岡野がシュート!これもGKキャッチ。くそ。またレッズボールでアジエルが倒された。FKだ。向かうのは阿部ちゃんと伸二。蹴るのはきっと阿部ちゃん。とそのときゴール裏から起こったのは阿部コール! あーべ! (ダダダン)あーべ! (ダダダン)あーべ! (ダダダン)あーべ! (ダダダン)。コールしながら涙目になった。やっと、やっと!やってくれた阿部ちゃんコ〜ル! 離れたところにいる友達も泣いてるよと思いながら。阿部ちゃん聞えてる!?機会がなくていつもコール出ないけどみんないつもこんなに応援してるんだよ! 
壁ができて主審が戻り、おぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜といつものようにゴールへの応援の声低く響く中、阿部ちゃんが助走、蹴ったボールは壁にあたってずっと左の正樹のところへ。正樹が前へ踏み出しながら姿勢をとったとき、パスなんかじゃない、みんなの声が大きく強く咆哮に変わりボールは弾丸のようにゴールの逆サイドネットに突き刺さる。
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