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【2000/08/27】 われらが願いを吸い込む無人のゴール裏 | |
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13号線、米沢から1時間で「県総合運動公園 中央口→」の標識。敷地の外周をまわってみたらすげー長かった Jリーグからの「厳重注意」に基づきレッズサポを隔離誘導する張り紙 公式米(?)「モンテディオ山形サポート米」の販売テント。中身は「はえぬき」 VIVA山形!なジューススタンド。もも200円(もも3〜4個分)、さくらんぼ500円(〜70個分!高いが 感動!!)、ラ・フランス300円(3〜4個分)。ん、ゴ〜ジャス なんと「いわな」と「あゆ」を焼いて売っていた。1尾400円 Jリーグからの注意をうけてクラブ側が配布した「ファン、サポーターの皆様へ」(全文はJ2ダイジェストのここ参照)。あれこれ目撃してるはずのゴール裏サポが知らないこともあり *Jリーグの文書には「一部のレッズサポによる違反行為」とあるが、クラブからのこのチラシにはそうは書かれてない(明らかにレッズサポと調べがついてる件以外は)。これでクラブの「管理」の考え方はわかったす。よいもわるいもサポにゆだねられたかっこうに ピッチはどこ〜!?状態のスタジアム内 ゴール裏の電光板に映る自分たちにエ〜ル。そうでもしないとこの空気… しつこいようですが手前の芝はピッチじゃないっす かたまって、タイコとコールリーダーの位置も決まってようやく準備完了
今回の旅程 20000827 グルメ温泉ビールは今回はお休みでーす。 東京 06:32 | つばさ111 米沢 08:35 米沢在住の友人と1年ぶりに会ってそのままクルマで13号線北上、まっすぐ現地入り。道中の話題は、モンチ選手の地元貢献ぶりとか8節札幌戦@函館(2-0で山形が勝った試合)の評とか。TV観戦の彼女によれば「狐にばかされたような試合」「終わった時トナカイが通った後のような寒い風が吹き抜けてた」。こんときの主審が今日の主審。もしかして山形得意パターン!? 10時、まだ無人のモンテ側ゲート。日差しはすでに暑い… この界隈でファミレスといえばミルキーウェイ(ビクトリアst.、フォルクスと同じダイエー系)。「夏ビーフステーキセット」1280円、キムチ&ナムルつき(謎) 【山形県総合運動公園陸上競技場】 (山形駅、天童駅からシャトルバス30分。高擶駅から徒歩30分以内) ・公園内に温泉もあるらしーが確認忘れ ・入場前に「ペットボトル禁止」の放送。でも荷物検査はなく、入ったら持ってる人がたくさんいた 14:15 開場(15分早まった) 16:34 キックオフ 運動公園南駐車場 19:00すぎ | シャトルバス 7000台収容の巨大駐車場から出て行くクルマの群れ | 山形 19:25 天童駅改札。選手たちはここからご乗車。 それにしてもウィークエンドフリーきっぷの廃止は痛い 山形 20:03 | つばさ148号 超ミ〜ハ〜モードのあたしらの手に落ちたアツアツ「特製米沢牛肉牛肉弁当」1020円。すき焼き風のお肉がまろやか、箸休めの「味噌のシソ巻き」もぐー | 大宮 22:29 日曜のこんな半端なKO時間じゃなければどっかに泊まったのに(ここらは普段の食事の質が高くて温泉も多くて好きな旅行先のひとつっす)。ってだからこそ「それしかない」最終新幹線にみんな乗れたんだからいっか(爆)。 |
さあ!って気持ちがみょーな儀式で断ち切られる。JA山形から両チームに「はえぬき」100キロ贈呈。審判にも、っておぃそれまずくないか!? 後ろの電光板に目録受け取るキャプテン伸二(JA埼玉「拍手喝彩米」イメージキャラクター)の苦い顔…。 予想通り、ひどい立ち上がり。先週の「快勝」大分戦と同じメンバーだが、あれはのって勝った。不思議じゃない。 が。何分たってもよくならない。主審、ファールとってばかりで試合ブツ切り。ラインジャッジ、ウソばっか。のれない。のせらんない。そんなん気にしない山形選手%念仏育ち。よくわかんないカードが出る。また出る。誰が?なんでこっち? やばーい空気。カットしたボールを(出すとこなくて)持ちすぎでカットされる。慎重に考え、不用意に出す。敵へのスルーパス(怒)。全然シュートまで進まない。山形どんどんビルドアップ。うっちー勝てない。サイドラインを割るボールフィード。「!」「?」で埋まるゴール裏。ブツ切れの応援。無響室の叫び。届いてんのか? ぴゅ〜(←山の声)。バック、メイン両サイドからねばねば念仏。ついにここからヤジがとぶ。やめい。耐えろ! サイドチェンジでヤマにわたって、でもそっから出すとこなくボールもまったり、でカットされること数回(ヤマって違う空気吸ってないか?)。伸二に出されるボールは多いがその後がよくない。試合前に「今日は勝ちに行きます」って山形のコメントが放送されたから、ならレッズチャ〜ンスと思ったのにさっぱりだ。 この無機能ぶりは、けど慢心とか腐った気持ちなんじゃないってこと、わかってた。新潟ボロ負け以来3カ月、アウェーでずっと勝ってないとか、J2 1敗目となった前回山形アウェー1-0の雪辱とか、それよりもっとでっかい動機。オレたち伸二と絶対勝つ。その気持ちがわかるから、弱っちくってその気持ちが空回りして悪さしても、何度も気持ち持ち直して前向いて戦う。 でも監督は別よっ!(怒) あんたはちゃんとアタマ使って采配っ! ナギーのシュートがキャッチされ(本日の初攻撃?)、最後のチャンスと思った小野のFKが壁にあたって0-0で前半終了。 「何をやってもうまくいかない」。呪いです。呪われた装備は自分でははずせません(笑)。 召喚師は召喚する 後半、「流れを引き寄せてのせよう」と大脱走…と思ったらいきなり先制されてストップ(47分)。サポは「あーっやばっ!!」選手は「まだ打たないだろー」ってそゆ時間帯。 負けんのこのまま!? そう思って当然の内容。でもなぜか信じてた。ようやく気持ちのまとまりが声にのってくる。もっと大きく。もうやめないぞ。やっとアンジーまできてシュート。チャンスがつくれるようになってきた。肝心なとこでパスミス、もーう驚かない(爆)。 赤組選手交代。大柴(58分)。3トップ3バック? うっちー狙われてたみたいだから、ひょっとして流れ変わるか。足がつってた竜二にかえて待望の吉野(63分)。……こんときあと27分もあったんだね、わたしはなぜかあと11分だと思い込んでた(笑)。あのカントクがトモいれるのいっつも遅すぎるんだもん。だからこっから後の記憶はすげー圧縮されてる。 西日も弱くなりあたりが暗くなってくる。こんな半端なKO時間設定も敵の策のうち? でも残念でした、トモがはいってから変わった。90勝で「最終新幹線で帰るっ!」って意識がピッチに蔓延(笑)。約束も戦術もないなら走ってボールを召喚! ボールをわたしらの魂を勝利を!! 永井のヘッドがポストの左を通過したあたりから大脱走は暴力と化し(←振り下ろした手が前の人のアタマにボカスカ)、すげーピンチもあったけど田北がなんとかして(DFなにやってたん?)、アンジーが打ち(バーだけど)、74分岡野にボールが出てこっちへ同点弾。吉野ガッツポーズ(あのスルーパスは吉野だったのね)。急ぐ岡野。絡むアンジーふりほどき。わたしの時計は勝手にあと5分。赤い大旗のせいで視界は細切れ。モンチ、疲れたワシントンが交代。あー不吉な山からこっちに風が。チャーンス!? ぎゃーーーっ 気が付いたら前で圧縮されてた(笑)。アタマからサンブリ水をかけられてはじめて絶叫大泣きしてることに気がついた以外もうアタマむちゃくちゃ。トモが走ってきて、ゴールに飛び込んできて、ボールがこっちに飛んで、トモそのまま走ってユニ半脱ぎでゴール裏まで走ってきて。うぁああああああ!!!!!! 飛び跳ねながらそのまま「アレ浦和」! 手を振り上げるたびに涙と汗が飛ぶ。この歌、歌うたびにあたしは今日このときを思い出すだろう。89分ロスタイム中(トモ、アンジーに壁パスだったのね。TVでみてあらためて感動)、よく考えたらVゴールじゃないんだからピッチの外にあんまり出てちゃまずいよね、でもそんなこと思いもせず。ひとりでがんばったんじゃなく、選手とサポの「今日は勝ちたい」って気持ちを、意思あるボールで負から正のフィードバックに変えたトコがイカスぜ吉野! そんな感動の合間にもすげーピンチが。さすがだぜレッズ(泣)。田北ひとりで守る。田北ありがとう! おわったことがしばらくわかんなかった。 あとできいたら盛田がアップしてたらしい(延長のつもりでしたかカントク?)。 レッズコール。伸二と、勝ったよ! これがレッズの勝利! すぐに電光板が消えて暗くなった。「みんなこのままじゃ帰りたくないだろ?」「タオルでもバンダナでもいい。掲げて!」 隣合わせた男のひとが「片方持たせて」つーんで2人で掲げて「We are Diamonds」。 …やべー。わたし途中から歌詞わかんない…(汗)。 (しかも。9/2 MDPに載った写真見るとタオル曲がってる…かっこわる) 誰に勝ったんだ? なにを大騒ぎ? いいの、もう最高にうれしくて楽しかったす。 大分戦からはじまったわたしのアウェー、初勝利。 さあ、駅へ急がねば。最初隣にいた彼女のダンマク撤収を手伝う。「Believe Yourself 小野伸二」、手が震えてうまくたためない(ごめんね)。イスの下に弁当(「米沢牛丼弁当 牛肉どまん中」1000円)忘れたことに気づくが、戻ってシャトルバス乗りそこなうとマズいので諦める。いいや「お金で買えるもの」だし(←ホントはちょっとヘコんだ)。 そして間に合った最終山形新幹線は、選手とサポで満員。座れずデッキに乗って、駅で合流したネットつながりの面々と他愛のない話で炸裂。混んでて弁当売りが来ないので、先頭車に弁当買いにいくツアーとかも実施(爆)。「トモの隣は誰?」とかいうミッションが課せられるが、弁当を手に戻りしな、いきなりカズ・サイトウの暗い目と目が合ったあたくしは、後は誰の顔もまともに見られず完敗(悔)。とまあこちらは女子中学生みたいなくだらなさだが、選手たちも席替わったりつるんで弁当買いに行ったり修学旅行なみ(笑)の落ち着かなさ。狭い・短い、福島からの「やまびこ」連結もなし! VIVA最終山形新幹線(爆々)!あっという間に大宮に着き、ほとんどの選手と多くのサポが降りる。おんなじ喜びを胸に一緒にエスカレーターで降りて(同じステップに乗りあわせた石井選手と後ろ数名はちょっとした悪ふざけではしゃいでたようだが)、散ってく。 人々がいなくなってからもわたしたちは興奮状態のまま大宮駅の構内で30分も立ち話。福島で後続のやまびこに乗り換えたらしいサポにも抜かされて。ああ帰りたくない…。 敵地米100キロの重圧がシンジと赤い戦士たちに |