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【2000/07/16】
津軽海峡を渡る快速「海峡」@函館駅
今節の顔(真相は文中に)

激しいアップダウンは性格だけにしろ永井〜〜〜!!!
コンサドーレ札幌vs浦和レッズ@室蘭市入江陸上競技場

相手がいないと試合できないんすけど… 朝8時すぎ、室蘭駅を降りると、こんな立看が。「コンサドーレ札幌、オ〜ンステ〜ジ」ってか!(怒) 

思わず握りこぶし(注・壊してません)。

会場は右手の茂みの中になります〜。正面は室蘭港
巨大なサッカーボールとコンササポ3名がお出迎え(汗)。有珠山あたりですでにレプリカに着替えていたわたくしは、すでにかなりの緊張…

さすがに応援弁当はなかったが
駅前の長崎屋の弁当売り場。ムカツキながらも決戦に備え「煮込穴子巻き」を購入。

会場から歩ける範囲には他にローソンが1軒あり。

本当の赤い12番たち
ゴール裏(B自由)浦和サポーター席。ロープで仕切られた両サポの緩衝領域には警備員が(右上から横24pixel縦49pixelの地点)

拍手は熱いピッチにあがる選手たちに
「ドールズ」は来てくれなかったが「ドーレ」くんはやって来てくれてレッズサポも熱い歓待(あ、そーぢゃなくて?)

チケットなくても余裕で観戦!!が室蘭流
会場外の小山や山は絶好のロハ台。レディアTシャツの少年がアップ中の選手を真剣に追っていた。

*例によって試合中は写真ないっす。気迫の選手陣はにっし〜さんのHPのここで見よう!

今回の旅程 20000715〜17
上野 17:18
 | 寝台特急 北斗星81号
東室蘭 07:47
東室蘭 07:53
 | 
あわてて撮ったためイビツです 折り返しが「すずらん3号」になるため特急車両でした(ラッキー)、の、車窓から見えた「室蘭ガス」ガスタンク
 | 
室蘭 08:06
いかにも盲腸線の終点らしい平らな新駅舎 区画整理中の駅前。20年前の浦和駅西口もこーだった(巨大なチャリ置き場と化してたが&砂煙あげて走る国際興業バス…)

【室蘭市入江陸上競技場】(駅徒歩3分)
11:15開場(15分早めてくれた)
13:00キックオフ

【室蘭ビール プロヴィデンス】(ほぼ駅前)
赤レンガ壁の地ビール屋。「ひとりなんですが」というとかなり待たされてから隅の無人のデカイテーブルの端っこに通された(他のテーブルはコンササポがちらほら)。ナイス。おためしセット(ヴァイツェン、ピルスナー、デュンケル)700円、ヴァイツェン330ml 450円。料理もいけそうだったが食べる気力はなかったす。

16:00の臨時特別列車で千歳・札幌方面へ向かったひとが多かったようだ。

室蘭 16:42
ホェールウォッチングとサッカーがウリ、らしい
室蘭駅のホームの上にはクジラとサッカーの絵が。
 | 製鉄所の敷地外壁を再びぐるり
東室蘭 16:56

【駅前散策】
せっかくの?長い待ち合わせ時間、なのに駅近くにはサティしか寄るところもなく(寂)。室蘭長崎屋と同様、売ってたお赤飯2種類の豆は、いずれも甘納豆でカルチャーショック。コンサ応援弁当レッズ戦の「赤飯」も甘納豆なの?(情報求む) 鉄の街銘菓「氷砕 スラグ」(それって要はゴミ? あるいは『FF V』に出てきたナメクジ…)120円、ポンナットウ70円(赤い包みがイカス)を購入。室蘭ラーメン「なかよし」駅前店はつぶれていた。

苫小牧行き普通列車

JR北海道にもあった赤い列車


東室蘭 18:14
 | スーパー北斗18号
 | 噴火湾、月食直前の満月をなが
 | めつつ爆睡
函館 20:14

【市営谷地頭温泉】(市電・谷地頭温泉から徒歩2分)
ひー。日焼けにシミマス。
新装立体化しててびっくり。でかい風呂場、だだっぴろい脱衣場の印象はさほど変わらずいい感じす。 6:00〜21:30、340円、第2、4金休。0138-22-8371

【はこだてビール】(明治館通り、駅歩5分)*
一気に飲んでしまった 21:20に着いたら「本日の営業は終了」の札が。そんな殺生な! 入るとまだお客が数組食べていたので「ビールだけでもだめですか?」と交渉したらすんなり通してくれた(後でパンフみたら「21:30オーダーストップ」って)。ヴァイツェン300ml 400円。水のうまさがでてる味、もうちょっと小麦の甘さを出してもいいと思うけど。腹減った。もう1杯飲みたい…。

【函館駅前難民市場】
と夜の早い函館、朝市目当ての泊り客と夜行客が難民状態で駅前をうろうろ。もう1軒のお目当ての「ビロングスビール」は駅からすぐ、摩周丸のとこらしーが18時閉店(泣)。駅前サンクスで「ビロングスビール」ヴァルール(エールモルト)285円を2缶買って、同じくサンクスで買った「まちむら農場アイス」280円を待合室で食べてサヨナラ北海道。

函館 23:45
 | 北斗星4号
上野 11:12(+19分遅れ)

そのまま仕事場へ。「いつの間にこんなに負けちゃってたんすか!」といきなりのコトバでお出迎え。机の上のスポーツ紙に「自力優勝消える」。すぐにすんなり理解できない――。
新潟戦(2000/06/10)以来、試合が近づくと気持ちが昂ぶって眠れない。あの日、わたしは弟の所属する浦和ギターマンドリンクラブの発表会の撮影係として、南浦和の文化センターに向かっていた。13時30分頃、埼京線の車内で2回目の通信。テガッキー(PメールDX端末)から「さ〜って。何点ぐらい取ってるかな?」と「アール・イー・ディー」のiモード用速報ページにアクセス。「0-2」「永井1発退場」。どーしたの永井!? 「0-4 前半終了」。スコア逆だろーこれ!(R・E・Dさんごめんなさい) リハ撮影中も気もそぞろ。すきあらばアクセスしてうなだれて。どーしたの一体なにが

慢心も自信喪失(あるいは自棄)も、その暴くものは拠所のなさ。監督がフロントが戦術がチームが選手が練習が審判が。毎日毎晩サポがネットであるいは直接に議論している。勝てるチームになる(よう変革を促す)ために(サポができることは)応援に行くのを止めること。ほとんど男女の駆け引きみてーな発言も飛び出す状況をわたしたちは共有している。この状態でのアウェー2連戦、前節ペットボトルと一緒に応援も投げて完敗、迎える今節は「絶対に勝たねばならぬ」勝点差7で首位のコンサドーレ。

みんな、どう? 拠所はつかんだ?

8時すぎに現地に着くと、すでにかなりの数のコンササポが歩いていていちいちビビる(が即座に闘志に変換)。他にレッズサポの姿はなく、行きの北斗星でたまたま向かいあわせになったひと(同目的とわかったときめちゃめちゃ嬉しかった)と2人でなければ半べそかも。「アウェイサポーター専用入口」と書かれたゴール裏ゲート、巨大なゴミ箱の隣に並ぶ徹夜のレッズサポはこの時点でわずか5、6グループ。ホーム札幌から100kmはある室蘭で、この雰囲気。猛烈にアウェー。

Tシャツ決戦

コンサグッズを手にする女子中高生風のグループのひとりがカバンからレッズの白いユニ(20番)を取り出して、「今日は敵だよん!」と抜け出しわたしらのすぐ後ろに並ぶ。なにかで当たったとかで、サイン入り。20番って誰だっけー、へー阿部?、後半になったらそっち行くから。頼むから最初からコンサ側で応援してくれよ。
「浦和に勝って15連勝」と書いたTシャツのガキがこっちの行列に沿って走ってくる。最後に「今日はコンサが勝つもん!」。親が行ってこいって出したんだろーか。ガキだって容赦しねぇ、おねーさんたちをなめんじゃないよ!(注・手はだしてません)。
その後も(←「も」に気持ちはいってます)通りかかるコンササポが「こんにちは!」などと声をかけてくるが、今日はだめです、ごめんなさい。サッカーファン同士楽しく観戦しようよ、なんてゆーメッセージを感じるが、あぁ? 余裕がない? 行きたくても行けないサポやファンの魂もよんで、応援して、勝つ。そのためにここにいるんだよ。悪く思わんといてアウェーなんだから。

10時近くになって、ようやく当日飛行機組と札幌前泊組が到着。が、コンサ側はすでにかなりの熱気。と、打ち合わせをはじめたUBのひとたちの中に「のび太のくせに 生意気なんだよ!!」つーイカしたTシャツが。やったぁ。バックプリントは歌詞? じゃ今日のわたしらはジャイアンか!? ひどい大声で歌って、でも実は音痴じゃないんだよね、結構難しいかも、などとやっと軽口も出る。
それにしても北海道のくせに暑い。湿度も低くない。気温とともに気持ちもジリジリ。UBのひとたちが列からちょっと離れたところでダンマクをたたんでいる。“外国人?…(読めない)…関係ない!今やる気あるヤツを使え!”(不正確で失礼)という意味のことが書いてある(前日、大原で練習中の選手たちに向かって掲げたというのはこれか?)。
スタメンは、前夜車中で目の前で、大原に行ってるはずの友人に電話した彼女からきいておよそはつかんでいた。「やる気あるヤツ」。前回は引いて守った札幌もホームだし攻めてくる。わたしはそれにひとつプラス、いまのあのチーム力で、すばやい判断で飛び出しうまく動かすために、リズムもアイデアも違う小野と阿部ちゃんをわけて出してほしいと思う。

「男と男の約束だぜ!!」

アウェー側ゴール裏はロープで3区画に仕切られており、メインに近い側がレッズ、真ん中は「緩衝領域」。主催側と掛け合った人が「ダンマクは全面使用OK!」と叫ぶ。ゲートが開くと同時に、先頭グループがダッシュで足場を固めに。レッズのダンマクの後ろでコンサ応援する気分ってどんなだろうと一瞬思うがすぐ忘れる。中はメイン中央以外ほとんど芝でべろ〜んとした印象。トイレ、売店は半券をもって一旦外に出る仕組みだ。
合流した彼女の友人2人とともにトイレに向かう途中、ダンマク制作中のグループのひとりがゴミ箱にスプレー向けてるのを見た。「浦和」……ってバレてんじゃんそれじゃあ! やんなら「札幌」とか「のび太」とかにしろよ、とどうしてそう思ったのか今はわからない(そっちのほうが卑怯じゃん)。心の中で書け
ビールを買いに売店へ。コンサ柄の店(あたりまえなんですが)に金を払うことにすげー抵抗を感じつつも、「飲み干す」「食べ切る」ことで意義ありと捉え直し(人間って…)、北海道限定・サッポロクラシック(麦芽100%)400円。ちくしょう、うめ〜。「白い恋人」チョコレートドリンク(冷)を買った1人も「くやしいけどうまい」といって飲みきってた。

ところで誰か「ドーレくんとメモリアルフォト」撮った人います〜?

とかやってるうちに場内DJのトーンがあがり、コンササポが早くも応援を開始。ウワサの公式ダンスチーム「コンサドールズ」のアトラクション(つーかチア)。「勝〜利の女神」つーDJの紹介で精神に10のダメージ。「BORN TO BE WILD」「YMCA」つー選曲で-20。スタイルよくて、踊りながらサポの前を周回…なんだよこんなんないと気分が高揚しないわけ札幌さんよ?とか思ってると「こっちまでこい」「チケット代に込みだろ〜」。野次というより真剣に望んでいる男衆も(-30)。コンサの選手は平気なのかなー(永井には見せたくないぞ)。こんなの駒場にあったらイヤだな〜(キックオフ直前に再度出てきたときは憤りすらおぼえたっす)。
あと、メガホン叩く応援の音はどうも好きじゃない。

少しずつあせりを感じる。コールリーダーが、もっと固まって、勝たせるために応援しようと何度も呼びかけている。が早くから反応する人は意外に少ない。バック側おなじみ「負けへんで」ダンマクは「目を覚ませ!己には負けへんで!」。UBの前、ゴール真裏には「男と男の約束だぞ!!」。みんなそれぞれ自分で見つけた自分で獲得した。選手に届くさ!

赤い呪術師たち

コールリーダーがサポに向かってペットボトルの水を飛ばし放りこむ。「ウラワレッズ」コール。8試合ぶりに復帰のペトロ、復帰2戦目の路木と岡野、今日はオマエに決めて欲しいぞ永井ーーー!に声援を送りキックオフ。いつもより早めにボールを取りに動くが、コンサのほうがやや速い。引き気味のDFで中盤スカスカ、イヤな予感に応援の調子を強めるがエメルソンがドリブルで中央を突破。目の前のゴールに決められる(11分)。
こんなのを焼きつかせるためにここにいるんじゃない(怒)! 12試合ぶりにアンジーはずしての新戦略?へのぼんやりとした期待感が消え、応援意思はよりクリアーに。
阿部は狙われてうまく機能しない、ウッチーもいいところなく、路木の豪快なセンタリングはカットされ、岡野が生きるスペースも生み出せず。FWなのにいつもより献身的な(=ボールを追う)永井。選手全員が苦しんでいる。同じ1点ビハインドでも今日は鳥栖とは違う。自分勝手な孤独な闘いはピッチでは不要だ。
札幌の動きに少しキレがなくなってきたかというところで前半終了。

しゃがんで休むとよけいに暑い。「勝たせる為にここに来たんだろ?」とコールリーダ。「浦和レッズ」コール。え、アンジー。えー、誰を? ウッチー下げて3バック、を理解するのに数分(呆)。意外にもこれでレッズペース。今度は札幌が引き気味。
岡野が阿部が走りアンジーシュート!西野シュート! 決まらない、辛い。テンションあがりすぎて白くなりかかってたその時、ペトロが右からクロス、アンジー胸でトラップ、パスは…
いきなり恐竜が!ギャアッァアアアアアアンジー振り向きざまにボレーシュート。54分、心停止。じゃなくて跳び上がって跳ねまくって叫びっぱなしで、あちこちで誰彼となく抱き合って。しばらくすると涙がとまらない。バカ、まだ同点だ。
走ってプレスをかけ、ボールを奪い、マイボールはマイボールに、ってあたりまえすぎですが感動(だっていつも…)。敵GK敵チャンスに激大ブーイング、田北のGKにはマイボールの呪いをかけ、石井のシュートにエールを送り、阿部に代わった吉野をもっと走らせる。
札幌もチャンスを逃さず速攻、最後の15分ぐらいはミドルシュートの嵐。が田北が。田北が。播戸をとめ、エメの左サイドはポスト。ネットの上。「あっちは絶対入らない!」確信をもって果てのゴールに声をおくる。選手たちと、何か、に聞えてる? 

「ウォリアー」で延長戦開始。岡野に代わった竜二に大きいうねりを感じ、「大脱走」で延々跳びまくる。夏日はさすがに苦しい。延長後半、そう「今日入るのはこっち!」。小野からのボールを吉野がシュート。GKがはじいたボールが永井の前に転がって、永井の足が伸びて! !!!!!!!ボールはクロスバーを叩き、勢いよく落ちる。あーーーーーーー。手をあげたまま硬直…。アタマ抱えて立ち上がれない永井に「アレ、永井、アレー」。最後まで行こうナギー! 
ロスタイム最後のチャンスは小野のシュートがバーを越え試合終了。1-1の引き分け。
「WE ARE REDS!」コールの中、ゴールラインを超えてフェンス近くまでやってきた選手たち。勝ちたかったし勝てると思ったけど今日は負けなかっただけ、今度は勝とう。トモがUBのひとたちと握手しことばを交わしている。最後の一人がピッチから消えるまで、コール。



観衆:10,146人(チケットは完売)
公式記録:ここ
試合結果:公式HPのここ
試合経過:公式HPのここ
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