新春・羽ツキ特集/おきらくアニメ

「おね〜様」のヒミツ、教えますっ!


 あの『うる星やつら』(図)はご存知の
よーに、エロとテクノとナンセンスが三
位一体の境地を目指すとゆーとんでもね
ーアニメ。かつてこんなモンが全国の
「お茶の間」に侵入しちまったおかげで、
日本の青少年は確実にダメになった。そ
していま世界の青年たちが、アタイらの
後を追ってダメな世界に飛び込もうとし
ている(バカ)。また、何のトリエもな
さそーな少年を理由もナシに追っかけ廻
す美少女たち(でもその正体は、宇宙人
や妖怪だったりして)、とゆー正気の人
が見たら憤飯モノ的ヲタクあにめの系譜
(『気まぐれオレンヂロード』や『天地
無用!』への流れ)も、そこに始まる。
言わばあらゆる作品が『うる星』を追っ
かけてるんだけど、それらと似てるよー
で微妙に違う地点に達しているのが『エ
ルハザード』(以下「えろハ」)。
 これまでアニメのえろ表現は、主人公
のスケベな視線を介して描写されるのが
常道(いま帝都では『みゆき』を再放送
中!)。しかし「えろハ」には、スケベ
な男など一人も出てこない。それどころ
か、男臭い男がほとんど登場しない。科
学実験にだけ慾情する久々の理系派ヒー
ローマコトくんや、酒と登山だけを愛
する藤沢先生(日本史担当)の幼児性&
おきらくは、妙にシッカリした女性たち
(王女様と神官たち、そして金慾旺盛な
陣内<妹>)と鋭く対照的。彼女らの美
(ナヰスばで)と強さを讃えるのは、巫女
見習いのアレーレ(ヘンな子供)だけ。そ
こで「えろハ」は、かつてなく透明なえ
ろ表現を散りばめつつ、真剣な遊戯とし
ての「恋と冒険」を描きえている。その
気高き王女様が、あろーことか異邦人の
マコトくんへの秘めた恋に悶える(苦笑)
描写たるや、ボーッと見てたら気づかな
いほど細密・微妙。
 フツー描かないモノを描いているとい
えば、危うく「嫁ぎ遅れ」そーな29歳の
清き乙女・水の神官ミ〜ズ様が問題。ア
セリのあまり(?)、単に気のいいオッサ
ンでしかない藤沢先生に恋をして舞い上
がり、そのため神官としての重大任務ま
で怠ってしまう。そんな「シッカリした
おねー様」の危なっかしさなんて、かつ
てアニメの描くものではなかった。さら
に『エヴァンゲリオン』に登場の美人将
校・ミサトねーさんの、リアル過ぎる生
活態度(主食はコンビニ食品と缶ビール、
家事一切やらず、自室には段ボール箱が
山積み、そして寝起きが超〜悪い)など
を考えると、ヲタクあにめも単に堂々め
ぐりしてるワケじゃーないって感じ。
 そりゃそーと大ショックだったのは去
年暮れ、NHK教育あにめ特番(平日・
午前の番組の総集編?)。毛虫やバイキ
ンの主人公(!)たちが繰り広げる横暴な
痴態の数々に、脳波の停止も日常茶飯。
国民さまのカネでこ〜んな異常な世界を
創造してやがったとは、アッパレ犯罪的!

  (5k, jpg)

 注目のNHK教育あにめ「ロボット・パルタ」
 (「燃えるゴミの日」に寝坊するダメロボ)。
 機械や昆虫がテクノでDJしまくる(まぢ)
 ガキ番組…!

  (12k, jpg)

 「うる星やつら・MUSIC CAPSULE 2」
 キャニオン/C25G0184 
 動くたびに「ぴろろ〜ん」とシンセ音を
 奏でる電子美少女・ラムちゃん。そして
 初期「うる星」の音楽は、MC-4で作られ
 た(推定)「テクノサンバ」



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