衝撃のアニメ・オ・マチック地帯

「行為をするたび、傷つきやすく」


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  「タイムボカン名曲大全」Victor Japan
   /VICL-40012〜13
   説明不要の血涙盤。さ、ご一緒に
  「ホントにスカポンだよっ!」

 アニメコーナー復活。さぁて唐突です
が、いきなり「大上段の正義」を振りか
ざすお人たちをどう見るべきか。例えば、
道端にガムを吐き捨てるヤツは確かに悪
いけど(くっつくもんネ)、だからって
「悪党め! 天に代わって成敗!」とか
ゆー仕儀に出たら、アホでしょ(あれれ、
当デジビのやってるコトも同じ?)。い
わゆるヒーロー番組はその「大上段の正
義」をムリにでも成立させるため、手を
かえ品をかえ「絶対悪」を捏造してきた
ワケ。最近そーでもないけど、かつてそ
れらの主題歌は軍歌にソックリだった。
「進め正義のわが戦士、悪の××をブッ
とばせ〜」。

 しかしそんなんばっかでは、切実な問
題としての「悪」を見失ってしまう。そ
こで往古の『ヤマト』から初代『ガンダ
ム』など善悪の相対性とゆーテーマが追
求されてきたが、ゴマカシ抜きにそれを
掘り下げたら、後味わる〜い作品になり
がち。現在『ガンダムW』や『魔法騎士
レイアース』(どちらも、近く詳報)が超
シリアスに追求するのも、その相対性を
認識しつつ「正しさ」の感覚を養う、と
いう課題。でも結果としては、やっぱ重
苦し〜い展開に。「正義」を健全に笑い
飛ばす感性もアリなワケだから、「正義
ヲタク」のアメリヤ姫を笑う『スレイヤー
ズ!』も○。

 さて話はやっと本題(何っ?!)。オニャ
ンコ神・秋元康とテクノ王・コムロがカラ
んでクリエ〜ト、の新番組『ナースエン
ジェルりりかSOS!』(金曜18時・TX
系)は、第1回から巨悪の理不尽に直面し
たヒロイン・りりか(まだ小学生)が、正
義の刃を大上段にブンブ〜ン! …コケま
した。大地・生命・優しいナ〜ス様、とゆー
万人好感イメージにタダ乗りの作劇法は
安易(毎度のことだが)。コムロ作の主題
歌も超ダサ、もちろんテクノとは無関係。
同じワク水曜の『ウェディングピ〜チ』が
異常〜に飛ばしてるのに、コレじゃーねェ。

 …が、そーゆー見方に終始してもつま
らない。このお話のミソは、なぜか敵役
が全員美青年。その美貌を利して乙女
を惑わす悪行に、純真な少女の怒りが爆
発だわ!とゆー趣向。キメ台詞は「あん
たの卑怯な心、アタシがお手当したげる
っ」。そして必殺技でフィニッシュ、の
直前に「このお注射は、ちょっと痛いわ
よぉっ」とゆーワケで、倒される怪人た
ちも大喜び〜(?)。でも、「気高き白!」
とゆー台詞にまでピクッ!の貴男には、
まぢでお手当が必要よ

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