前号に続く紐育物語。'90年頃に大流 行のブルックリン派(ベルトラム、レニー D、トミー・ムスト、そして今回の主役フ ランキー・ボ〜ンズ様など)は皆ヒップ ホップ出身、ハウスで成功後テクノに転 向、という進路をとった。中でも当時の ムスト&ボ〜ンズはトッド・テリーやC +Cと同等の高い評価を受け(ホントよ)、 リミックスやら何やらレコード出しまく り。その時代の総決算が'90年のアルバム 『未来は我らのモノ』(CITY BEAT・CBLP5) だが…イイのだが…。 (12k, jpg) 「BONESBREAKS 10」BROOKLYN GUTTER CULTURE/BGC-1 ゴミ車マークの「100%リサイ クル盤」。も〜何も言えん… そのボ〜ンズ様のライフワークが『ぼ 〜んずブレイクス』。このシリーズ、チ ャンとした曲なのに「DJ用ブレイク集!」 と但し書が付いていて不思議だが、要す るにほとんどパクリ(!)だから少しだけ 遠慮してるらしい。初期のヒップホップ 調から'92年第6弾はトランス、昨年の第 10弾ではアシッドを展開しているが(お い!)、一貫して適当なビートにパクリの 上モノ、って感じ。しかも同輩ベルトラ ムや弟子筋ワイルド様のヒット曲までパ クリ、倫理も節操も無関係〜 でもな ぜか聞けるのは、ネタの配合がうまくリ ズムに優れ+ちょいピコってるから。ニ ヒリズムと裏腹の切れ味、昔よく言われ た命題「ハウスは表層だけの音楽」を、 今もこの人は実践中ってわけ。
Nogucci Harumi < MGH03372@niftyserve.or.jp >