〜ボクたちはけっして忘れない〜

さようなら、笑顔の暗殺者たち


 頭の悪い若者に電子楽器をイジらせる
と、なぜかシカゴ的スタイルへ行き着い
てしまうコトがある(吉田比糸、テトラ
の大原クン…)。実際には彼ら、シカゴ
なんてそれほど聞いてなさそうなのに。
つまりシカゴスタイルの普遍性は神話な
み、ってこと。神話って、どこでも同じ
よーなスジやテーマで展開されるでしょ。
おなじみ「きれいなコウモリ」も、本人
たちは「ハウスなんて知らね〜」と言う
けど、彼らなりの方法でシカゴの電気っ
ぽさとリズムの洗練に追いついたのだ。
そのスタイルはすでに完成の域に近し、
レコード待望〜。

 (22k, jpg)
 きれいなコウモリ(7月15日
 ・新宿ヘッドパワー)。手前
 「ベース担当コウモリさん」
 はマリノスの監督そっくり

  さて今月・日の丸コーナーの焦点は、
何たってもニコニコ殺人団の解散。改め
て紹介すると、彼らは帝王鈴木クン/モ
アイ森クンの2人組(共に19歳)。H復興
を大命題に今年4月彗星のように登場、
たちまち東京地下街に大旋風を巻き起こ
した。あれ、すると半年も活動してない
じゃん。なのにどーして解散?と本人た
ち聞いてみたが…真相は続報。

 (27k, jpg)

7月15日の「ば〜にんぐ脱力隊」。中央が森クン、それに
 助っ人の高橋クン(右)とキュープラス平川(右)、右上は欠席者

 7月15日「Electronic Funk」(渋谷ギ
ガンティック)は、既報「ハードコア・
ベイビー」事実上の旗揚げ大会(「はみ出
し」に関連記事)。出演はSYSTEMs of ROMANCE
(新ロマン派2人組)、キュープラス(ゲ
ストはコスモ高橋クンと成田ドラゴルゴ)、
キミノリくん(写真参照)、S.C.K.(同レー
ベル主宰者)、そしてニコ殺は別名「ば〜
にんぐ脱力隊」で出演。帝王鈴木が中耳
炎で欠席のキワドいPAだったが、楽曲
的には問題なし!

 (33k, jpg)

 大注目の新人、キミノリくん。
 JUNOを駆使してのライブ、「人前
 では初めて」のDJも大胆にキメた

 そして7月22日「ねじver.4」(新宿ヘ
ッドパワー)は、ついにニコ殺ラストス
テージ。この日の2人、これまでの比較
的チャンとしたライブとはうって変わり、
帝王鈴木の警備員とニセ筋肉男の森クン、
の扮装で登場(写真・裏表紙)。超高速H
の爆発に「くたばれ蛙男!」と叫び『エ
レキング』を引き裂き(こらっデジビの
記事も載ってるんだぞ!)、その紙で尻
を拭いて客席に投入、という超アバレっ
ぷり。「弐万BPM〜」とワメいて突入し
た最後の曲では、キックの音がダラララ
…とつながってしまう大暴挙。しかし何
をやっても非常に音楽的で(そこがスゴ
いっ)スキのなかった彼ら、これが最後の
雄姿…。そしてこの日、QY20を主武器
に抒情トランスを繰り出す新人「モナリザ・
オーバードライブ」や吉田比糸の「コン
トロールラブ」も素晴らしいPAだった
んだが、キュープラスの「特出しショ〜」は??

Back to vol.17 Contents Next Page 「DMよりは上品、かと思ったら」

Nogucci Harumi < MGH03372@niftyserve.or.jp >