DJヘル/6月24日・王子3D

反骨ＤＪの「我が闘争」

　ああ戦後50年。今やテクノ超大国の独
逸、その南部ミュンヘンに君臨するＤＪ
ヘル様(33歳)が初来日。

　さてこの夜ヘルのＤＪは、アシッドを
中心に前半ミニマル。そしてお下劣シカ
ゴを突破口に、後半は飛ばしまくり。ク
ラフトワーク「数字」(また？)やシカゴ
はともかく、後は知らない曲ばっか。そ
れもディスコＢ調のドロドロしたアシッ
ドが延々と「ぶちゅるる〜」(その重〜い
響きに比べたら、本誌好みのレイブワー
クスなんて「アシッド甲子園」みてーな
爽やかさん）。しかし、それでも踊らせ
るのが彼のスゴさ。曲に合わせて実に細
か〜くゲインやＥＱ、縦フェーダを調整
するそのプレイぶりは、まるでゲルマン
の神々に捧げる祭典のように見えたのだ。

　そして突然「トキオ、トキオ〜」と標
本入りの曲。どっと湧く聴衆。ニヤリと
笑うヘルの顔には、「今度はイタリヤ抜
きで。そして、勝とうぜ」と書いてあっ
たような気が。

 (18k, jpg)

けっこームキムキの
ヘル様が着ていた
Ｔシャツの絵がコレ、
ミスターユニバース。
やっぱり相当〜に
変わった人である

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