「超兄貴」の世界を覗けば


 日の丸、まずは札幌から愛を発信・ダブ
レックス。7月発売のオムニバス第2弾
「ANALOG IN MY MIND 2」(DRCD-002)は、
繊細さに裏付けられたズ太さとゆー独特
の感覚が北国の雪解け風味で◎。M10・
高校生の乱暴な曲も特筆モノだが、また
も快作!のサイクルエナジーはEP熱望〜

 そして恵比須「ギルティ」のレーベルか
らのプラナ『バース』(TIME WARP/TW-103)
は、唄とエレキ入りで往年のNW風。前
向きさはイイけど、テクノであるならば
引き算の発想が欲しい。M10のインスト
は秀逸。

 5月22日「ねじV.2」(新宿ヘッドパワー)
は、ロック少女たちをも踊らせたサンプル・
ケン!の入魂アニメリミックスが最高
(『エレキング』3号で詳述予定)。一方、
成田氏のマスタリングでオケを「お色直
し」で登場キュープラスは、結果かなり
重苦しい響きになって、良かったのかど
うか…。今は、音楽性の変わり目で苦し
んでいる感じ。ガンバって!

 そして6月10日「男だらけのハイパー
リッチ」(下北沢屋根裏)は、企画の意図が
わからん。「女だらけ」の方が、100倍マシ
だったのでは?  以下凝縮して出演はサ
ンプル・ケン、テレ・メディシン(写真参
照)、栄幸平(アシッド+ジャミネータで
大暴れ、感動!)、電卓(1曲だけとは寂
し〜)、モユルくん(まるで沸騰する液体
酸素のよーな危険アシッド。切迫)、ニコ
ニコ殺人団(別稿参照)、DATゾイド(も
はや完成されたショー?)、ニューロン(め
ざましい進歩。感情表現が鮮やか)、ソニ
ック・ドラゴルゴ(別稿参照)、メディシン
ケース(トリップホップに転向? 標本機
多用で新境地)、ソープ隊(平川+ハニー
のラップ団。かなり努力を要す?)…と
内容は素晴らしかったんだが、も〜「男だ
らけ」はやめてねっ。

 (32k, jpg)

自称「ゴア系」の新人「テレ・
メディシン」。MTRからお経
とコーランをマゼながらの
PAは、「音楽による癒し」。
ぜひもっと癒して欲しい〜

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