ダサさにも、一抹の味わいが


 仏国から発売、DJインターナショナ
ルの傑作集全3巻(WMD・472003WM330他)
は涙モノ。いま外国でも初期シカゴハウ
スが大流行らしいが、そんなのちっとも
フシギじゃない!懐しのディスコやソウ
ルやエレクトロ、元祖イケイケ、そして
当然アシッドハ〜ウス、そのすべての美
味がココにある。実に素晴らし〜!
 ところでコレを聞いているとイヤでも
気づくのが、一部の極めてダサ〜い作品
群の存在。それがそう、問題の「ヒップ
ハウス」です。つまりヒップホップ+ハ
ウス。アシッドやファンクを伴奏に、オ
ソマツなラップをDJが披露。そんなも
んがハヤッた時代があったのだ。その主
な作り手が、おなじみタイリー様やファ
スト・エディ大先生。その他の閣下も作
っているが、ダサさでは両先生にかなわ
ない。特にエディ様の名曲「アイ・キャン・
ダンス」は、フロアをオ〜ル立ちくらみ
状態に陥れるほどのダサさ(ラップ入り
じゃないけど)で、コレはも〜超越の境
地!
 で、最近「下品過ぎ〜!」と悪評のダン
スマニア。その作品群は、ハードコア・
ラップを媒介としたヒップハウスの再生
と見ることもできる。例えばウータン・
クランやアイス・キューブのアルバムに
は、「ファック!」という単語が何回出
てくるだろう? 彼らは最初から、お上
品な方々などに向けては作っていない。
 いくらゲットー育ちだからって、猥語
連発のヘンな曲ばっか作んなくってもイ
イだろ。そりゃそーだが、普通ならヤク
売人かヒモになっちまうよーな連中が、
音楽というポジティブな行動に自分を燃
やしているのだ。そういう面に気づかな
いよーでは、結局何も聞いてないのと同
じ。

 (9k, jpg)
JAMMIN GERALD「TRAK PHAZE」
DANCE MANIA/DM002-2
ついに出たDMのCD。アルバム
とゆーよりDJミックス的構成
で、タップリとお下劣を展開

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