〜春の東京コレクション〜

「ちょっとだけ」よ〜ん


 意外にも一部ではウケている日の丸コ
ーナー、今月もイクよ〜ん。
 まずは4月13日新宿ヘッドパワー、キ
ュープラス平川が主催の「ねじ」Ver 2。
この日最初のPAは、サンプル・ケンの
ムチャな違法リミックス大会。1月に比
べスッゴい成長ぶりで、会場からも「ネ
タはバレてるぞ〜、でもカッコい〜」の
声が。今後は宮崎アニメのロマンに音楽
で挑戦!とゆーケンさん、ステキッ。

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「無限ループの魔術師」
「煩悩のビデオマン」等々の
異名を誇るサンプル・ケン

 続く「ニコニコ殺人団」は、ガバ狂の
鈴木くん&ミルズ好きの森くんの2人組。
ライブは今回が初めてとゆーが、いきな
り完成度高し。ウルサいのに旋律豊かで
叙情的な鈴木くんの曲、森くんの作品は
「ピュッピュ〜」と超ドライ。終盤200
BPMの高速ガバは、会場全体を発狂寸
前に追い込む大快挙。H不振の東都では、
早くも最強ユニットか?

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お坊さんみたいな顔で恐怖の
ビートをブッぱなすニコニコ殺人団

 そして「コントロールラブ」として登
場の吉田比糸(写真・裏表紙)。最初は
トボケてユ〜モラスに聞こえる彼の作品
だが、実はそのすべてが、無限の愛を求
める真剣なメッセージ。その音の奇嬌さ
は、純真さとヘンさが強烈にコントラス
トをなす彼自身そのもの。だからこそ、
趣味の悪さ(?)を超えて心に響くのだ。
で、この日の吉田は303や909等、マニア
よだれのローランド銘機群を完全に本ナ
マでシンク。ポコポコ・ビョロ〜ンと本
格アシッドハウスに挑戦! 古典アシッ
ドの味わいを活かしながら、彼独特の奇
妙〜なテクノ遊園地でみんなを遊ばせて
くれた。
 と素晴らしいPAが続いた後、ラスト
のキュープラスは作戦大失敗。よく聞け
ばちゃーんと作り込んだオケを鳴らして
いたのだが、ゲストのシゲトくんのセク
シ〜ダンスがスゴ過ぎ。誰に頼まれもし
ないのに、自らの作品をストリップの伴
奏に落としめるとは…。その汚名挽回編?
の「ねじ」Ver 2.5は、5月22日同所で。出
演はケンさんとキュープラス、そして桑
島武(芸名・Speed Bug)他。

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早くもハイパーリッチ軍団の
盟主(?)に成り上がった高橋
シゲトくん(と、キュープラス)

 さて4月16日は、久々のエレクトミシ
マ(代々木・チョコレートシティ)。今
や素直に「テクノ大会」とは呼べない同
イベントだが、ま〜だまだ優秀ユニット
が登場。電卓は、コーヘイ作曲のイケイ
ケが最高。こんな才能を秘めていたとは
…こ〜なったらベルファーレを目指せ!
 宇宙犬は、ニポンジン所属ナカハラ兄
によるラップ隊。硬派なメッセージ+ア
シッドにシビレた。この夏フロッグマン
からEP発表のトライバルSEは、やや
トランス色が薄れ「ピュル〜」とアナロ
グ。さすがに完成度はピカイチで、文句
なし。夏に向かって、東京の地下はアツ
いぜ!

 
(L: 17k, R: 34k, jpeg)
左・トライバルSE。右・電卓


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