極限を求めて、さまよう若人の叫び

何がぬわんでもハ〜ドコア!


 世にハ〜ドコアといえば、も〜ちろん
ポルノ・テクノ・パンクの3拍子(あっそ
この読者さん、引いちゃダメ!)。しか
しポルノやパンクに比べると、テクノに
おけるハ〜ドコア(以下H)は、やや実
体がアイマイ。とゆーのも先端的なテク
ノをこそHと呼ぶべきなのに、むしろバ
カパワ〜溢れるアホ連中を差別するため、
この言葉が使用されているから。よぉし
っ、そうとわかれば差別を逆手に逆襲だ!
さぁ〜、今月のデジビはバカ&ハ〜ド
に飛ばすぜっ!

●ハ〜ドコアにだって歴史あり
 今でこそH=ガバとゆー認識が一般的
だが、NYから英国へ飛び火したブレイ
クビーツ系(今のジャングルに近いもの)
や、ベルギーのニュービート系(「アナ
スタシア」で有名なT99など)を忘れては
いけない。これらのサウンドが'91年頃
に大ブ〜ムとなって、Hテクノ(または
「デステクノ」。怖い!)という言葉を
普及させた。で、ぬわんとこの時代には、
ドサクサにベルトラムやURまでがHと
呼ばれていたワケだ。
 そして'92年には、ロッテルダム(以下
ロ市)からの名曲「ポイン」が全欧州で
大ヒット。そしてH=ウルサい=おバカ、
とゆーイメージ(間違いとは言えない)
が定着。さらにここ日本では、Hとゆー
とジュリアナの代名詞になってしまい、
著しくイメージを悪くした。まー実際、
ダメな曲も多かったのだが。
 しかしHの強みは、バカで命知らずな
若者たちがその運動を支えていること。
ジュリアナは別だが、ブレイクビーツに
しろガバにしろ、完全にシーンに根付い
た運動であり、現地では絶対の存在理由
を持つ。そしてバカな若者たちを狂わせ
る機械の鼓動の中に、デジビは宝石を探
す。

●ガバ! カバ! ギャバ〜ッ!
 ガバの起源はシカゴアシッド。そのハ
ードさとアホっぽさを、パンクの影響を
加味しつつ速くウルサく大バカ〜に展開
したモノだ。その証拠に、ロ市のガバ大
将DJポ〜ル(ポール・エルスタック)
は、S・ポインデクスタの名曲を勝手に
リミックスしている。そうとわかれば、
昔スピーディJがこの陣営にいたことも
うなづける。実際DJポ〜ルは尊敬すべ
きアーティストで、彼の作品にガッカリ
したことはない。
 最近はややマンネリ気味、と評判の
(やっぱし?)ロ市軍団だが、しかし、
その同盟者たちは全世界で発展中。例え
ばおバカを凝縮したレイブ系、ハードボ
イルド極まるアシッド系、そしてBPM
200以上の激速ドリルコアなど。それぞ
れがガバ本来の持ち味を分け持ちながら、
勝手にH菌をバラ撒いているのだ。
 ところで、ガバの名盤が入手しにくい
東京。アナ場を知らないアタイらは、せ
いぜいロッテルダム・レコーズのコンピ
(おなじみですね)くらいしか聞けない
ワケだが、『ベストオブ・ロ市』よりは
『ロ市の悪夢』シリーズが面白い。これ
は、ロ市と提携する世界各地のガバヘッ
ヅの作品が収録され、バラエティに富ん
でいるため。ただコレも、最初の3作あ
たり以降はダメとゆーウワサ。
 いろいろ聞いた中で最も感動しちゃっ
たのは、'93年の図作品。壮絶なまでの
超ウルサい速いオゲレツが、しまいにゃ
〜精神の高揚を促してくれる。しかもブ
レイクビーツ&アシッド入りで、1粒で
2度おいし〜。

 (16k, jpg)

THE ORIGINAL GABBER「HEADBANGER!」MOKUM/MOK16
トンカチ印のモクム(人種差別&ファシズムと
闘うガバ連合、を自称)。いつか特集した〜い!

 よせばイイのにロ市と同盟しているの
が、ご存じ中西部のドロップベース。そ
の10番・デルタ9の『ディ〜プ13』は、
エレキぶちカマしのスラッシュテクノ
(インダス系とは違うんだな)。そのス
タイルはまだ未熟だが、本性がパンクの
デジビは大喜びしたりして。(続きはクリック!)


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