今だからこそ、のシカゴアシッドおさらい特集

アンダーグラウンドは止まらないっ!


 大変だぁ〜! ガバ探求の旅に出かけ
たウェブ隊員が、オランダで消息を断っ
た! よってお約束のガバ特集は、急き
ょシカゴアシッド大会に変更させてね。
全国一千万ガバマニアの皆さん、ゴメ〜
ン。こんなデジビを、キライにならない
で
    
 デジビの言うシカゴアシッドとは、シ
カゴ発のヘンなハウス。303モノに限ら
ず、シンセやサンプラーのけったいな音
中心にできているモノを言う。いわゆる
アシッドの元祖は、無論DJピエールの
「アシッドトラックス」(TRAX・TX142)。
しかしそれ以前、シカゴ初の大ヒットで
あるJ・プリンシプルの「ベイビー・ウ
ォンツトゥ・ライド」も、一種のアシッ
ドハウスかも。だってヘンだもんね。
 その後大きく広がった初期アシッドの
世界は、DJインターナショナルのオム
ニバス等で聞くことができる。ここで明
暗が別れるのは、M・ジェファーソンや
R・ジョーンズの作品がいま聞いても素
晴らしいのに対し、タイリーやF・エデ
ィーにはズッコけるような曲が多い(ゴ
メンなさい。尊敬してます)とゆー事実。
独逸トランスには「アシッド+アイ・ラ
イク・ショパン」みてーな珍曲があるが、
それはこの時期の作品の真似っこかも
(欧州では、とにかくシカゴの影響がめ
ちゃデカい)。一方『シカゴミックス'8
7』というEP(図)は、同年の名曲をま
とめたノンストップもの。おなじみDJ
ピエールの「私はコカインで〜す」とい
う語りに始まって、'88年世界的アシッ
ドブームの興奮が蘇る超名盤。

(13k, jpg)

「THE CHICAGO MIX '87」CHICAGO HOUSE RECORDS/CHR-1013
一人で聞いていると、罪の意識に襲われるほどの傑作。
ただし、AB面まったく同内容のヘンな盤だ

 '90年前後に登場したのがアルマンド、
アルマーニ、S・ポインデクスタ、マイク・
ダンなどの世代で、彼らがシカゴアシッ
ドの現在を形造った。メロディが後退し、
リズムと音色の支配が圧倒的となる。こ
の時期重要なのがウェアハウス/ミュジ
ク・レーベルで、たままた手に入ったポイ
ンデクスタの『フェイズ供(MUZIQUE・M
R006)は、B面の大作「ショートサーキ
ット」がタンジェリン風に始まり、後半
ピョロリ〜とヘンな音で展開する奇作(A
面はグ〜だが)。
 ところでアルマーニといえば「サーカ
スベルズのヒットで有名」が決まり文句
だが、実際あの1曲にシカゴの秘密はす
べて含まれている。単調に重ねられてゆ
くキック、スネア、クラップ、シンバル。
な〜んの工夫もないのに、その中からぞ
っとするほど生々しいリズムが立ち上が
ってくる。そしていつのまにか、曲全体
の意味をも変えてしまうような決定的な
一撃が。スゴいっ! 
 現在シカゴアシッドを精力的に出して
いるレーベルは、老舗のトラックスとダ
ンスマニア(DM)、新興レリーフ、そ
してオランダのジャックスなど。後2者
はシンセ中心の作品が多く、テクノファ
ン好み。特にジャックスからのDJスカ
ルやブー・ウィリアムスは、シカゴ最新の
作風を代表。一方、下品な作品の多いD
Mはうとまれがちだが、62番の『199
4ハウストラックス供戮郎鯒の最高傑
作。そして注目は、パリス・ミッチェルの
DM71番。シカゴのアホっぽさ総集編か
と思いきや、「アンダ〜グラウンドは止
まらないぞ!」と力強く、そして永遠の
憧れをたたえた「フォローミー・ゲット
ー」は感涙モノ。バカでなければ、究め
られない世界もあるのだ。こーいう人た
ちはほっとけない。この稿続く。

(6k, jpg)

おおっ、こんなところに
ルーク・スレーターが
横向きで。さすが
ミニコミ、イイ加減だぞ!


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Nogucci Harumi < MGH03372@niftyserve.or.jp >