誰も「紙人形」の写真 を送ってくれなかった ので、得意の「想像図」 を描いてみましたが…
ディーボはロキシーミュージック(隠れたテクノの元祖)が空洞化したロックの美学を浣腸攻撃で完全にブッつぶし、そこから人間を自由にしたのだ。最近日本盤も再発された、彼らの初期録音を聞けばわかる。スーパーマーケット文明とその裏返しのヒッピー文化とを両面の敵として、創意とナンセンスとジャンク機械を武器にジワジワとテンポを上げながら、彼らは頑強に闘いぬいたのだ。
その結晶がワーナーからの最初の3枚で、その後の彼らの活動は言わばサービス、だがその根底の善意はまったく疑いえない。'88年の名作実況盤(ENIGMA・7 73514-2)の終盤は「キミが消えてしまわないよう」と、愛を限りの「シャウト」。そこから「ディスコダンサー」への驚異的なメドレーで交響楽もブルースもディスコも勝手に合体し(!)、西洋音楽史の全体をテクノに統合。これによって同年のシカゴ‖デトロイト革命に花を添えつつ、'75年(『モンゴロイド上位時代』
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