何をなさいます上官殿!


 軟弱なニューウェーブ・ハウスのハビコる英国で、ひとり源流シカゴサウンドに固執する硬派・歴戦の鬼軍曹がデイブ・クラーク。カッコいーっ! そんな彼のDJプレイを12月3日、リキッドルーム(別名・液体部屋、または汁部屋)でキャッチ。まずは本邦サブボイス・エレクトロニック・ミュージックの善意のテクノで耳慣らし。続いて登場のデブクラは、も〜最初っから飛ばす飛ばす。誰もが期待の大ヒット「レッド2」なんか早々にかけちゃって、後は勝手放題のシカゴ/アシッド逆噴射。おなじみの名曲もガンガンにテンポを上げてグチャ混ぜで、怪しいクリア盤を使って「フニャラ〜」とヘンな音をかぶせたり、ぜんぜん違った印象で迫り狂う。そして急に落としてキックだけにして、そこからジワジワと上げて最高潮へと運んでいった構成力には目まいと感動…。と思いきや、いきなりマイクをつかみ、「ジュリアナズ・トキオーッ!」と叫んでイケイケテクノをかけてくれたのはどーゆーこっちゃ! でも、3時間まったく手を抜かずに廻しきったこの人は本モノのプロDJ。これなら毎月でも聞きたいっ!

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ROBERT ARMANI「MUZIK MAN」ACV/ACVCD001
アルマーニのアルバムはすべて大傑作。これは
1st、けっこー若さと勢いで作っています。ピュッ!

 さて、そのデブクラも一生アタマが上がらないシカゴの総司令ロバート・アルマーニ。彼の最新EP『ビッグディック』(ACV1039)がヒット中みたいだが、皆さんホントにこんなの好きなんですか? 下品にまみれたシカゴでは唯一の聖人君子、とアルマーニを信じていた(ウソ)デジビは、ヘンなオヤジが「オレのはデカいっ」と連呼するだけの内容にがくぜーん。そーですもちろん大好きです。あるいはこんな、メジャーヒット不可能な曲を作るのもアングラ精神のなせるワザ?なんちゃて。良かったら彼のアルバムも聞いてぇ〜ん


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