12月11日/王子・3Dクラブバース DFLとアキオの

東京上空30秒


 日本各地のシーンから、凄テクノ者が続々と名乗りを挙げているっ。迎え撃つわが東 京勢の奮起を促すためにも、人知れずジュノ・リアクターの前座として行われたアキオ とDFLの上京ライブを大レポ〜トよ

 某外タレの機材トラブルとかで、2時間も遅れてやっと開場、そしてこの日は東京代表のオーガニゼーションから演奏開始。ところが、外に降る氷雨のようにクールな聴衆。開場の遅れ+驚くほどの入りの悪さによるシラケもあったにせよ、永田氏の演奏は素晴らしかったのに拍手も声援もゼロ、とは…(お目当てはメインだけだったらしい聴衆。ところがその外タレの演奏ってば、プロらしい音こそ出ているが「シンセ多用インストロック」。コレには日本側出演者もみ〜んな目が点だった)。

 しかし何を気にすることがある?続いて登場アキオ・ミラン・パーク(写真裏表紙、関西最強のテクノ団TANZ MUZIKの山本朗生ソロユニット。来春、とれまからリリースの予定あり)がそれを教えてくれた。文楽の人形のように端正な顔、せわしなく長髪をかき上げながら繰り出す「お花アンビエント騒音パルス」。やがてその中の多様な断片が荒々しく息づき始め、奔流となって噴出。そしてアキオは「オレはココにいる!」とばかりプロフェット600をブッ叩き、そこからすさまじいノイズを引き出して敢然と対峙。その心臓が口から飛び出しそうな緊張と混沌の中で、彼は負のエネルギーをすべて力と勇気と希望とに塗り換えた。

 それとは対照的に福岡テクノの雄DFLは、緊張を解きほぐす大らかで包み込むような音作り。コセコセと作りがちな東京テクノとは、まったく違う新鮮さ。その心地よさに身をまかせていたら、後半「ブラッド+ティアーズ」で一気に持っていかれ、最後はお花系でチルアウト、とたまらない悦楽フルコ〜ス。この日パスったファンは悔やむべし。

(31k, gif)

妙に仲が良さそうな、DFLの
ケン(右)とNI-YA(左)。耽美が匂う

 そこで「クヤシい!」というアナタのために、デジビからとっておきの情報を。DFLの稲岡健氏が率いるサイズィジーから、来春1月、 DFL とナゾの新人WEB (コレがまたスゴい)のアルバムが出ちゃう。詳しくは「はみ出し」で、ねっ。

「はみ出し」


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