つながれば、イイ気持ち。

　サンフランシスコのあるコンピュータには、みんなが好き勝手に持ち込んだレコードのサワリが入ってて、行くといつでも聴かせてくれる。ここで人気のグリッド聴いてウォーミン・アップ、さ〜て、他にテクノなコンピュータは…と世界見渡せば、ぬぁんとその名も「クラフトワーク」を大発見！　まさしくテクノ界のランドマーク、避けては通れまい…と見ればありかはスウェーデン。えっ？　ドイツじゃないの？ と、とにかく行くと、そこには夥しい量のＫアイテムが。正規盤はもちろん、最新ライブやスベンによる「ロボット」なんつうカバーもんまで網羅、どうやらファンが勝手にやってるらしい。でも、小さな字で「聴きたい人はレコード買って。ここで聴いたらあなたは罪人」と添え書きが…。このへそまがり め。

　と、インターネットじゃこんな楽しみも始まってる。本誌にも香港やオランダから「日本の地下テクノ情報を教えて」とのメールが届く。これらはある可能性を秘めているが、それは技術の、ではない。世界は一つなんかじゃない、けど、テクノを聴いててぐーっとくる確信、そこに技術はやっと届こうとしている。私たちはお構いなく先へ行くとしよう。