実はプラスチックマンを「アシッド」とは呼びたくない。なぜならアシッドハウス本来の持ち味は往復運動の快感だが、ホーティンの音楽は一直線に突き進む。反復しても、逆戻りしない。そして走り続けたあげく、思いもよらない場所で人を放り出す。そしてものスゴいテンションをはらんだこの作品を、初期PILと関連づけてみてもいい。ロックは死んだ、しかしポップは生きている、ここに。30年後の人々は、これを聞いて「昔の曲って単純だけどイイなあ」と言うだろう。その日のためにも、われら人類は滅亡すべきでない。
PLASTIKMAN「MUSIK」 NOVAMUTE/NOMU37CD 1月に来日が決定して、急に親日家に なったプラ吉くん。日の丸バックにハイポーズ。
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