ウッディ・マクブライド/リリースリスト Ver0.8(不完全版)
作成・デジタルビスケット編集部
(コミュニケ系からのリリースは除外。断わりない場合12'EP。)
LABWORKS
LAB33 "4D/HIDDEN"
- 1993年、激烈にして壮絶なる2トラック。ハードアシッドなんて誰
にでも作れそうだが、ウッディのは音楽的奥行きがぜんぜん違う。表
題曲はCDとは別バージョン、B面はCD未収録。45RPM.と明記されて
いるが、正しくは33だと思われる。
LAB47 "PLEASURE"
- 1993年作。初期ウッディらしいハードアシッド。すでに彼独自の作
風は出ているが、完成度はまだまだ。ここに収録の3曲は、同レーベ
ルのベスト盤などによく再録されている。
LAB62CD "4D/ASCLEPIAS"
- 1994年の傑作アルバム(CDのみ?)。ハードさは抑え気味。このア
ルバムから、何枚かEPがカットされている。
LAB74 "INTEGRATED CIRCUIT/RATTLESNAKE"
- 1995年。ウッディもかなり地味だが、さらに地味〜でしかし優秀な
通向けアシッド者が独逸のローランド・カスパー(ハードフロアも
『リスペクト』で彼の名前を挙げている)。ここでウッディは、B面
のリミックスを担当。原曲はこれまた独自なカスパーの世界(MAGNET
011とは同名異曲。シャッシャッ、とガラガラヘビの音入り)なので、
ウッディはそこに迫りきれていない感じ。
EXPERIMENTAL
EX-14 "WET DIRT"
- 1993年以前のリリース。実物未見だが、表題曲はEXのオムニバスCD
"EXPERIMENTAL Vol.2"(EXCD-02) に収録。ウッディらしい、激しさの
中に音楽的奥行きを備えたハードアシッド。デジビがウッディにホレ
こんだのは、この曲がきっかけ。
DROP BASS
DBN 001 "THE INTERFERENCE EP"
- 未購入。
DBN 002 "AMPLIFICATION '94"
- 1994年。レーベル発足して、いきなりウッディの作品を3連発した
ドロップベース。ここでのウッディはハードを通り越し、ちょっとガ
バっぽくもある。良盤。
DBN 003 "BAD ACID, NO SUCH THING"
- 1994年、Double-12'EP。ハードからディープ、それに意味不明なト
ラックと、ここまでのウッディの作風を集大成。必聴。
DBN 008 "THE FURTHER EP"
- 1994年、500枚限定7インチ。未見。
DBN 013 "BALANCE"
- 1994年、Double-12'EP。速いがハードではない、という過渡期(?)
の作品。聞きごたえはなかなか。GEN 015を予告するような妖しい曲もアリ。
GENERATOR
GEN 009 "TRANSPORTER"
- 1994年、Double-12'EP。B1は同レーベルのミックスCD(GEN 008)
やサブマージのベスト(CD-3)にも収録された名曲。ここでのウッディ
はいつもの混とんとした曲調より、ややスッキリした音。ちょっと遠
慮気味?
GEN 015 "TELESENDER EP"
- 1995年、アラン・オールダム(DJ T-1000)と合作。ヘンなフレー
ズが左右のスピーカの間を飛び回る異色作。コム009番もそうだが、
2つの曲が自分勝手に重なっている感じで面白い。
GEN 017 "PSCENIC OVERLOOK"
- 1995年、Double-12'EP。同レーベル9番と同様、またもわかりやす
さをねらったかのようなウッディ。ここまで聞いてきたファンには、
やや新味に乏しい感じも。C1は秀曲。
ANALOG
ANALOG 07 "MIDWEST ACID HARVEST"
- 1994年。4曲収録のオムニバスEPに、1曲だけ提供。ここではDJ HUD
(フレディ・フレッシュの変名と推定)の作品が秀逸で、ウッディは
まあまあ。
ANALOG 10 "PSYCHOPOCAPTYP"
- 1995年。フレディ・フレッシュと合作の2トラック。フレディ的な
キテレツさには乏しく、わりとウッディっぽくディープ、心なしかハ
ウス寄り。地味だがけっこーイケる。
SYNEWAVE NEWYORK
SW09 "LOW"
- 1994年。まるで、暗闇の中で静かに燃え続ける蒼白な炎。言うことな
しの傑作。
SW10 "DAMON WILD+TIM TAYLOR/BANG THE ACID - REMIXES"
- 1994年。A面ベルトラムの、完全にオリジナルを超えたすさまじい
リミックスに比べると、ウッディの2曲は中途ハンパ。ウッディらし
い美点はあるのだが、原曲の「ばーん、ばーん」という軽薄な語りを
重ねるとチグハグな感じ。ここまで快進撃を続けてきたウッディには、
最初のつまづきとなった1枚。
MAGNETIC NORTH
MAGNET 011 "RATTLESNAKE"
- 1994年。デイブ・クラークのレーベルから、ウッディ ハード路線の
一大頂点。AA面の表題曲は完ペキとさえ言いたい。それと比較すれ
ば、A面はまずまず。
UNDERGROUND CONSTRUCTION
UC-108 "SYNC/FUTURIC ACID"
- 1994年? このSYNCシリーズは、すべてDJハイパラクティブとのカッ
プリング。ハイパラの作風は古典シカゴアシッドを気持ちテクノ寄り
にしたようなものだが、悪くはないけどわざわざ買うほどでもなし。
もちろんウッディとは比較にならないので、このシリーズは頭痛のタ
ネである。しかし、ここでのウッディの3トラックは最初の絶頂期の
作風で、まったく文句なし。盤面刻印に「SYNC-01」と書いて消して
あるのは、当初SYNCというサブレーベルでリリースするつもりだった
のかも。
UC-117 "SYNC/THERAPY"
- Double-12'EP、未購入。
UC-129 "SYNC/THIRD EP"
- で、これが第3弾ということらしい。ウッディによるB面2曲は、
SW09的なディープトラック。収録時間の都合で?フェイドアウトする
B2は物足りない。
UC-136 "SYNC/FUNKTIONAL" Double-12'EP
- ウッディとハイパラが1枚分ずつ曲を書いているわけだが(ウッディ
は4曲)、コレではいよいよ何の意味があって抱き合わせにするのか
不明。それはともかく、いつもウッディの作品はリバーブの使い方に
独特な味がある。残響音によって、逆に「狭さ」を演出しているよう
な。ここでのA面は特にそれが特徴的で、楽曲の良さとあわせてまっ
たくグレート。そしてB1の、ばん!と叩きつけて歪み、粉々に崩れ
て落ちるようなキック音。その、一発一発に「意味」がある。B2の、
どーでもよさそうな曲の素晴らしさがわかる人はデジビの同盟者。