ダ・スヱ〜デン

北欧・ナマすぺしゃるッ


 さて近ごろ東京はチョッとした北欧ブ
ームにて、サウナとかログハウス…じゃ
なくてデジビ的好物のハイブリッドを筆
頭に、プラネットリズムやループ等のス
ヱーデン生録り盤が市場に多数登場。し
かしどのレーベルも制作者の中心は、王
者カリ・レケブシュとアダム・ベイヤー
とレンク(J.ダールベック)の3人って
感じ。しかもこの連中、レンク(ループ・
スタヂオの技術者)はベイヤーと自宅ス
タヂオを共有/カリはハイブリの社長兼
プラネの共同経営者、とゆー風に密接な
つながりが…。ためしにレンク&ベイ
ヤーのプラネ11番『ウェ〜ブスレ〜ブ』
を聞いたらA面が古くせー硬酸トランス
('95年秋の作)でギクッとしたが、B面
のミニマル2曲は秀。このシーンの作品
はA面が△/B面が◎とゆーのもヘンだ
がよくあって、カリのループ22番もそう。
ちなみに'94年までのカリ作品には発掘す
るほどの価値はなく、さらにダメと言え
ば同国の新レーベルSVEK2番アキ・ジュ
ンカ『ふろあファンク』つーのが痛烈な
ハヅシで怒!ダンスマニヤの最低作でも
聞いてた方がマシ。とかまぁブ〜ムに水
を差すよーな話も出たところで、我等的
好物ハイブリの近況を。

 さてココの盤が手元に11枚となって分
かったハゐブリの特徴は、恐ろし〜こと
に「作者が誰でも似たよーな響き」。要
するに取り付くシマもねーよーなミニマ
ルで、「音響彫刻」とゆースローガン通
り線的な展開に乏しく、構築的・抽象的。
付け加えれば北欧人の制作物はピコポコ・
旧エレクトロ風味で絵画的/シカゴ人制
作物はアシッド臭アリで立体的…と、言
ってみりゃそれだけ。親分のカリでさえ、
ココでは普段の作風を曲げるほどの強固
な一貫性にゃ〜驚いちまふ。以下ザッと
新着盤を紹介、15番の413は「キャブス
やレヂデンツが大好きなJL.フータ+
<スヱーデン最高の地下DJ>でM.パリ
ッシュ愛好家のD.アルファ」とゆー絶
望的老人コンビの傑作。16はスカル+カ
リとゆー強力盤だが未発見(涙)。17番
アキラ・ブラヰアント(既報)は何と!
女性であると判明。スカルの彼女かも!?
そして18番E.カウルズ/19番ブランク・
プログラム(スカル+DJハイパラ)と
続くシカゴ産品は期待通りのデキなれど、
実力を考慮すれば19はも〜ひとガンバリ。
LP2番YIMは非常に良くオススメ、
ナゾの作者の正体がギモ〜ン。そして20
&LP3で出陣のカリは、前者が『我ら
住まふストックホルム』後者が『ワケ知
りのアナタに』…とゆーイキな題名。20
のジャケ写が「夕暮れ空を映す湖」とゆ
ー絵ハガキまがいの絵柄(天地が逆)で
ベルイマンの映画風?、深刻ぶってスケ
ベな北欧人の本領発揮くわっ! ややお
きらく度の不足を感じるが、銘盤と認定。
ただし彼の最新作では、プラネ16番の方
が一般向き+フロア向きかと…その他・
北欧ネタは「はみ出し」にも〜
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  (9k, jpg)

 このマークが目印のハイブリ盤


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