はみ出し（その１）
「お大事にィ〜
」
近ごろのACV盤には、「酸家の伝統？知ったコトかい！」とゆー要らざる勢い
アリ。最新1050番「Hertz/リファレンスEP」も、こりゃまた武満徹の
映画音楽アシッド版みたいな…(ちょとクラい)。で、コレにも勝るエゴヰズムを発散しているのがACVの傘下レーベルOut of Orbit。彼らの音を「実験
的」などと評するのは甘すぎで、「お手当不能」の変人軍団と考えてりゃーまずマチ
ガイない（まさに「無軌道」）。アタリ曲も少ないのだが、そのマグレが感涙
的な名曲だったりする…がしかし、概してフロア向けには役立たず(ハウス風
ではない)…と、カユい所に手が届くよーなレーベルだ。中心をなすマルコ・ミケ
リ(6、10番)、オートミア・ディビジョン(7、9番)、オログラフィック・
ス
テート(8、11番)らの作風は、不思議な緊張感とみずみずしさの漂う「チル系お
花みにまる」(ホメ過ぎかも)。考えたくもない話だが、コイツら実はフィン
ガーズあたりを英雄視しながらもついヘ〜ンな音を出しちゃってるので
は…？ で、強烈に異色なのが「ロボットロボット〜」と連呼するS.エドワードの珍電子(5番)…ああ、羅馬の闇は深すぎる。
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