あにめでポン!のおきらくコーナー

ム〜ブよあ・ナイスばで


 前号で秋の新番組をザッとご紹介した
が、その後メキメキ評価を上げたのが
『エルハザード』。愛好家には「えろハ
ザード」と呼ばれる同番組、あるいは何
かマジメな展開があるかと思っていたが、
なぜそんなカン違いを…。実はまったく
のおちゃらけで、まず「水の神官・ミー
ズ様」の登場に転倒。さらにその回の予
告編では、巫女見習いのアレーレ(この
コがいちばんカワイ〜)が「ズバリ次回
の見どころは、火の神官・シェーラおね
〜さまのナイスバディ!」とシャウト…
降参しました。今のセリフでもわかるよー
に珍しくもこの番組は、女性から見ての
女性のエロスを表現(肉体の描写も、あ
まりイヤらしくない)。しかもイイ加減
な異国趣味の音楽がお花系で、すでに細
野晴臣をも超越の境地。主人公の関西弁
も少しずつマシになってきたし、毎週の
お楽しみ〜。
 それと似たよーなH系ファンタジー
(これぞ「ボデコンクエスト」?)なのに、
サエないぜ『爆れつハンター』。美少女
姉妹がSSの女隊長とSMクヰ〜ンに早
変わり、とゆー設定は面白いが(どこが
ファンタジー?)、後は「お約束」の展開に
終始。河でイカダに乗ったら前方に滝が、
とかゆーアレ。実はそーゆーの大好きな
んですけど、ココではそれが生きてない。
創意があればふぁみこんの絵でも生きて
見えるし、それがなければ綿密な描写も
悪趣味なだけ。
 …とヨタ話を重ねておりますが、近時
最大の感銘を受けたのが『怪盗St.テー
ル』「時計台の巻」。夜の街を飛ぶように
駆ける「聖なるシッポ」のしなやかな手
脚。彼女がステッキを振れば闇の中に七
色の光があふれ、軽やかな音楽が鳴り響
く。シッポの正体を同級生の「芽美」と
は知らずに追い続ける探偵クンと、実は
彼氏が大好きな芽美(でも「怪盗」だか
ら、捕まるわけにはいかない)。追う者
が実は追われ、憧れの対象が実は憧れて
いる。その循環が、芽美のいう「幸せの
予感でいっぱいの夜」を眩ゆい光で彩る
のだ。この徹底した表面性と軽やかさ。
奥行き皆無のキャラが、画面の上を駆け
抜けるだけで生じる感情の高揚。表現の
世界の至高価値は、この「軽み」なのだ。

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 東海林修「Welcome to the SF World」
 Warner-Pioneer/L-10119W 
 これは、単なるコスリネタですな

  (5k, jpg)
 BIG AMONGST SHEEP
 「ASTROPOP」
 ROCK SOLID/RSS-01
 この盤で良かったのは
 タイトルと、図(部分)
 のヒップラインだけっ

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