さようならリー・ニューマン
活動拠点をオランダに移し、ますます の活躍が期待されていたGTO(リー・ ニューマンとM.ウェルズ)。なのに、 '95年8月4日。リーの身体を蝕んだガン 細胞が、彼女の生命を奪ってしまった。 不熱心なGTOファンであり、リーが 女性であったことも訃報と同時に知った (羞恥)アタイらさえ、その死には大シ ョック。厚顔なサンプリング手法と反骨 精神で武装した彼らは、前衛ヒップホッ プ隊「グレーター・ザン・ワン」として ギラリとデビュウ。アルバム『ロンドン』 (WAXTRAX/WAX069)収録の「英国に捧げる 唄」は「私は盲目/私は聾唖」と執拗な 反復で、ハイプに浮かれる母国を痛烈に 風刺。その呪咀は、万国の選ばれた変態 たちの心を揺さぶったのだ。 しかもそこから、テクノという軽みの 世界に達しえたのが彼らの偉大さ。近作 「千の眩光」(ESP/1996-6)ではかつてな いほどの深みを演出、一方ハードコアを |
展開しても決してユーモアを忘れず、お バカで最高〜!とゆー『ヘッドセック ス』(図)がリーの遺作となった。くだ らないロック野郎どもとは違い、わたし たちは死を美化せず、ダメな死に方を断 然拒絶する。リーは立派に闘いぬいた。 彼女は天使になったワケではないが、し かし、いつもわたしたちのすぐ近くにい てくれるだろう。 (資料提供・アポロン市川氏に感謝) (11k, jpg) TECHNOHEAD「HEADSEX」Apollon /APCY-8282 収録曲「ヒッピ〜志願」は、原曲 ラモーンズだっけ? |
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