ブタもおだてりゃ

大御所マイク・ダンといえば、シカゴでも最高に洗練されたトラック作者…かと思っていたが、M.D.コネクション名義ではなぜかイマイチ。ラジカルフィアー12番「思わず動いちゃうトラック集Ⅱ」、金切り声で「テクノ！テクノ！」と連呼するA2は感じ悪いゾ(A1だけニャイス)。そして中西部モノ、アストロキャットの「ミッションEP」(ANALOG 15)はお約束のハードアシッド＋またもや、のトランス攻撃。どーしてェ？とは思いつつ、ハ～トにビビッ。さてNY の不退転アシッド鬼は、某店の店頭ハリ紙で「一般人には理解困難」と評されたS.ストール様。なるほど兄キの作品のネウチがわかる人間は、たぶん世界に300人くらい？ でも、そのワリにリリースが多くてフシギ。最新盤は「新戦略EP」(THEE BLAK/002)、ストーム名義の第3弾「LEVY-9」(DJAX-UP-229)などだが、まさに新しい方向を打ち出した前者に注目。そしてSW15番「アウスガングⅢ 」の副題は「テレコン」。…あんたニューマン好きでしょ。むちゃ遅～いA面は民衆への挑発と解釈すべき！そして兄キのレーベルプロパーのオムニバス(ウチでは未購入だが)は、本誌「影の編集長」の特選盤。入門者はぜひ、ねっ。

Back to vol.18 Contents

Nogucci Harumi < MGH03372@niftyserve.or.jp >