はみ出し その（２）
覇亜奴股唖連盟
惜しまれながらイッちゃったニコ殺だが、彼らの音を収録のオムニバス2題。まず
は、日本初ハードコア(Hと略称)専門レーベルの第1弾「HARD CORE BABY Vol.1」(HARD
CORE BABY/HBCD01)は、主宰のS.C.K.をはじめ神戸のガバ神Out of Keyや
ハンマーブロス(「裏口入学」編集長)らも参加。いずれも速くてウルサくって素晴
らし〜のだが、S.C.K.氏いわく「Ｈとテクノは別モノ」。その言葉がうなづけたの
は総体的にこの盤、テクノファンが期待するよーなウィットある音色、リズムの柔軟さ
に乏しいからかも。そこで異彩を放っているのがニコ殺で、ここでの２曲は初期作品
かつ録音も未熟なのに、実に音楽的でリズムも躍動。ハイパーリッチ第3弾オ
ムニバス「任天導師セガソニー」(HRC-003)でも、印象は同じ。H色を強める同レーベル、
厚かましいほどの音圧で迫るCOSMO'やソニック・ドラゴルゴの方が、ずっと完
成度は高いのだが。他にもこの盤、栄幸平のみずみずしいブレイクビーツHや
DATゾイドのシリ滅裂寸前で感動的な…(形容不能)など、心に残る作品多数。発売日
の8月16日には、下北沢QUEで記念イベントあり。
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