どうせ宇宙なんて何もない所、つまら ない空虚に決まっている。それでも時々 夜空を見上げてみるのは、あなたがそこ にいる、と思うから。今はここにいない あなた。その手の温かさだけ、よく憶え ている。この地上にはあなたを愛する私 がいるのに、どうしてあなたは宇宙(そら) を目指したのだろう? 「愛しいきみよ。きみにめぐり逢うため にこそ、私は宇宙を遍歴しなければなら なかった。私の地上的な汚れと拘束を拭 い去るため、宇宙の死の清浄に直面せね ばならなかった。しかし究極の自由は死 以外にはありえず、絶対を希求する者は 現実を侮蔑する。その傲慢のとがを、私 は孤独によってあがなう。ゆえに孤独の 在るところ、私は遍在する。この唄は私 の唄、そしてきみだけのために作られた 唄。きみが私を想ってくれる時、私はそ こにいるだろう」 (18k, jpg) MODEL 500「DEEP SPACE」 R&S/RS 95066 CD はるか宇宙の彼方から、 地上のわたしに届いた ラブレター。内容はひみつ
Nogucci Harumi < MGH03372@niftyserve.or.jp >